男性器の陰茎小帯の再建について

S men's clinicS men's clinic 院長

清水優人男性

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S men's clinic 清水と申します。

まず、改めて現状(の予想)を説明させて頂きますが、裏筋と呼ばれる部分と亀頭のいわゆる「カリ」部分には気持ち良いという快感を感じるための神経終末の「数が多い」ことが解剖学上で唱えられています。
理由としては手のひらが温痛覚を感じやすいものと同様、人間が生殖のために発達・進化してきた過程でそうなりやすい性質が残ったと考えられている所です。しかし、厳密に言えば、実際の性感帯は陰茎小帯自体ではなく、その皮膚の下と尿道海綿体の間に存在しています。よって、皮膚のみがなくなった場合であれば感度の低下を起こさないことも多く、美容的に施術するかどうかで意見の分かれる所であります。

従って、実際に感度の低下を起こしているのは術中の切開の際や術後の縫合時に神経終末が多く切り取られた、あるいは傷つけてしまったという可能性はもちろんあり得ますが、他に出来上がった皮膚部分はいわゆる古傷と言われる状態にあるため、そちらが性感帯部の上に乗っているために感度を邪魔してしまっている可能性も考えられます。

よって、見た目上の問題として裏筋を再建することは可能(その際は臀部等の余っている皮膚を持ってくるのが一般的です)ですが、それで即ち感度が戻ってくるかどうかは分かりませんし、戻らない可能性の方が高いかと存じます。

解決策としては、より多く裏筋部分の皮膚を使って感度が戻るように育てていく、裏筋部分以外の感度を上げるように自慰行為や性交渉時に工夫する、のがご自分で行える範疇ですし、一番望ましい可能性が高いです。

他に案内できるとすれば、いわゆる「ED治療」で用いられる「体内衝撃波治療」では、EDを治癒するために海綿体に刺激を与えることで血管を新生させます。血管はすべての組織、皮膚や神経に限らず栄養を運ぶパイプのようなものなので、これらが新生することで神経の復調・復活を支える可能性が指摘されています。
ただし、これらはあくまで血管が集まりやすくなることが証明されているのみで、感度等の主観的な物の作用を医学的に証明できているわけではないので、こちらも絶対を保証できる治療とは言えない所です。

中々力強くお力になれずに申し訳ございません。
ご参考になれば幸いです。