育毛シャンプーとは、「育毛」効果をうたったシャンプーですが、正式には「育毛」という言葉に定義はありません。
「育毛シャンプー」とは「抜け毛を防ぐ、発毛を促進する」というイメージを持つ成分が配合されたシャンプーの総称です。
ちなみに「育毛」「薄毛予防」「発毛促進」等の表現が使えるのは「医薬部外品」に分類される製品で、医薬部外品と通常の製品(化粧品)との違いは、申請手続きを行ったかどうかだけです。
コンビニやスーパーなどで売られている安価なシャンプーは、泡立ちや香りが良い反面、肌や髪に対して刺激の強い合成洗剤を使用しているものが多く、長期間の使用により頭皮環境の悪化が懸念されます。
それに対し「育毛シャンプー」に分類される高価な製品は植物由来アミノ酸や石鹸系の原材料が使われているものが多いようです。
これらは合成洗剤に比べ頭皮に優しく、必要以上に皮脂を取り過ぎず汚れを落とすことができるだけでなく、頭皮や髪と同じ成分でもあるアミノ酸が配合された製品には傷んだ頭皮や髪のダメージ修復をうたっているものもあります。
「育毛シャンプー」の価格帯は1,000円台〜5,000円台と様々で、配合されている成分も保湿・栄養補給など多種多様です。
勘違いしてはいけないのが、育毛シャンプーを使っていれば髪が生えてくるわけではないということです。
薄毛の9割を占めると言われる男性型脱毛症(AGA)を引き起こす要因の多くは、男性ホルモン(テストステロン)が5αリダクターゼという酵素の働きにより変換されたジヒドロテストステロンという脱毛ホルモンであると言われており、毛穴の汚れや頭皮環境が薄毛に直接かかわるといった学説は今のところありません。
育毛シャンプーはあくまで頭皮環境を整えたり髪にハリや艶を与えてくれるものであり、髪が生えてくるといった過度な期待は禁物といえるでしょう。
公開日:2016/06/24