こうべ花時計クリニック

施術の解説

左の二重がカクカクしていて不自然なのが気になるとのことで来院。
幼少時に左上眼瞼に挫滅創を受傷し保存的に加療、17才時に大学病院で傷直しの手術（詳細不明）を受けたとのことでした。
閉瞼時の瞼の状態を観察すると、ちょうど生まれつきの二重のライン周辺に凸凹した傷があり不均一に癒着しているようでした。

汚い部分の皮膚を取ることを兼ねて全切開法で二重のラインを整えることを計画しました。
健側（右側）の二重の幅にそろうように慎重にデザインし皮膚を約3mm幅にて切除、癒着の激しい中央部分には眼窩脂肪を引きずりおろしてきて再癒着を防止しつつ重瞼作成しました。

術後1カ月半の状態では二重のラインはまずまず綺麗かと思いますが、反省点としては皮膚を切除しているのである程度仕方ないのですが若干、兎眼（目がきちんと閉じられないこと）気味になっていることです。
兎眼がひどいと乾燥性の角膜炎などをきたすこともありますがこの患者様は幸いにもそのようなことはないので様子を見てもらっています。