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母体と胎児をつないでいる”へその緒”は、母体からの酸素や栄養などを胎児に届ける、まさに命をつなぐ器官です。胎児の”おへそ”につながるへその緒は、生まれたあとはその役目を終え、生後間もなくで取れてしまいます。同時にへその緒が腹壁を貫いていた穴がふさがり、おへその皮膚は傷跡の組織(瘢痕組織)として縮こまることによって”おへそのくぼみ(臍窩)”が形成されます。この穴のふさがりが悪いとおへその皮膚がだぶついて、臍窩であるべき部分が陥凹しないで、逆に突出している状態を臍突出症、俗にでべそと呼ばれています。
また、穴から(ヘルニア門と言います)だぶついた皮膚の袋の中に腹膜や腸管が飛び出した状態を臍(さい)ヘルニアと言います。一般に腹壁の穴は2歳頃までは自然閉鎖が期待できますが、それをすぎて自然閉鎖してくることは少ないので手術は2歳以降に行うことが多いです。仮に自然閉鎖が得られた場合でも、初期のヘルニアの程度によってはおへその皮膚のだぶつきのみが残ってしまうことがあります。
手術はヘルニア門の残っている場合は腸管の脱出を防ぐためにヘルニア門を閉鎖する処置が必要となります。多くは全身麻酔が必要ですので関連施設をご紹介する場合があります。ヘルニア門は閉鎖していて皮膚のみのだぶつきがある場合の多くは、局所麻酔でだぶついた皮膚を切除して臍窩という窪みを形成する手術を行います。皮膚縫合線は臍窩の中だけなので、傷跡はわかりません。
手術時間は約30分~1時間程度です。術後は翌日からシャワー浴可能です。日常生活等に大きな制限はありませんが、過度の運動は2週間は控える方が望ましいです。変形が重度の場合は保険による治療が可能です。