大塚美容形成外科 札幌院

３０代も最後となる年齢となり、自然の流れに抗いたくなったからです。悪あがきかもしれないけれど、自分ができる最善の抵抗をしてみたくなり、美容整形を決意しました。一番効果が期待できそうな鼻から手を付けることにしました。

このクリニックを選んだ理由

美容整形を受けるにあたって、カウンセリング巡りを実施しました。しかし、いざ開始してみると、人を人とも思わないような冷遇対応をする医師、適応がない・自信が無いと他院、特に道外を勧める医師、素人から見てもわかるような無謀な手術プランを提案する医師、こういう医院があまりに多く、ことごとく一般の病院と美容外科は違うのだな、と思い知らされました。断り続けられる度、自分では変えようが無い容姿を否定されているようで、精神的な負担も大きかったです。「ここでダメなら、道外へ行こう」と道内で最後に来院したのが、大塚美容形成外科でした。

決定するにあたり、カウンセリング巡りの経験が非常に役に立ったと思います。医師に実際お会いした時の対応、そして医師の成形外科・美容整形外科の長年の経歴、「大胆に、しかしやりすぎず」という医師のコンセプトが自分の価値観と同調したため、この医院に決めました。

また他院で「鼻中隔延長術」を勧められる中、先生は「耳介軟骨移植」でも十分望む結果が得られるという事を見立てました。後で調べてみたところ「鼻中隔延長術」は５～１０年後の患者の負担が大きく５割ほどの確率で何らかのトラブルが出てくることが多いそうです。見た目や手術費用の視点から、耳介軟骨移植で十分対応できる患者にも鼻中隔延長術を勧める医師が後を絶たないそうです。その点の鋭い見立ても信頼感につながりました。

カウンセリング・施術前の説明を受けた感想

カウンセリングは要点だけ抑えた短時間の内容ですが、とても分かりやすく、スマートでした。それには特別問題はなかったと思います。

ただ素人ゆえの医学的な理解力のなさゆえ、漠然とした不安感を抱えてしまいました。色々と不安が募りあとからあとから不安や疑問が湧いてきて、メールでそれらの問い合わせをしました。問い合わせの内容には答えてくれましたが、文章の最後に「期待が不安を上回らないようなら再考したほうがいい」と「考え直せ」的な内容が書かれていたのは不快感がありました。こちらとしては「問い合わせ」のための連絡であって「考え直したい」趣旨は一言も書いていなかったからです。正直、余計なお世話、出過ぎ、と感じました。美容外科とは言え初めての手術なんだから、そりゃあ怖くて不安であたりまえでしょうよ・・・患者に寄り添わず突き放すところも、また一般病院とは違うんだな、と感じました。

しかし、この対応で「みくびるなよ！！」と、逆に闘志が湧き出て、肝が据わり冷静に構えられるようにもなりました。覚悟がより強固になったので結果としては良かったのかもしれません。

施術の内容・痛み・かかった時間

受けた手術内容は「鼻橋部耳介軟骨移植」＋「鼻翼縮小」＋「隆鼻術」＋「鼻尖修正」です。「できるだけ鼻を高くしたい」と要望したところ、手術の工程でついでに＋αできますよ、との事でHPには載っていない先生独自のプランを立てて頂きました。ついで手術のためトータル金額が若干安くなりました（笑）。

痛みは局所麻酔を立て続けに何本も打たれた時が一番痛かったです。またプロテーゼを入れるときに皮と骨を分離する「ぞりぞりぞり」という感触と、挿入するとき無理やり押し入れる感じの「ごりごりごり」という感覚が未だかつてない経験でトラウマになりそうです。感覚ばかりは麻酔では防げないようです。

手術時間は約二時間程度、その後の処置に３０分程度ぐらいだったと思います。

来院から施術後までの様子

手術当日は問合せメールの不安や疑問を解消するための説明をきちんとして頂けました。なんだかんだ言って患者の声をしっかり受け止め、解消するインフォームドコンセントはしっかりされていると感じました。

一番難しい、というか不可能に近いな、と感じたのは「患者と執刀医の仕上がりイメージを一致させる」ことです。お互い相手の事をほとんど知らず、全く別の人間ですから。なので、最初に先生が見せてくださるビフォーアフターの写真を参考に、自らのイメージを固めていく必要があります。自分は漠然としたイメージしか作り上げることはできませんでした。後は先生を信じてお任せするしかありません。

全身麻酔の手術経験者の自分としては、様々な手術の中で、美容外科手術が一番、激痛で過酷で苦しい手術だと感じました。「美しくあるということはこんなにも大変でリスキーなのだ」というのを思い知りました。良い経験になったと思います。

現時点までの経過

痛み止めの効果のせいか手術後から大した痛みはありませんでした。

一番辛かったのは鼻水が止まらない事。
鼻水出る→血が出る→ふく→鼻の下ガビガビ→鼻かむ→血が出る→という地獄のルーチン。
このストレスでまともに睡眠できず、しばらく不眠状態が続きました。
シャワーを浴びる、洗顔する、寝る、という毎日当たり前にできていたことに制限があるのは本当につらいです。

これがギプス装着から抜糸までの約一週間続きました。

自分、ホルモン補充療法をしているのですが、その相乗効果？が原因らしく、他の人より血が止まりづらかったり、腫れが引かない体質らしいのです。

今現在は傷みもなく、ほぼ日常生活を送れています。
ただ、上記の相乗効果により耳からの出血が未だにじわじわ出ており、鼻の腫れも続いています。
先日鼻の傷の癒着がはがれ、傷がぱっくり裂けました。
看護師さん曰く「普通こんなに腫れないのにねえ」「ここまで完治が遅い人見たことがない」との事。
来院のたびに言われるので、よっぽど特異体質なんだと思います。

いずれは完治すると思うので気長に治療していきます。
しばらくは通院、お世話になりそうです。

外見的には、鼻筋は高く、はっきりキレイに出てきていて、自分でも気に入っています。
鼻先の腫れはいまだ引いていないので何とも言えないのですが、先生曰く「３か月頃にはもっと綺麗にシュッとなるよ」という事なので、焦らず様子を見たいと思います。

その他、クリニックへのメッセージなど

これから美容外科手術を受けようと思ってカウンセリング巡りをしてる真っ最中の方、医師からの無神経な心無い対応や、カウンセラーの威圧的な態度に、心を痛めている方も多くいらっしゃると思います。特に多いパターンが道外の病院に行くように促されること。そんなに自分の技術に自信が無いのか、北海道の医者はやぶ医者ばかりという事なのか、と絶望的な気持ちにもなると思います。

確かに俗にいう名医「神の手」等と呼ばれている医師は、関東周辺ばかりに集まり、北海道には皆無と言わざる負えません。では北海道の医師は全然ダメなのか、というとそうではなく、視点を若干変えてみる必要があると思います。確かにデザインやセンスはその医師生来の差が大きいのは事実。しかし長年の経験からくる安定した技術は、練磨すればするほど磨かれていくものと思います。

有名な老舗ブランドの看板を背負って立つ経験豊かな医師は北海道にも必ず存在します。誰が見ても唸るような絶賛するセンスを発揮することは難しいかも知れませんが、患者の個性を生かし満足できるような安定した結果を出せることは十分可能だと思います。経験から導き出される応用技術もあり、臨機応変に対応できるのです。逆にそれが一番難しく最重要ではないでしょうか。

デザインばかりが良く中身が空っぽだったら何の意味もないのです。北海道で美を追求する方々、どうか絶望的にならず、医師を見極める目を養ってください。

施術後どのような経過を辿りましたか？

苦しかったのは最初の1，2週間だけで、その後は日常生活が送れるようになりました。

ただ、修正の可能性があるため、３か月に一度の通院は続けています。

アフターケアの内容とその感想

抜糸が早すぎたため、左鼻の付け根が肉が盛りだしたまま治ってしまいまいました。

抜糸に関しては先生「抜糸していいよ」と看護師「やっとくっついてるんだよね、また早いかなあ・・・」と、双方の意見が分かれたのですが結局抜糸を実行。

左小鼻の手術跡がぱっくり裂けてしまい、もう一度縫ってもらうことを希望したのですが、先生には「軟膏で治せる」と言われ処方された薬を使っていました。しかし、患部がふやけるだけで、一向に治る様子がなく・・・埒が明かないので、そのまま自然治癒に任せることにしました。先生は「気になるなら修正するから」との事。ただ、内部組織が安定していないため３か月は様子見との事でした。

そして３か月後の来院。はみ出した肉が気になるので修正を希望したい事と、若干鼻筋が曲がっていることも気になる事、もう少し鼻先を小さくできないか（少しマシになったけどやっぱり丸い・・・）、を話しました。

はみ肉の方は「あと３か月待ってみて！もう少し小さくなると思う。それでだめなら修正しよう」との事。鼻筋と鼻先の方は、いまだに内部組織に腫れがあるため本来の完成形になっていないそうです。リンパの腫れが鼻筋を圧迫しているので鼻が曲がってるらしいです。先生にリンパをマッサージ？してもらったら、ちゃんとまっすぐになりました。自宅でリンパの流れをよくするためのマッサージをするように言われました。鼻先はまだ腫れが続いているため、丸い状態なので、半年ほど経てば理想的な形になる、との事でした。

外傷はもうすっかり治ってしまったため、未だに腫れがあるのは予想外でした。

しかし「数か月後に」「また数か月後に」と続き、何か問題を先送りにされているのではないか、という不満と不安が湧き上がってくるのは事実です。本当にこのまま信じていいんだろうか、と・・・。と、言っても素人判断で物事は決められないので、信じて通院する以外にありません。

満足度、良かった点など

施術結果は、現時点では出すことはできないと思います。

修正するところは修正し、腫れもしっかり引いて、完成形になった時、初めて評価を下せます。

無理に今言うとしたら、左小鼻の盛り上がったはみ肉と、若干曲がってしまった鼻筋、丸いままの鼻先はやはり気になる所。ただトータル的なバランスで見れば、施術前と比べれば随分変化した、と言ってもいいでしょう。理想まで、あと一歩及ばず、というところでしょうか（あくまで現段階）。割と高評価です。

その他、クリニックへのメッセージなど

先生は外科手術のような大掛かりな技術は確かなのですが、アフターケアのような細かい作業はおおざっぱなところがあるようです。

アフターケアに関しては看護師さんの方に軍配が上がりますので、先生と看護師さんの意見が分かれた時は、看護師さんの指示に従った方が良いと思います。

看護師さんの言葉を自分の意志として先生に伝えてもらえば、看護師さんの立場も守りつつ、角が立たないのではないでしょうか。