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脱毛で出来た赤みや色素沈着はどのくらいで治るの?

医療脱毛 (医療レーザー脱毛)

解説 口コミ広場編集部

公開日:2018/10/25


脱毛に関心がある人が気になる悩みとして挙げるものの一つが、脱毛後に起こす肌の赤みや黒ずみなどの色素沈着。とくに忙しい現代の女性にとっては、毎回のように脱毛後に肌が赤くなったり、色素沈着が起こるようでは困ります。

そこで今回は脱毛の後に出来る赤みや色素沈着について、どれくらいの期間で完治するのか、どのようなケア方法をすればよいのかなど様々な視点で深く掘り下げてみたいと思います。脱毛後の赤みや色素沈着は日頃のケアが肝心ですよ。

赤みや色素沈着が消えるまでの時間

一般的に脱毛後に生じる赤みは早ければ3日、1週間から10日程度もあればほとんどの場合で解消されるとされています。また、色素沈着は肌のターンオーバーと密接な関係があることから、ターンオーバーの周期である28日(1ヶ月)がひとつの目安になります。しかし、ターンオーバーは年齢や生活習慣、ストレスなどによって大きく変わるため一概には言い切れず、3ヶ月以上要することもあります。

脱毛後に生じる赤みには2種類あり、ひとつは肌の表面上の毛穴周辺が赤くなっている場合と、毛根など肌の深層部が赤くなっている場合です。いずれも脱毛時に生じる刺激による軽度の炎症で、刺激が強いレーザー脱毛の場合はとくに起こりやすいとされています。

一方で、脱毛による色素沈着はレーザー光などの刺激を受けてメラニンが分泌され、それが滞留して色素沈着を引き起こすことで生じます。一般的に「黒ずみ」と表現されることが多く、局所的に肌が黒くくすんだような状態を指します。なかでも、VIOゾーン(デリケートゾーン)、脇、膝に発生しやすい傾向があります。

このように赤みと色素沈着は異なる特性であるため、脱毛後に完治するまでに期間の差があります。赤みは比較的早く完治しますが、色素沈着は一度引き起こされると肌のターンオーバーによってメラニン色素が排出されるのを待つ必要があるため、解消されるまで最低でも1ヶ月以上、ある程度の年齢以上の場合はそれ以上の期間がかかると言えます。

ちなみに、ターンオーバーの周期は以下の計算式でおおよその目安を知ることができます。

 ターンオーバー周期(目安)=自分の年齢 × 1.5または2倍

ターンオーバーは年齢を重ねるごとに長くかかる傾向がありますので、色素沈着の解消には時間がかかると考えてください。


赤みや色素沈着の原因となる刺激の種類

脱毛の際に肌の赤みや黒ずみなどの色素沈着が出来る主な原因は「刺激」です。刺激にはいくつかの種類がありますので、詳しく解説します。

摩擦による刺激

とくにVIOゾーンや脇で起こりやすいのが肌着などの下着による摩擦です。これらの部位は絶え間なく衣類と摩擦が生じているため、肌にとっては負荷が大きい刺激です。そのため、メラニンが過度に分泌されやすくなり、結果的に赤みや色素沈着を引き起こしてしまいます。

これ以外の場所でも体を洗う時の摩擦など、肌が刺激を受けるような状況は多々あります。特にナイロンタオルをつかってゴシゴシと体を洗っている場合などは摩擦黒皮症(まさつこくひしょう)と呼ばれる色素沈着の症状を引き起こす主な原因です。摩擦黒皮症は別名でナイロンタオル黒皮症とも呼ばれ、日頃の体の洗浄などでも起こりやすいとても身近な色素沈着の症状です。


熱(レーザー脱毛)

レーザー脱毛で使用されるレーザー光による熱も赤みや色素沈着の原因です。熱による赤みは肌が軽度な火傷を負った状態になることで起こります。また、熱による刺激を受けてメラニンが過剰に分泌されることで色素沈着が起こります。


自己処理(カミソリや毛抜き)

日頃から脇や膝などのムダ毛処理を自分で行っている人は赤みや色素沈着の可能性を高めているかもしれません。専用のカミソリやシェーバーを使っていても摩擦による刺激は避けられません。また、毛抜きは埋没毛や毛嚢炎(もうのうえん)を招き、赤みや色素沈着を引き起こすため最もNGな自己処理です。

このように脱毛による赤みや色素沈着は様々な刺激が原因です。これらの原因を理解して避けることで赤みや色素沈着そのものを回避できると言えます。


脱毛で赤みが出来るメカニズム・解消法

脱毛による赤みの主な原因は熱や刺激によるものです。この赤みは炎症性浮腫(えんしょうせいふしゅ)と呼ばれ、レーザー脱毛の後はほぼ例外なく現れる症状とされています。ほとんど場合において3日から10日以内に完治し、一時期な症状のため過度な心配は無用とされています。


赤みが出来るメカニズム

炎症性浮腫は強い熱エネルギーを伴うレーザー脱毛で起こることが多く、毛根や毛乳頭、周辺の皮膚内に熱エネルギーが蓄積することで起こります。熱エネルギーが解放されることで赤みは次第に治まっていきますが、完治までの期間は炎症の度合いなどの個人差があります。

一般的に体の部位のなかでも毛が太く密集しているVIOゾーンや脇、膝下で生じる傾向があります。また、男性の場合はヒゲや顔なども該当します。

毛が密集しているところで発生しやすい理由としては、単純に毛が太いため熱が発生しやすいという事や、毛と毛の間の距離が短いため、熱のダメージが重複してかかるような箇所が発生しやすいという点が挙げられます。


脱毛で出来た赤みの解消法

脱毛で出来た赤みは自然に完治するものですが、少しでも早く解消したい場合や、赤みが完治するかが心配な人は以下の解消法を実践することをおすすめします。


十分な保湿

赤みが生じることが多いのはレーザーによる脱毛ですが、施術後はこまめに保湿を心がけましょう。レーザーを受けた直後の肌は水分を失っているため、外部からの刺激に一段と弱い状態です。化粧水と保湿クリームを使って保湿してください。


こまめな冷却

脱毛後の赤みは軽度の火傷による炎症を起こしている状態です。そのため、流水による冷却が効果的です。

ただし、冷却といっても氷やアイスパックなどを肌に付着させることはかえって刺激となる場合もあり皮膚を痛める可能性があります。氷や保冷剤を利用する場合は、タオルに包むなどして温度調節を行う必要がありますが、場合によってはタオルを当てる行為も肌への摩擦刺激になる場合があるため、できれば流水が望ましいでしょう。


処方薬の塗布

レーザー脱毛では赤みを沈静化させるために塗り薬が処方されることがあります。医師による指示に従ってこれらの塗り薬も活用するといいでしょう。


その他にできる赤みや黒ずみへの対策


紫外線対策

赤みが引いていない状態の肌にとって紫外線は天敵です。メラニンの増加を招くため、赤みを悪化させてシミのような色素沈着を引き起こす可能性があります。紫外線そのものを避けるか、日焼け止めや日傘など物理的な対策も取り入れましょう。


刺激を避ける

肌に赤みが残っている場合は、シェービングや毛抜きはもちろん、ナイロンタオルなどによる体の洗浄も控えるといいでしょう。いずれも敏感な状態の肌に刺激を与えるため炎症を悪化させる可能性があります。

このように脱毛後にできる赤みは熱による刺激が原因で、自然に完治するものですが、刺激や紫外線などが加わると悪化する可能性があることを理解しておきましょう。


脱毛で色素沈着が出来るメカニズム

脱毛による色素沈着の主な原因は様々な場面で生じる刺激です。刺激を受けた肌の内部でどのようなことが起きているのか解説します。


色素沈着の原因であるメラニンが生成される仕組み

脱毛の際に摩擦や熱を受けた肌の内部では肌細胞を守るためにメラニンが分泌されます。

刺激を受けた肌の表皮細胞(ケラチノサイト)では細胞を破壊する活性酸素が発生するため、それを抑制するための情報伝達物質がメラノサイトにチロシナーゼを活性化させて肌を防御するように指令を出します。メラノサイトで活性化されたチロシナーゼは酸化してチロシンに変化し、最終的にメラニンになります。

メラニンには紫外線などの光を吸収したり、活性酸素を吸収して細胞を守る役割がありますが、過剰に分泌されて滞留してしまうとシミや黒ずみなどの色素沈着を引き起こします。色素沈着が起こるということは、メラニンが体内に滞留していることを意味しています。

つまり、脱毛の後に生じる色素沈着はメラニンが過剰に分泌されることと、メラニンが円滑に体外へ排出されていない2つの原因があると言えます。


脱毛で出来た色素沈着の解消法

脱毛で出来る色素沈着は刺激によってメラニンが過剰に生成されることと、それが滞留することで起こります。ここではメラニンを生成させない「予防の観点」で出来ることと、滞留させない「解消の観点」で出来ることそれぞれについて解説します。


色素沈着の予防法


紫外線対策

色素沈着の原因であるメラニンの生成を抑えるためには紫外線による刺激を避けることも大切です。夏の季節は顔、二の腕、肘、膝下などが紫外線による影響を受けやすく、新たな色素沈着の発生や、既存の色素沈着が長期化する原因になりますので、紫外線対策は通年で行いましょう。


刺激を避ける

とくにVIOゾーンや脇など肌着と触れる機会が多い部位の色素沈着は摩擦などによる刺激を避けることが重要です。さらに、シェービングや毛抜きなどの自己処理による刺激も可能な限り減らすようにしましょう。


ターンオーバーの正常化

広義な意味になりますが、色素沈着を予防する意味でターンオーバーの正常化は重要な要素です。ターンオーバーを正常化するには、1日7時間以上の睡眠、1日30分以上の運動による血行促進、中性脂肪やコレステロールを減らした食事、そして肌の保湿が大切です。また、飲酒や喫煙、ストレスを溜めることも避けるようにしましょう。


色素沈着の解消法


美白クリーム

色素沈着を解消することを目的として作られたクリームを活用することも有効です。なかでも、肌の漂白剤と呼ばれるハイドロキノンや、美白効果が高いとされるアルブチンが含まれているものがおすすめです。また、コラーゲンの生成を促し、メラニンを抑制するビタミンC誘導体も有効です。


ターンオーバーの正常化

予防の観点でも重要なターンオーバーの正常化は、色素沈着の解消にも欠かせません。体内に滞留しているメラニンを排出するために不可欠なターンオーバーは、睡眠、栄養、そして正しいスキンケアによって成立します。

睡眠は1日7時間、午後10時から午前2時に熟睡できるように心がけ、炭水化物・タンパク質・脂質・ビタミンC・ビタミンA・ビタミンE・ミネラル・食物繊維を継続的に摂取するようにしましょう。そして、紫外線対策と保湿を徹底し、クレンジングオイルなどの刺激が強い洗剤を避けてください。

また、加齢などによってターンオーバーが遅くなっている場合にはピーリングなどによって肌のターンオーバーを促進する方法がありますが、ピーリングはそのものが肌への刺激となり炎症や色素沈着を引き起こす可能性もあります。

ターンオーバーを急ぐあまり、週に2回以上ピーリングをすることはNGです。

このように脱毛による色素沈着は予防法と解消法の両面でのアプローチが必要ですが、基本的にはメラニンを生成させないことと、滞留させないことが大切と言えます。


まとめ

脱毛によって生じた赤みや色素沈着は、完治までにかかる期間は症状ごとに変わります。しかし、刺激を避けることや紫外線対策、保湿ケアなど日頃から肌に負担をかけないことで予防または解消に繋がりますので、日常的にご紹介したような対策を心がけてください。

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