IPLの光をニキビ跡を含む皮膚全体に照射するのが「ニキビ跡色素治療IPL」です。
IPLは表皮の色素は吸収するもののメラノサイトには刺激を与えないので、ニキビ跡が濃くなってしまう心配はなく、徐々に全体のニキビ跡が改善していきます。
またIPLが皮膚の色素に反応すると熱エネルギーが生じ、真皮の浅層でのコラーゲン生成や肌のターンオーバーを促進させます。するとニキビ跡の改善をさらに早めたり、毛穴の開きや肌のキメの改善効果、ニキビの再発を抑える効果も期待できます。
ニキビ跡の赤みは、肌の炎症や皮膚下の血管などが見えて赤く見える状態です。
ニキビは、毛穴に老廃物や皮脂が詰まり肌に炎症を起こします。その炎症を修復しようと毛細血管が集まり拡張することが赤みの原因です。
IPLニキビ跡色素治療は、光を照射することで毛細血管のヘモグロビンに反応し、毛細血管を収縮させて赤みを目立たなくし、改善していきます。
ニキビ跡の色素沈着は、炎症によってシミの元となるメラノサイトが刺激され、メラニン色素が生成されることで肌が茶色くなり、ニキビが治った後もメラニン色素が肌に残っている状態です。
健康な肌では一定のサイクルで肌が生まれ変わる「ターンオーバー」がスムーズに行われています。しかし、ニキビができてしまった肌はターンオーバーが乱れて古い角質が残り、メラニンも分解・排除されないままになるため、色素が沈着してニキビ跡になってしまうのです。
IPLニキビ跡色素治療は、IPLの光エネルギーの作用でメラニン色素にダメージを与え、沈着してしまったメラニンに集中的に作用して肌表面に浮き上がらせ、色素沈着を改善していきます。
またIPLが皮膚の色素に反応すると熱エネルギーが生じ、真皮の浅層でのコラーゲン生成や肌のターンオーバーを促進させます。
するとニキビ跡の改善をさらに早めたり、毛穴の開きや肌のキメの改善効果、ニキビの再発を抑える効果も期待できます。
特にニキビ跡に対してはIPLが推奨される理由があります。通常のシミであればメラニンに反応するQスイッチレーザーで一度で改善させることができますが、ニキビ跡の場合はレーザーを用いて一度で改善させることはできません。なぜならニキビ跡は炎症の影響でメラノサイトが活性化されている状態なので、そこに出力の強いレーザーを照射することでさらにメラノサイトの活性化を促し、逆にニキビ跡が濃くなってしまう可能性があるからです。IPLは表皮の色素は吸収するもののメラノサイトには刺激を与えないので、ニキビ跡が濃くなってしまう心配はなく、徐々に全体のニキビ跡の改善が期待できます。