何故このシミ消えないの??
シミ取り・肝斑・毛穴治療
公開日:2020/07/21
当院で診させて頂いた結果、そもそも診断と治療の出発点が間違っているケースが多く見受けられます。
【診断と治療の出発点の間違いとは何か?】
それは、老人性色素斑や肝斑と診断されて治療を受けてしまった事が原因です。
当院で診断した結果は予想通り、ADM(後天性真皮メラノサイトーシス)であると認めました。
ADMは頬骨部に両側性に生じるため、誤って肝斑として診断されるケースが非常に多く、
レーザートーニングをかなりの回数と金額をかけて行ったけれどもほとんど薄くはならなかったとの声が多く寄せられております。
【ADMとは何??】
ADM(後天性真皮メラノサイトーシス)は、発生部位は両側性で、顔の頬骨と下まぶたに点状もしくは斑状に生じることが最も多く、
次に多い発生部位が鼻根部、鼻翼、こめかみ、上瞼外側、前額外側です。
色は、灰色、褐色、灰褐色、濃褐色など様々なバリエーションがあり、一定ではありません。
円形のしみが複数ばらばらに散らばって存在することがほとんどですが、
重度の場合それら円形(斑状)のしみ同士がまとまって癒合し、地図状の形態を取ることもあります。
ADM(後天性真皮メラノサイトーシス)は紫外線に関係なく生じるため、
肝斑や日光性色素斑のように夏場に色が濃くなったりすることがない点が特徴的です。
【治療方法は??】
ADMの治療方法は各種レーザーでの治療が一般的です。
当院ではピコレーザー、Qスイッチ・アレキサンドレーザー、Qスイッチ・ルビーレーザー、Qスイッチ・ヤグレーザーを取り揃えており、
ADMの状態や症状にあわせて最適な治療法を提案しています。
【当院の各種適応レーザーについて】
<ピコレーザー>
長所
・色素沈着がほぼ起こらない(色黒、日焼けのある方でも除去可能です)
・ダウンタイムが短い(最長でも1~2ヶ月)
・かさぶたを作らない形での除去も可能(しみ・ADMの状態による)
短所
・治療回数が2~5回となるため、費用はそれに応じて発生。
<Qスイッチ・アレキサンドライトレーザー>
長所
・他レーザーでは取り切れないしみの除去に最適
(しみの元であるメラニンへの反応性の良さと、波長の深達性に優れている)
・ADM治療の他、肌のホワイトニング効果、肌質改善効果もあり
・ダウンタイムが短い
短所
・ADM治療では、Qスイッチルビーレーザーよりも治療回数はかかる。
<Qスイッチ・ルビーレーザー>
長所
・少ない回数(1回~3回)で確実に取れる(治療期間は6ヶ月~1年半)
・保険が効くため費用が安くすむ
短所
・かさぶたが生じ、取れるのに10日ほどを要する。
・レーザー照射後3~4週目に炎症後色素沈着現象
(戻りじみと呼ばれるしみの色が濃くなる現象が見られることがあります。この戻りじみは薄くなるまで最短3ヶ月、最長6ヶ月を要します。その間はメイクによりカバーは可能。)
<Qスイッチ・ヤグレーザー>
長所
・かさぶたが生じない
・照射後3~4週目にやってくる炎症後色素沈着はQスイッチ・ルビーよりも軽度
短所
・出力設定によっては、レーザー照射をした部位に点状の出血が生じることがある
(Qスイッチ・ルビーのように目立つかさぶたではないためメイクで隠せる)
・保険適用外
・しみが薄くなるまでに照射後2~3ヶ月の時間がかかるため、速効性を感じづらい
・照射回数が5~10回と他レーザーよりも回数がかかる
・3ヶ月ごと5回の施術と考えても最低1年はかかる。