【ダイエット内服 GLP-1受容体作動薬とは?】
GLP-1(ジーエルピーワン/Glucagon-Like Peptide-1) は元来人間の体内に存在する成分の一種です。
主な働きとして、膵臓に働きかけ血糖値を下げるインスリン分泌を促す作用があり、主に2型糖尿病の治療薬として使われています。
最近の研究によりGLP-1にはインスリン分泌促進だけでなく、胃腸の運動を抑制することで少量の食事でも満腹感を得られたり、脳に働きかけ食欲を抑制する働きもあることが分かってきました。
近年ではGLP-1は別名「痩せホルモン」とも呼ばれており、食事を無理せず自然に制限できることで肥満改善・ダイエット効果が期待できます。
【リベルサス】
「セマグルチド」というGLP-1受容体作動薬の成分を含む薬剤です。2型糖尿病の方が、血糖値をコントロールする糖尿病治療薬として国内販売が認められた医薬品です。
効果
血糖値に応じてインスリンを分泌させ、急激な血糖値上昇を抑制します。
胃腸の動きを緩徐に調整、食欲の抑制を促します。
服用方法
1日1回 1錠服用
起床時 最初の食事または飲水の前にコップ半分の水(約120ml以下)で飲み込みます。
そのあと最低30分間は飲食および他の薬剤の使用は避けてください。
1日1回3mgから開始し、30日以上投与した後、1日1回7mgに増量します。
【ビクトーザ】
注射でGLP-1受容体作動薬を投与する薬剤です。
効果
食欲を抑え体重減少、脂肪を抑え代謝量を上げます。
使用方法
効果と副作用を見ながら、1日0.3mg~1.8mgを投与(太もも・上腕・腹部のいずれかに自己注射)します。
通常、ビクトーザの投与量は0.3mgから始め、最大1.8mgまで増やしていきます。
まずは1日0.3mgから投与開始
食欲抑制が見られなければ、1週間以上あけて1日0.6mgに増量
0.6mgに増量後も食欲抑制が乏しい場合は、0.6mg継続から1週間以上あけて、1日0.9mgに増量
同様に効果乏しければ1週間以上あけて1.2mg→1.5mg→1.8mgへ増量可※食欲が止まっていれば、その量を維持量(成人は0.9mgを維持用量)として継続
効果だけでなく、吐き気や便秘などの副作用も見ながら、1回の投与量を決定します。
また、吐き気などの副作用が強く出る場合は、注射の頻度を2〜3日に1回に下げることもあります。
ダイエット効果は人によって異なりますが、効果実感は早ければ2週間後~ご実感いただけます。
ただしダイエットには半年程度の継続が必要となります。
【サノレックス】
主成分であるマジンドールが食欲中枢の満腹中枢を刺激して食欲を抑制します。
服用方法
1日1回1錠(昼食前後)※夕刻以降の服用は避けてください。
※1回の処方上限は14 日分迄です。
※継続服用期間は3か月を上限とします。
※処方前と1か月後の血液検査(11,000円)が必要です。