若返り・たるみ治療のミニリフトについて
しわ・たるみ整形(注入、糸、フェイスリフト)
公開日:2016/03/26
外科的な手術によるフェイスリフトです。
医学的には「SMAS法によるフェイスリフト」を指します。
中には皮膚だけを引き上げるフェイスリフトもあり、
同じ手術的な方法に見えますが、効果は全く違います。
皮膚だけを引き上げるフェイスリフトは、
手術時間も短く1~2時間くらいで終了します。
「つまんだ皮膚を切り取り縫合するだけ」なので術後もほとんど腫れません。
手術時間も短く、ほとんど腫れずにたるみがひきあがるので、
最初は効果を感じることができるかもしれません。
ですが、引っ張られた皮膚は必ず戻ります。
だいたい6カ月くらいで手術前の状態に戻ってしまいます。
さらに皮膚は元に戻っても、切開した耳たぶ付近は引っ張られているため
アゴと耳の境界が不自然になってしまうという症例もあります。
リフトした組織の固定が皮膚の縫合部になるので
切開した線に直接負荷がかかって傷が目立つ原因となります。
一方、SMAS法によるフェイスリフトは
タルミの原因であるSMAS膜と皮下脂肪を引き上げることにより
若い時の輪郭に近づける手術です。
たるんだ組織を引き上げた結果、皮膚の余りがでるため、
この部分だけを切除して縫合します。
当然、皮膚には力がかからないため耳が引っ張られることもなく
傷もきれいに治ります。
しかし、手術する範囲が広いため効果も大きいですが、
術後のダウンタイムも長く2~4週間くらいまで腫れが続きます。
夏休みなどで1カ月以上休みを取れる欧米では問題ないでしょうが、
日本の場合は長期休暇を取りにくいかもしれません。
手術の効果は約10年と説明していますが、
実際には半永久だと思います。
双子(一卵性)のフェイスリフトを比較している論文があります。
これによると、フェイスリフトを「した人」と「していない人」で
10年後の比較をしていますが、「していない人」のほうが
同じ双子でもより老けていたという結果が出ました。
つまり、10年後も効果は続いているということだと思います。