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マスク使用と肌トラブル

ニキビ・ニキビ跡の治療

解説 ブリスクリニック

公開日:2016/02/17


マスクの使用は感染予防の点からみると非常に有効なもので、医療の現場でも感染予防として着用されています。

日常の生活でも同じく、手すりを触って鼻や口を触るなどの経路での風邪の感染、また自分の咳やくしゃみの周囲への飛沫を防ぐという配慮の点で公衆衛生の点で有効性は高いものです。

そのほか近年、肌荒れやノーメイクを隠す目的でも使用されています。ただ、長時間の使用や、同じものを数日使用されますと、ご自身の肌トラブルにつながりかねないので注意が必要です

毛穴から分泌される皮脂は肌を乾燥させないようにするだけでなく、皮膚表面をコーティングしバランスを保ち、病原菌の付着、増殖を抑えてくれます。特に鼻の周りは皮脂の分泌が多く、洗顔後2~3時間もすると皮脂量が回復します。

このため、皮脂の分泌が盛んな人は注意が必要で、長時間マスクの着用をしながら肌ケアを怠ると、皮脂による化粧崩れだけでなく、脂を好む細菌などの微生物が増え、皮膚炎や、にきびなどの肌トラブルを生じます。
健康な皮膚は弱酸性ですが、発汗や細菌、真菌の増加でマスク内の皮膚がアルカリ性になり肌トラブルが生じます。(実際、アトピー性皮膚炎や脂漏性皮膚炎では皮膚はアルカリ性。)
細菌が増殖しないよう、できれば一日に1~数回(症状による)清潔なマスクに取り替えましょう。

また、マスク着用と毛穴の開きの関係も言われていて、毛穴の開きには皮脂の影響が指摘されており、マスク着用で皮脂が肌に長時間作用することで毛穴の開きが起こる可能性も考えられています。
汗と皮脂が皮膚上に長くとどまって蒸れないように、マスクをする時間に注意を払いましょう。また可能なら洗顔を行うことで、健康な肌を維持できます。

肌荒れやノーメイクを隠すためにマスクをすることが肌トラブルを悪化させることもあるため、極力隠すための着用は控えた方が賢明です。感染予防に欠かせないマスクを正しく使うことで体調管理を万全にし、健康なお肌を目指しましょう。

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