今回お話をうかがったのは、大塚美容形成外科・歯科 横浜院の井田雄一郎院長。近隣はもとより遠方からもその技術を目当てに患者さまが訪れる、まさに二重手術のスペシャリストだ。美容医療、中でも二重整形は年々身近になってきているものの、あふれる情報によって誤解をしたり、深く悩んでしまったりするケースが増えているという。それだけに、正しい情報を伝えることの重要性を感じ、「手術する、しないに関係なく相談に来てほしい」と、井田院長は呼びかける。二重手術を進化させ続けるとともに、啓発活動にも力を入れている姿に、医師としての責任──そんな言葉が思い浮かんだ。
当院は、来院されたすべての患者さまに幸せになってもらうことを第一に考えています。手術であろうが、ご相談だけであろうが、患者さまの悩みや疑問点に答えを出し、なにかしら次のステップに進めるように後押ししたいと思っています。
今はインターネット上に情報があふれていますから、中にはSNSの間違った情報がもとで必要以上に悩んでしまう方もいます。実際、来院されたすべての患者さまが手術の対象になるわけではありませんし、正しい情報を知るだけで「少し気分が晴れた」「問題が解決した」など、気持ちが軽くなるケースもあります。だからこそ、正しい情報をお伝えすることはとても大切だと考えています。
SNSを通じて美容医療の情報が手に入りやすくなっているので、ある意味、みなさん詳しくなっています。ただ、間違った知識で詳しくなっている方も一定数いらっしゃいますし、自分の考えを決め付けている方も少なくありません。
当院は二重整形に力を入れていますが、若い世代の場合は、知人のご紹介で来ていただく方が多いので、友だちと話し合うくらいに身近になっているように感じます。
逆に中高年では、周りの方に相談する機会が少なくSNS頼りになっているケースが多いですね。例えば、最近クローズアップされている眼瞼下垂についても、「頭が痛いのは眼瞼下垂が原因なんだ!」と、自分で勝手に診断してしまうとか。そういう意味では、若い方以上に中高年の方のほうがインターネットの情報に依存している面があるかもしれません。
やはり、患者さまとしっかり話し合うことですね。
「アイプチのラインで留めてください」とおっしゃる方がよくいるのですが、アイプチはメイクの範疇ですから、そのラインで留めても同じにはならないこと、手術なら、もともとの目に合った二重にできるので、より自然になるという話をします。このあたりを誤解されている方が多いので。
その上で、その方の目に合った二重はどのようなものかを話し、患者さまの希望を踏まえて、最終形を決める。さらに、その目にするには、どの方法が適しているのかを考えていくわけです。
当院には経験が豊富で優しいスタッフしかいないので、私が教育されているくらいです(笑)。『口コミ広場』の投稿を見ても、私ではなく、「スタッフが優しかった」「スタッフが親切だった」などの投稿が多いですからね。本当にスタッフあってのクリニックだと思っていますし、スタッフの質の高さは当院の誇りです。
当院では、二重施術の中でも、とくに埋没法に力を入れています。
一番多く行っているのは「フォーエバーブリリアント埋没法」で、これは、連結法という当院オリジナルの糸の結び方をするものです。3点留めでは、3本のとなり合う糸同士を連結することで固定力を高めています。輪っかと輪っかが連結しているチェーンの様なイメージですね。1点ずつ独立して留めるよりも3本の糸がつながっているほうがきれいなラインが長持ちする。この特殊な連結固定の方法で、通常の3点留めよりも二重ラインを長く維持できるというわけです。たるんだまぶたの若返りにも効果的です。
さらに、固定力を保ったまま安全性を高めるために、フォーエバーブリリアント埋没法にプラスαする新しい方法にも取り組んでいます。
ネットで手術後のトラブルを検索すると、留めた糸が出てきて目が痛くなったとか、感染した、化膿したといった症状がたくさん出てきますよね。そのようなトラブルを少しでも減らすための、目の裏側に糸が出ないように工夫した術式です。名前をつけるなら「完全埋没法」という感じでしょうか。
そうですね。二重手術には、大きく分けると「切る手術」と「糸で止める埋没法」の2つがありますが、患者さまも切開するか、しないかで線を引いていて、多くの方が「まずは切らない手術で」とおっしゃいます。
それだけに、二重手術はもちろん、今までは限界があった糸による眼瞼下垂の手術も、できるだけ安全で長期間持続させられるように、埋没法をさらに進化させていきたいですね。
はい。もともと「NEVER STOP THE PROGRESS」というのが私のモットーなんです。人間は現状を維持しようと思っていても年齢に負けて衰えていくばかりですから、進歩しようとする気持ちが重要だと考えています。日頃の生活でもその気持ちを大切にしていますし、手術に関しても、今より少しでも良い方法がないかと日々追求しています。
わりと自由に育ったからかもしれませんが、自分が会社員になる姿が想像できなかったんですよね(笑)
それと、昔から人体の神秘とか、人種や個人による造形の違いに興味があって、大学を選ぶ時に比較文化や海外の文化などを研究したいと思っていました。同時に、直接人体に関わる職業として医師になりたいとの思いもありましたね。
最終的に医師を選んだのは、自分のまわりで少しでもつらい思いをしている人がいるなら、直接関わってその人を幸せにしたいと思ったからです。
多くの人を1回で幸せにするなんて大きなことはできないけれど、自分ができること、自分と出会い関わってくれた近くにいる人から幸せになってもらう……そういう意味では、医師はとてもやりがいのある仕事だなと、今さらながら感じています。
これも、昔から美的なもの、美容的なものに興味があったことが大きいですね。それと、根本的に手術が好きだったから。
美容医療に携わって改めて感じているのは、患者さまと1対1で向き合えるのがいいな、ということ。医療はグループで行うものですが、あまり大所帯のグルーブだと全体を把握しきれなくなってしまう場合があります。小さいグループならすべてに目が行き届きますから、「身近な人から幸せに」との思いもかなえられるので、今後も積み重ねていきたいですね。
当院は、ご紹介で来てくださる方が多いので、「いつ手術した、どなたの紹介? なにか言ってなかった?」と、必ず聞いています。なにがうれしいって、そういう方から「『仕上がりが良かった』と言っていた」「喜んでいた」というお話を聞くこと。手術に問題がなければなかなか再来院されないので、患者さまが幸せになっている様子を人づてで聞くことが楽しみになっています。
当院は、横浜地域の方々が気楽に来院できて、定期的に相談できるクリニックを目指しています。
私は『口コミ広場』の「美容医療 ドクター相談室」で回答していますが、あれは、いわゆる無料相談室ですよね。当院もそれと同じです。手術する、しないに関係なく、カウンセリングは無料なので「二重無料相談室」が開催されていると思って、気軽に来てください。
もちろん、二重以外でも構いません。小顔治療や、今は20代30代から始められる方が増えてきたエイジング治療のヒアルロン酸注入やスレッドリフトなども良いご提案ができます。美容医療で疑問に思っていることや「SNSであんなこと言ってたけど、どうなの?」など、いつでも相談にいらしていただきたい。そして、お帰りになるときには悩みや疑問を解消して、次のステップへ一歩前進する、そんな後押しができたらうれしいです。
幼い頃から「真っすぐ生きろ」と育てられ、今でもそれを貫き通したいと考えているそうです。その真っすぐさが誤解されることもあるのか、ご本人は「変わり者だと思われているんじゃないですか?」とおっしゃいます。でも、お話をうかがっていてそのような感じはなく、「進化し続ける」との言葉通り、医療に、患者さまに、とても真摯に向き合っている誠実な先生という印象でした。
インタビューの最後に休日についてうかがったところ、2匹のトイプードルと過ごしているとのお答え。「言うことを全然聞いてくれなくて困ってるんですよ……」と、思わずほっこりしてしまうエピソードも教えてくださいました。
日本形成外科学会会員
日本美容外科学会(JSAPS)正会員
【美容形成外科歴 15年】
平成12年 金沢大学医学部 卒業
平成13年 東京女子医大第二病院形成外科 入局
平成15年 大塚美容形成外科 入局
お会いするすべての方が幸せな気持ちになっていただけるように心掛けています。あなたにしかない本当の美しさを一緒に見つけましょう。
〜 3つの質問 〜
【Q1 女性がいつまでも美しくいるためのポイントは?】
自分を愛することだと思います。
【Q2 施術に際して気を配るポイントは?】
手術中、患者様は孤独を感じられていると思います。少しでも和らいだ気持ちになれるように、私たちが一緒にいるという安心を感じてもらう事です。
【Q3 これから美容整形をお考えの皆様へ一言】
もっともっと好きな自分になって、いつも笑顔でいましょう。