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埋没法の後に目やにが大量発生するのは大丈夫? 原因とケア方法

目・二重整形 (二重埋没法)

解説 口コミ広場編集部
監修 藤井芳樹 医師

公開日:2019/02/21


二重(ふたえ)まぶた整形のなかでも、特に手軽に理想的な二重まぶたを手に入れられるとして知られている手術法が「埋没法」と呼ばれる方法です。埋没法はメスによる切開を伴わず、糸でまぶたとその裏にある組織を固定することによって、生まれつきの自然な二重まぶたと同じ構造を疑似的に作り出し、二重まぶたの状態を持続させる手法です。

埋没法は施術時間が短時間で済むことや、同じく二重の美容整形の中でもメスによってまぶたを切開して縫い合わせる「切開法」と比較してダウンタイムや日常生活への支障が少ないことから、忙しい現代人にとって非常に便利な整形術として高い人気を誇っています。
しかし、埋没法はれっきとした医療行為に該当し、切開はしないとはいっても、術後しばらくは瞼周辺にダメージが残り、目やにや腫れなどの症状が起こりやすくなります。また、肌に傷がついているため、普段以上に感染症予防に気を配らないといけないことも確かです。

今回は、そんな埋没法の後に起こる目やになどのトラブルや、その他の症状、またそれらの原因やケア方法について解説します。

監修 藤井芳樹

藤井美容外科 院長

【院長経歴】
群馬県立前橋高校卒業
帝京大学医学部卒業
1997年 帝京大学病院形成外科
2000年 大塚美容形成外科
2003年 大塚美容形成外科 大宮院院長
2017年 藤井美容外科開院

【所属】 
日本形成外科学会
日本美容外科学会(JSAPS)
日本美容外科学会(JSAS)
日本レーザー医学会

二重まぶた整形の埋没法の特徴

二重まぶた整形の埋没法とは、医療用の針と糸を使ってあらかじめ決めておいた理想の二重ラインに沿って上瞼(まぶたの皮膚)と、瞼板というまぶたの裏にある硬い部分や、目を開くために使われる眼瞼挙筋という筋肉を縫いあわせるようにして固定する方法です。

ひとまとめに埋没法といっても、細かく術式を分けると色々な方法があり、糸を固定する方法や固定する場所、また糸を留める箇所の数などによって作る事ができる二重のラインも変わってくるため、手術を受ける個人個人のまぶたの状態や、作りたい二重まぶたのラインによって最適な方法を選ぶ必要があります。


そのため、埋没法において最も時間を要するのが手術前のカウンセリングです。手術の前にしっかりと医師と一緒に納得できる理想の二重ラインや形状を打ち合わせ、理想とする二重まぶたのラインを明確にシミュレーションする事が、手術を成功させるために重要となります。

実際の施術時間は麻酔などを除けば15分程度で完了することが多く、手術当日は1時間以内に帰宅できることがほとんどです。埋没法は、このような利便性が好まれており、プチ整形と呼ばれる簡単な美容整形術の一つとして、多くの人から支持されています。


しかし一方で、切開は行わないとしても、針や糸を瞼に通す作業を伴うため、当然の事ながらまぶたの内部の細胞を傷つける行為に相違はなく人によっては術後の腫れ内出血目やになどの術後トラブルが生じます。

細胞へのダメージは他の手術とくらべても最小限であるため、ほとんどの場合で数日以内には解消されるため過度な心配は必要ありませんが、それでも体質などによっては大きく腫れてしまう事もあり、施術後の数日間から数週間程度は、普段と全く同じように生活するという事ができない場合もあります。

多くのクリニックが埋没法による手術は「腫れない」で「手術後すぐにメイクが可能」としていますが、全く腫れないというわけではありませんので、実際にはどの程度腫れるのかなど、カウンセリング時にしっかり確認しておくと良いでしょう。


埋没法の術後に起こる主なトラブル事例の原因やケア法

埋没法の術後に起こりやすいとされる主なトラブルには、目やにの発生、内出血、腫れや浮腫みなどがあります。これらの症状は個人差があるため、すべての人が該当するとは限りませんが、術後のリスクとしてあらかじめ認識しておくことで慌てずに対処できるようになります。


目やに

埋没法を受けて数日間は目やにが発生しやすくなるとされています。ただ、目やにはゴミや細菌、ウイルスなどの異物を体外へ排出する免疫反応のため、目やにが多く発生しても異常というわけではなく、ごく自然な反応と捉えると良いでしょう。


目やにがでやすくなる原因

埋没法の後に目やにが発生する原因として考えられるのは、傷口から生じる血液や、角膜や結膜の壊死細胞などです。

影響は最小限に抑えられているものの、施術の際に針や糸によって細胞が傷つくことで一時的な防御反応が起こります。その反応によって生じた異物が目やにによって体外へ排出されているのです。


ケア法

多くの医療機関では施術後に点眼薬や抗生剤などを処方しています。これらは傷口の化膿や感染症を予防するための物で、間接的に目やにの発生を抑制する効果もありますので、決められた用法と用量を守って使用してください。

また、術後1週間は目の周辺は清潔に保つようにし、入念な手洗い、清潔なタオルの使用、メイクやクレンジングで生じる刺激や摩擦を避けることを心がけてください。

目やにが気になるからといって目を強くこすって取るのはNGで、強くこすってしまうとその刺激で細胞が余計に傷つき、状態が悪化してしまう可能性があるので、清潔なタオルや綿棒などでやさしくぬぐい取る程度にしましょう。

とくに手術当日から翌日にかけては、施術によって生じる傷口から出る血が混ざった状態の目やにが発生することがあります。このような場合も、時間の経過と共に解消されていくため過度な心配はいりません。埋没法で生じる針穴(傷跡)は24時間程度で塞がるとされており、周辺細胞の傷も3日程度で癒えると言われています。


腫れや浮腫み

埋没法を受けた直後から生じるのが腫れ浮腫みです。時間の経過と共に回復する症状のため最もわかりやすく、対処しやすい症状と言えます。

腫れや浮腫みのトラブルを避けるためには、技術のある医師を選ぶ事以外にも、自分自身での術後のケアにも注意を行う必要があります。


腫れや浮腫みの原因

施術によって一時的に傷ついた毛細血管や細胞周辺で血液の量が増加して膨らむことでいわゆる「腫れる」という状態になります。

切開は行わない埋没法ですが、まぶたの中に針を通すため、少なからず毛細血管が傷つけられて出血を起こしますので、どうしても腫れは起こります。

最近では「腫れない」事をうたっているクリニックも多くありますが、経験豊富な医師による施術であったとしても多少の内出血は起こるため、現実的には避けられない術後トラブルと考えて良いでしょう。

ただし、現代の美容整形においては血管や細胞を傷つけないような極細の麻酔針や特殊な医療用の針糸を使用するなど、内出血をなるべく引き起こさないための工夫がされているため、昔よりも内出血による腫れは引き起こされにくくなっていると言えます。


腫れや浮腫みの経過

毛細血管や傷口の細胞が正常化されるまで腫れた状態が続くため、手術当日から術後3日目頃までは強く腫れると考えて良いでしょう。

ただし、腫れについては個人差や施術法による差異があります。なかでも、糸で固定する点数(箇所)が多い場合は必然的に傷口も増えるため腫れやすくなる傾向があります。医療機関によっては使用する医療器材で腫れを最小限に抑える取り組みをしていることもありますが、腫れの症状は千差万別であることを認識しておいてください。


腫れを抑えるためのケア法

術後の腫れを抑えるためには冷却(アイシング)が効果的です。冷却することで一時的に血流を悪くして腫れを抑制します。氷やアイスパックなどの冷たい物を清潔なガーゼやハンカチで包んで、瞼に優しく当てることが効果的です。決まりはありませんが、1回10分以内で、1日に5回程度を目安にすると良いでしょう。

腫れのケアは、傷が癒えていない状態でおこなうことが多いため、傷口を清潔に保ちながら刺激しないように気をつけて下さい。

また、手術直後の腫れを抑えるためには冷却が重要ですが、大きな腫れが引いてからも冷却を続けていると、今度は細胞の回復が遅くなってまぶたが完全に回復するまでの時間が長くなってしまいますので、冷却は術後3日間程度にしておきましょう。


内出血による色の変化

埋没法の術後トラブルのなかでも高い確率で発生するのが内出血による色の変化です。目やにと同様でごく自然な症状であるため、過度な心配は必要ありません。


内出血による色の変化の原因

施術の際に針と糸によって毛細血管が傷つけられ、傷ついた毛細血管から出血し、その血液がたまる事で内出血状態になるというのは前述の通りですが、腫れが引いてからも、内出血時に変化した色がなかなか元に戻らず、色素沈着が起こって赤紫色の状態がしばらく続いてしまう事があります。

こうしたトラブルを早期に解消するためには、まぶたの細胞の正常な回復を促すケアを行う必要があります。


行うべきケアの方法

内出血によるトラブルをさけるためには、手術直後の腫れが引いた後に、細胞の回復を促すようなケアをすることが肝心です。

埋没法では平均して術後3日程度で初期の腫れが治まることが多いため、そのあとからのケアをしっかり行いましょう。


ケアの方法としては「温める」ことが効果的です。手術直後の腫れは冷却する事で血流を抑えて早めに解消しますが、今度は温めて血流を促す事で、細胞の代謝を促して早期に回復させるようにしていきます。

具体的には清潔なタオルをお湯につけて少し冷ましてから瞼に優しく置くようにして当てると良いでしょう。1日複数回、1回の時間は5分程度が理想です。

また、まぶたがダメージを受けている状態は肌も乾燥しやすくなっていますので、十分な保湿ケアを行う事も大切です。洗顔の後にはしっかりと保湿化粧水などを使い、肌の潤いを保ってバリア機能を保つようにしましょう。


術後の過ごし方における注意点

埋没法はプチ整形のひとつではあるものの、術後の過ごし方に配慮を欠くと瞼の炎症である角膜炎や結膜炎、化膿などを招き、最悪の場合は感染症を治療するため、埋没法で埋め込んだ糸を除去しなければならなくなる可能性もあります。

そこまで状態が悪化しなかったとしても、適切ではない過ごし方をしていれば、術後トラブルの目やに、腫れ、内出血などが長期間にわたって続くことにも繋がります。

特に、術後1週間程度はまぶたのダメージも大きく、状態が悪化しやすいため、以下のようなことに気をつけて過ごすようにしてください。


メイクをしないか落としやすいものにする

埋没法を受けた後の1週間程度はできればメイクを控えることをおすすめします。とくにアイメイク全般は避ける方が無難です。メイクに含まれる化学成分や細菌による炎症を防ぐことに加えて、メイクを落とす際の摩擦や刺激も避ける目的があります。

仕事や生活へ支障がある場合は、とにかく落としやすい事を重視して薄めのメイクをするようにしましょう。ただし、この場合でもアイメイクはなるべく避けたいところなので、目の周辺はメイクをせず、眼鏡の着用などでごまかすようにしてください。

なかには傷口を隠すようなメイクを推奨する情報サイトなどが散見されますが、基本的にはどのようなメイクでもしない方が良いので、腫れや傷口が完治するまではなるべくメイクを控えましょう。


目を酷使しない

埋没法を受けて日が浅い段階で長時間のパソコン作業や読書、テレビ視聴など目を酷使することは控えるようにしてください。これらの行為によって目の筋肉が疲労すると、目の周囲の血流が悪化して回復が遅くなったりするためです。

埋没法の後は「安静」が最も重要です。言い換えれば、傷口への刺激となる行為全般を避けることが大切です。埋没法の後は1週間を目安にして安静に出来る工夫をしてください。


まとめ

二重まぶた整形術の埋没法は利便性や効果も高いことから広く知られている整形術です。

埋没法を、より快適に、そしてより良い結果を求めて受けるためには、技術のある信頼できる医師を探すだけではなく、手術を受ける本人の術後の過ごし方も重要となりますので、しっかりと術後の過ごし方に注意しましょう。

大量に目やにが出てきたり、想像以上に腫れてしまうという事はありますが、これは殆どの場合で手術の失敗や異常ではなく、通常あり得る範囲の問題ですので、過度に心配するのではなく、なるべくリラックスして、安静に術後を過ごす事が大切です。

ただし、術後1~2週間以上しても全く腫れが引かない場合や、手術の傷跡が化膿しているような場合感染症などの疑いもあるので、早めに医師の診察を受けるようにしましょう。

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