掲載 2021/12/24
2021年は、過去最大レベルの美容医療ブームの年となりました。それまで美容クリニックに興味を抱かなかった人にとっても、急に身近なものになったかもしれません。
そんな2021年を振り返り、みんなが受けた施術や、巷で話題に登ったのは、どんな施術だったのか? 口コミ広場編集部がこの一年間の問い合わせ件数や口コミ件数、検索流入などのデータと、関係先クリニックでの取材内容から総ざらい。今年急激に伸びた、または人気になった美容医療をご紹介します。
人中短縮
とにかく話題になっていたのがコレ! 美容医療の全体の中では施術件数がまだそう多くはないのですが、今年急激に利用者数が増えたのは事実! SNSでも「#人中短縮」というタグが入るだけで、かなり反響があると、複数クリニックからの情報もありました。
加工アプリの定番化 & マスク生活で需要が拡大!?
鼻の下から唇までの間の溝がある部分を「人中」と呼びますが、人中短縮とは要するに鼻の下の長さを短くすること。人によりこの長さは生まれつき違いますが、加齢とともに鼻の下の長さも伸びていくため、若く可愛らしい顔立ちに見せるためにメイクや加工アプリで短く見せるのが流行しています。より加工後の顔に近づけるために人中短縮施術を希望する人が急激に増えています。
切らずにできる人中短縮も登場
手術以外にも最近は、ボツリヌストキシンの注入術でも人中短縮ができる”切らない”人中短縮メニューなども登場し、より身近なプチ整形となりました。
人中は短くしたいけど、切開は抵抗がある、そんな方でもチャレンジしやすくなったことで人気が後押しされています。
編集部おすすめプラン
【モニター】人中短縮&口角挙上
352,000円
東京 新宿
【モニター】人中短縮術(リップリフト)
297,000円
東京 新宿・六本木
人中短縮ボトックス
11,000円
埼玉 大宮
小陰唇縮小(婦人科形成)
女性器周辺にある、いわゆるビラビラやクリトリスを覆っている皮のようなシワシワの部分を小さくしてスッキリとした見た目にする治療が「小陰唇縮小」術。
女性器周辺の美容整形は、見た目を美しくするだけでなく、性交時の感覚や機能面、さらに尿の飛び散りや匂いの軽減などの衛生面と、メリットが多い施術です。
実は密かな人気治療!?
あまり日常生活の中で話題になりにくいため、ほとんど知られていませんが、婦人科形成治療は実は鼻の整形や胸の整形と同等かそれ以上に人気の施術なのです。
口コミ広場での小陰唇縮小術の問い合わせ件数は年々しており、今年は過去最高の問い合わせ件数となりました。
美容クリニック関係者の方に取材をすると「今まで知られていなかったが、SNSなどで美容医療関係者が話題にすることが増え、知られる機会が増えた」「もともと隠れたニーズが多かった施術だが年々認知の拡大とともに施術を受ける人が増えた」「コロナ禍で人と会う機会が減ったことでダウンタイムのある施術を受ける人が増えた」等の意見が多かったです。
編集部おすすめプラン
【女性医師による】婦人科形成モニター価格
小陰唇縮小+副皮除去+クリトリス包茎
272,800円
東京 麹町
【モニター】特別プラン 崎尾医師による小陰唇縮小術ワンデー (抜糸なし)
165,000円
東京 銀座
糸リフト(テスリフト)
糸リフトといえば、顔の中に糸を挿入する、ということから、整形外科的な治療というイメージが根強かったのですが、近年は注射などの注入治療と近い手軽に受けられる施術というイメージに変わりつつあります。
失敗しにくい糸リフト治療がついに登場
糸の強度が強く、引き上げ力、持続力ともに高いと評判の糸リフト治療「テスリフト」が、糸リフト治療の中でもこの一年で一気に人気が加速しました。
それまでの糸リフト治療というと、効果が強力なものほどやり直しが効かないため医師の技術力やデザインセンスに左右されることから、失敗するリスクが高いというのが医療関係者をはじめ多くの人の認識でした。また、従来の糸を落ちないようにこめかみに留めるタイプの糸リフトは、強い効果と引き換えに頭痛やツッパリ感を感じるなどの副作用がありました。
しかし、テスリフトは、糸の効果が強力で持続しやすいのに、ツッパリ感もなく、失敗しにくいため、糸リフト治療がより身近で試しやすいものになりました。
医師が扱いやすい製品となっていることが普及の理由
失敗しにくい糸リフト治療の最大のポイントは、挿入マニュアルが確立されているという点。これまでの糸リフトに使用する糸製品は、医師の技術頼りのものでしたが、テスリフトはメーカーから医師に効果的な施術方法をしっかりと指導していることで、どのクリニックに行っても安定的に良い施術効果を得られるようになっています。
それまで糸リフト治療を導入していなかったクリニックでも導入ハードルが低いため、それまでは限られたクリニックでしかできなかった糸リフト治療が今では多くのクリニックで受けられるようになりました。
編集部おすすめプラン
【モニター】テスリフト
80,000〜330,000円
全国
【糸】テスリフト
66,000〜396,000円
全国
ゼオスキン セラピューティック
従来の塗り薬「ハイドロキノン×トレチノイン」の組み合わせを、スキンケアコスメという誰もが使い続けやすいシステムとして発売されたゼオスキンシリーズ。
侵襲は強いけれど効果も高い、というこれぞメディカルコスメ! という攻めの姿勢が、マスク時代にマッチしました。
2020年末〜2021年前半まで、美容業界を席巻
「ゼオスキン」の名前は、美容医療ユーザーのみならず、コスメ・美容業界でもその名を知らない人はいないほどの知名度。特にセラピューティックは、SNSを中心に使用期間中の「皮ムケ」写真が強烈なインパクトを与え、”ダウンタイムがしんどいものほど効果がある”という、スキンケア業界にある暗黙的な期待感に見事にこたえました。通常のコスメにはない強い侵襲性は、メディカルコスメならでは。スキンケアでシミを消せる、という手軽さも受けました。
皮ムケはひどいけど、その先には最高の美肌を手に入れる未来がある! そんな期待を胸に抱きながら過ごすのは、マスク生活の楽しみになったことでしょう。
値上げによってブームは一旦落ち着いた?
ゼオスキンシリーズは、2021年8月21日の価格改定により、値上がりしました。これによって購入者がピークに比べて減ったようですが、やはり人気は変わらず。ゼオスキンで肌が生まれ変わった実感を得た人は、リピートして使い続けることが多いのだとか。
HIFU
若い世代からエイジング世代まで。幅広い世代のユーザーが虜に。切らずにリフトアップ&タイトニングできる夢のたるみ&小顔治療。
じわりじわりと知名度が上がり、エステの領域へと裾野が拡大
HIFU(ハイフ)は特殊な超音波を利用した肌のタイトニング機械施術の総称。美容としてクリニックに導入されたのは10年以上前ですが、少しずつ知名度が増してきて、ここ数年で、エステティックサロンなどでもHIFUに似たマシン施術が増えてきたほど、もはや知らない人はいない美容のキーワードとなりました。
肌のたるみ治療だけではなく、小顔、ボディのシェイプアップなど、照射だけで引き上げ効果が高いため、試しやすく人気の高い施術です。
エイジング治療から、若い世代の小顔治療へ
以前からたるみのリフトアップに効果的と言われてきたHIFUですが、今年はタイトニング治療としての側面でも人気を集めるようになりました。
フェイスラインをすっきりとさせる小顔治療をはじめ、ヒップラインを引き上げてメリハリをつけるボディシェイプ治療など、若い世代の美容にも役立てられることで、HIFUユーザー層が拡大しました。切開を伴うフェイスリフトや、外科的な処置を施す脂肪吸引などをせずに、シェイプアップが可能なのは魅力的ですよね。
編集部おすすめプラン
スーパーハイフ&サーマジェン併用モニター (ホホ+あご下)
176,000円
スーパーハイフ&サーマジェン併用モニター (ホホ)
110,000円
東京 池袋
セレネHIFU(ハイフ) セレネHIFU ベーシック 1回
19,800円
東京 渋谷
★番外編★
2022年 美容医療トレンド予想
メディカルダイエットブーム到来!?
さまざまなダイエットに挑戦してみたけれど、なかなか結果が出ない。そのような方が最終的に行き着くのが医療によるダイエットです。苦労せず、確実に痩せられる。メディカルダイエットの最大のメリットですよね。
脂肪吸引や注射、内服薬といった、体に負担があるものから、寝ているだけで部分痩せできる楽ちんなマシン治療までさまざま。いずれにしても、どんなダイエットよりも労せずに効果を実感しやすいということで、一度体験したら普通のダイエットに戻れない! とハマる人が続出しています。
近年人気なのはエムスカルプトなどのHIFEMによる筋肉を刺激する部分やせ治療や、クールスカルプティングに代表される脂肪冷却、GLP-1と呼ばれる痩身注射などは賛否両論あるものの手軽で手応え抜群! いずれもリピーターが多い施術です。
美容点滴のメリット再発見!?
今年の美容ブームにより、美容医療を日常に取り入れる方が増えてきていますので、最も手軽で続けやすい美容点滴が注目されるのでは、と予想。
美肌治療を散々試してきた美容医療のヘビーユーザーには、これ以上肌を綺麗にする必要はないけれど、維持するために何かは続けたい、というニーズがあります。
そこで、選ばれているのが美容点滴です。体の内側から美肌を保ち、老けにくい体を作ってくれます。例えば水玉点滴。肌の調子が良くなるだけでなく、白眼もクリアになるなど、一気に全身に作用するので肌治療をやり尽くした方にとってもおすすめな施術です。
美容サブスクでメンテナンス治療が定額に!?
月々3万円で、好きな施術を受け放題。こんなプランを掲げる美容クリニックがチラホラと出てきました。例えば都内某クリニックでは、月々3万円で30ポイント分の治療が受けられるプランで、各施術に対して消費ポイントを設定し、その月に消費しきれなかったポイント分を次の月に繰り越して使えるため、1ヶ月目に20ポイント分、2ヶ月目には40ポイント分、等として利用が可能。
同じ施術でなくてもいいけれど、毎月何かしらのメンテナンスを続けたいという方にとっても利用価値の高いプランです。
このように、エステよりも高価格帯の美容クリニックの施術をより手頃な価格で受けられるような仕組みが、今後ますます増えてきそうです。
美容治療のギフト登場
2021年はマスク生活の中で、ダウンタイム中でも人目を気にせず過ごせる、という状況が美容医療へのハードルを下げました。
これまで美容医療を受けたことがない、という方も、周囲からの美容医療で悩みを改善した、という声を耳にすれば、そんな方法があったのか! と、施術を検討し始める場合も多いはず!
ということで、自分が受けてよかった施術を、知人に試して欲しい方や、知人への労いとして、エステチケット感覚で美容医療チケットをギフト券としてプレゼントする、というのが今後増えてくるかも。すでに実施しているクリニックもいくつかあります。
美容医療のインフルエンサーも数多いる今、インフルエンサーからファンへのプレゼントとして配布する、ということも増えそうです。