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ボトックスがワキ汗に効果を発揮するメカニズム

わきが手術・多汗症治療

解説 大塚美容形成外科・歯科

公開日:2017/06/04


暑いくらいの陽気になってくると、特に多くなる施術が『ワキボトックス』です。お洋服に汗ジミができてしまい人目が気になったり、臭いが気になったり、制汗剤を使用しても汗の量が減らないことも多く、重症度は違うにしても皆さん日常生活においてお困りのことが多いようです。

人には2種類の汗腺があります。エクリン腺とアポクリン腺があります。エクリン腺はサラサラとした汗を排出し、アポクリン腺は臭いのあるベタベタした汗をだします。このアポクリン腺から出る汗は、「酪酸、カプロン酸、カプリル酸、アンモニア臭」などが混ざり合ったような臭いがし、いわゆる「ワキガ臭」となります。

一方、エクリン腺から出た汗は、無臭です。しかし、このエクリン腺から出た汗でも臭いが気になるケースがあります。ワキは普段閉じている場所で、高温度になりやすくこもっている場所であり、汗をかくことで湿度も高いことから細菌の繁殖にはぴったりの環境で、その細菌が角質を分解するときに臭いを発します。

ボトックスといえば、エイジングケアのシワ治療のイメージがありますが、ワキ汗の治療にも有効です。ワキ汗でお悩みの方は【汗の量】や【臭い】もしくは【量と臭い両方】という悩みがありボトックスはそれらの悩みを解決します。

そのメカニズムは、ボトックスの主成分であるボツリヌスキトシンが汗腺に働いてワキ汗を止めます。ボツリヌスキトシンは、そもそも神経や筋肉の動きを抑制する作用があり、ワキに注射することで交感神経から汗腺へ汗をだす信号を送れないようにします。そうすることで、ワキの汗腺の働きが弱まり、汗の量が改善する仕組みです。

ワキ汗対策のボトックス注射は、効果が約6~10か月なので永久的な施術ではありません。しかし、毎年1回、夏前に注入しておけば、汗が多くなる季節をさわかに過ごせることになります。

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