わきが・多汗症の手術にはいくつかの方法がいわれていますが、3大汗腺といわれるアポクリン汗腺、エクリン汗腺、皮脂腺を確実に取り除くために、当院で取り入れているイナバ式を改良した皮下組織削除法に、さらに剪除法を併用して万全の手術を心がけております。
■ 剪除(せんじょ)法
わきにメスを入れ、わきがの原因であるアポクリン汗腺とエクリン汗腺を目視しながら、特殊なハサミなどで汗腺を直接除去するわきが手術法です。
わきが治療としてはもっとも確実な方法で、専門の医学書にもスタンダードなわきが手術として紹介されています。
■ 皮下組織削除法(イナバ式)
わきに小さな切れ込みを入れ、特殊な器具を差込み、わきがの原因であるアポクリン汗腺、エクリン汗腺を含む皮下組織を除去する方法です。
このわきが手術法は、故・稲葉益巳先生が考案したイナバ式削除器を用いるのが元の方法(日本医師会最優功賞受賞)で、器具の使い方など、医師の高い技術が要求されます。
当院のDr.石原は、当時の稲葉先生からこの器具を使ったわきが治療の直接の指導を受けました。
この方法はわきがを治す効果は剪除法とほぼ同じですが、傷が小さい、時間の短縮などのメリットがあります。