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ホルモン補充療法(HRT)の基礎知識 入門編FAQ
ホルモン補充療法(HRT)に関して、治療方法、効果、痛みやリスク、副作用、治療の流れ、費用、アフターケア、ダウンタイム等について、良くある質問にお答えします。
ホルモン補充療法について教えてください
ホルモン補充療法(HRT)とは、女性ホルモン不足によるさまざまな更年期障害を緩和する治療のことで、主に閉経後の女性に適用する医療です。閉経前後(更年期)の女性は、卵巣機能の低下によってエストロゲンが急激に少なくなり、無気力感やうつ、めまいやほてり、性交痛など心身に不調が現れます。また、脳卒中、肝硬変、心筋梗塞を患ったことがある方は、血栓の凝集が起きやすいのでホルモン補充療法を受けることができません。
ホルモン補充療法とはどのような治療方法なのですか?
ホルモン補充療法は、不足した女性ホルモンを投与し、更年期特有の不調を緩和するという治療方法です。女性ホルモンが不足すると、妊娠や出産だけではなく骨や皮膚、脳にまで障害をもたらすことがあります。こうした更年期障害を緩和するために、女性ホルモンと同じ働きをするエストロゲンや黄体ホルモンなどを投与して治療していきます。また、症状や個人の希望によって治療方法や期間、薬の摂取方法などが異なります。自分で情報収集することはもちろん、婦人科の医師としっかり相談することが必要です。
ホルモン補充療法に痛みやリスク、副作用はありますか?
ホルモン補充療法に痛みはありません。しかし、治療を始めてから生理が再開する、胸や腹部が張るなどの変化が見られ、違和感を感じる方もいるようです。また、ホルモン補充療法のリスク・副作用としては、現在ないとされています。以前はエストロゲン単体を長期的に摂取し、子宮体がん発生の可能性があるといわれていましたが、現在の長期治療ではエストロゲンとプロゲステロン(黄体ホルモン)を併用する方法がとられています。むしろ、エストロゲンとプロゲステロンを併用すると、子宮体がんの発症を抑えられることがわかっています。※短期治療の場合、エストロゲン単体で処方されることがありますが、がん発症の可能性は極めて低いようです。
ホルモン補充療法にはアフターケアが必要ですか?
ホルモン補充療法にはアフターケアとしては、禁煙が勧められています。ホルモン補充療法を続けながら喫煙すると、血栓ができやすくなり、心筋梗塞や狭心症などの原因になるからです。そのうえで定期健診を受け、ホルモン量や婦人科系の病気の有無を確認しましょう。ホルモン補充療法のリスクとされるがんや心臓病の早期発見につながるため大変重要です。また、一旦治療をやめたとしても、以前の症状がぶり返すことはありますが、悪化することはありません。