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脱毛をした時に起こり得る【硬毛化】の原因と発生確率

医療脱毛 (医療レーザー脱毛)

解説 口コミ広場編集部

公開日:2018/11/06


脱毛に通い始めてからもうかれこれ1年近くたっているにも関わらず、あれ? なんだか最近、以前より毛が増えてるような気がする...と、感じたことはありますか? それはもしかして、脱毛の「硬毛化」が起きてしまっているかもしれません。
硬毛化とは、なんだか聞き慣れない言葉ですが、脱毛に通う上で誰もに起こるかもしれないリスクのひとつです。
今回は、脱毛をした時に起こり得る「硬毛化」の原因と発生確率について詳しく徹底解説いたします。

硬毛化とは?

硬毛化とは、エステサロンの光脱毛や医療レーザー脱毛のような、光のパワーを利用した脱毛を行なった際、かえって以前よりも毛が濃く、硬く、太くなってしまった現象のことです。

元々太く目立つ毛の多い部位ではあまり気がつきませんが、細く薄い軟毛(産毛)が多いような場所で、脱毛の前には無かったのに、脱毛の後で太い毛が生えてきた。というのが硬毛化です。

ちなみに、毛を剃るとその断面の太い部分が目立つようになる事から、毛はシェービングすると太くなるという話がありますが、硬毛化はこれとは全く別のもので、実際に毛が太く硬く生えてくる事を指します。


多毛化とは?

多毛化も、硬毛化と同じで、光のパワーを利用して行うととも起こった際に以前よりも毛の量が多くなってしまった現象のことです。また、毛の量が増えてきた現象の場合は、増毛化と言います。

多毛化についてもその殆どが硬毛化で目立つ毛が増えた事によって「毛が増えた」と思う事が原因であるため、基本的には同じ現象を示します。



脱毛後すぐは硬毛化・多毛化とは断定できない

近頃では、web上の情報や書き込みなどに、皆様の脱毛の硬毛化や増毛化を心配される記事が散見されますが、脱毛における硬毛化、多毛化の症状自体は、実はそうめったに見られることではありません

そもそも、人間の毛穴の数は本来生まれ持って決まっていますし、何かの行動によって極端に毛が濃くなったり、増えたりしてしまうということは、理論上考えにくいといえます。


また、脱毛初心者の方によくあるケースの1つには、施術後すぐに毛がまた生えてきたことに驚かれ、硬毛化した?と思い込まれている場合もしばしば見受けられます。しかし、これは脱毛初心者の方が脱毛の仕組みに対しまだ未知識な部分があるために思い込んでしまいやすい誤解の1つです。


本来、光のパワーを利用した脱毛施術とは、成長期の毛にしか反応しませんので、1回の来店で抜けていく毛の量は、全身のわずか数十パーセントに過ぎません。もちろん、前回の来店で成長毛になっていなかった毛や、照射があたりきれなかった箇所は次回へと持ち越しになり、これらの毛穴からは、脱毛施術後でもしばらくすると当然また毛が生えてきます。

また、どの程度の毛が新しく生えてくるかというのは人それぞれ違いがあり、毛のサイクルによって、毛が薄くなる時期や、逆に濃くなる時期というのも存在します。

つまり、この脱毛後にまた太い毛が生えてくるという現象は脱毛に通う上で、通常ありうる現象ですので、初期の1~2回で硬毛化と断定するのは時期尚早といえます。

最低でも脱毛開始後3~4回ほど通ってみて、ある程度毛が薄くなってくるタイミングから、それでも毛が増えているように感じるのであれば、硬毛化を疑ってみるというくらいが良いでしょう。

脱毛施術で硬毛化、多毛化が起こる原因

クリニックやエステサロンで、光のパワーを利用した脱毛で毛が硬毛化、多毛化してしまうその原因についてですが、残念ながらその明確な原因は解明されていません。


一説としては、フラッシュやレーザーを使った脱毛は、黒いものに反応する仕組みにできている為、基本的に太くて濃い毛に敏感に反応し高い脱毛効果を発揮しますが、逆に細くて弱々しい産毛のような毛には反応しづらく、照射をしても脱毛しきれずに残ってしまう場合があります。

そして、この残ってしまった黒色色素の少ない産毛状の毛は、通常であればそのまま何事もなかったかのように成長していくのですが、光のパワーによって毛の細胞を行う細胞や、発毛因子を分泌する組織が促進されてしまう事で、毛がいつもより太く長く育つようになるということが原因ではないかと推測されています。


このような事から、脱毛による硬毛化、多毛化は、元々体毛が薄く、毛足が細めの人に多い傾向にあります。

逆に、元々太い毛が多い人の場合は脱毛効果が発揮されやすいという事や、そもそも細い毛が太くなっても気が付かない場合が多いという事から、気になる可能性が低い状況となっています。


硬毛化と多毛化が起こりやすい部位は?

このように、硬毛化と多毛化は、毛が細目で産毛状に近い部分に起こりやすく、全身の中でも起こりやすい部位とそうでない部位があります。

具体的にどの部位が発生しやすいのか、硬毛化と多毛化が起こる可能性の高いと言われている部位を以下の通りまとめました。


【範囲】

【部位】

背中

背中、肩

乳輪回り

二の腕

太もも


ご覧いただくとお分かり頂けますように、個人差こそありますが、ここに挙げた部位は、元々毛が生えている量がそう多くなく、更に顔以外の部位については、普段めったに自己処理を行わない箇所です。

つまり、元から毛が多い部位でない為、脱毛前より毛が濃くなってしまったりすると、すぐに気が付きやすい部位とも言えるでしょう。言い換えてみれば硬毛化が多い部位というよりも、硬毛化に気が付きやすい部位という事ができます。

ただ、背中など背面部分は、毛が増えたかどうかが自分でめったにチェックできず、なかなか硬毛化したことに気付きにくいですよね。背面部分の硬毛化が気になるようであれば、ご家族や背中を見てもらっても差し支えない人に背面部分の毛の状態を定期的にチェックしてもらいましょう。

硬毛化が発生する確率

それでは、硬毛化が発生する確率とは一体どのくらいの割合で起こるものなのでしょうか?


実は、これに関しても、はっきりとした発生率を断定した公的機関の資料はありません。

また、web上などで検索をした場合、スペインの医療脱毛メーカーが発表した資料によるとその発生率が10%、日本のメンズ脱毛サロンが実施している資料によると0.3%など、実に様々な調査結果が散見され、その数字もマチマチです。


これなら、「いったいどの調査結果が一番正しいの?」と、疑問符が付いてしまいますよね。結論から言いますと、この調査結果に差が出るのは、ある意味当然のことで、どの情報が正確という事はできないのです。


何故調査結果にこれほどまで大きな差が出るのかというと、例えば前者のスペインの例は、調査対象者が海外であり、日本人にこの結果がそのままあてはまるものではありません。

また、後者のメンズ脱毛の例は、元々男性の体毛は毛が太くて濃いため、そもそも光のパワーを利用した脱毛で硬毛化が発生したとわかる確率は低いと考えられます。要するに、これらのデータは、日本女性の皆様にそのまま当てはまる回答とは言えません。


ちなみに、口コミ広場上に投稿された口コミなどを調査したところでいえば、脱毛施術を行って結果的に毛が増えたというものは、ほぼ見られませんでした。

数回の照射を行ったがあまり効果が感じられないという口コミは見られますが、明らかに毛が濃くなった、毛が増えたという状況になるケースは非常に稀で、また一時的に硬毛化が引き起こされたとしても、最終的には全て脱毛によって無くなってしまう事から、しっかりと脱毛を終えた方の意見として硬毛化が気になっているという方はほぼ出てこないという事ができるでしょう。


硬毛化を避けるためには?

それでは、硬毛化を避けるためには、予めどういったことを対策する必要があるのでしょうか?

クリニックやサロンの技術力、機械を見極める

これは、一見あまり関係はなさそうですが、脱毛施術の技術力不足や、使用機械をかなり年式の古いものを使っている場合、硬毛化に影響することがあります。

また、脱毛は毛穴に対してレーザーの照射を行うだけの施術ではありますが、レーザーを照射するさいの出力の選び方や、しっかりと万遍なくあてる技術など、施術者の知識やスキルによっても効果がかわり、慣れていない施術者の場合は打ち漏らしや不十分な照射となってしまう事もあります。


これらの要因により、毛に十分な熱を加えることができていない、光の熱が中途半端に毛穴の奥に残ってしまっていることで、毛の細胞や発毛因子の促進に繋がってしまうことがあるからため、脱毛を受けようとクリニックやエステサロンを選ぶ場合は、安価なキャンペーンだけに釣られることなく、技術力や使用機械なども、よくよく吟味する必要があると言えるでしょう。


蓄熱式の機械では硬毛化が起こりにくい?


硬毛化を予め防ぐには、最新型の蓄熱式の脱毛機を導入しているクリニックを選ぶことも有効な手段の1つと言われています。

蓄熱式とは、発毛因子の元である毛穴奥の毛包にあるバルジ領域という箇所に、熱を蓄えて毛を抜いていく最新理論です。

この方法は、従来型のように高温の熱を毛穴に照射をする必要がなく、低温の熱をじんわりと毛穴に蓄積していく方法で、過剰な熱が残ったり、毛を育てる毛根部分に対して変に刺激が加わるという事がないため、硬毛化を引き起こしにくい脱毛方法ともいわれています。

ただし、蓄熱式脱毛についてはまだクリニックに取り入れられ始めてから歴史が浅く、長期的に見た場合にそもそもどのような影響が起こりえるかという点は分かっていませんので、今後実際の症例が増加してきた際にその効果や副作用がハッキリとわかるようになるといえます。


ニードル脱毛で行えば硬毛化はおこりにくい


ニードル脱毛は、光のパワーを利用した脱毛方法が普及するもっと前からのクラシックな脱毛方法になります。

その方法とは、毛穴一本一本に針を指し、その針に特殊な電流を流し毛穴にダメージを与えて脱毛していきます。フラッシュやレーザーのように、高度な熱を加える必要がない為、毛穴に余分な熱が残る事がなく、硬毛化が起こりにくい方法であり、また硬毛化で増えてしまった毛の再脱毛にも非常に有効な手段となります。

ニードル脱毛は、施術自体が非常に細かい技術が要求され、痛みもかなり伴うことから、現在ではサービスを提供されているクリニックはかなり激減しましたが、現在でも一部のクリニックでなら受けることが可能です。



硬毛化や多毛化によって毛が目立つようになってしまった時の対処法

それでは、硬毛化や多毛化によって毛が目立つようになってしまった時には、どういった対処法が適切なのでしょうか?


これまで述べましたように硬毛化とは、フラッシュやレーザーで照射しきれなかった部分の毛の発毛因子が促進されてしまったことにより起こる現象です。

しかし、別にこの硬毛化した毛は脱毛が出来ない毛というわけでは無く、再度レーザーを照射すれば、しっかりと脱毛効果を得る事が出来る毛でもあります。


そもそも基本的に硬毛化は照射したことによる刺激で一時的に起こってしまっているという場合も多く、一定期間日数を空けることで症状が落ち着いてくることも少なくありません。


つまり、硬毛化で毛が濃くなってしまった場合は焦る事は無く、脱毛施術を受け続けていれば、自然と解消されていく問題といえます。

ただ、硬毛化が発生すると施術回数を増やさなくてはいけない場合があるため、クリニックの硬毛化保証であったり、エステサロンの回数無制限コースのような追加施術での負担が無いところを選ぶとより安心でしょう。


ただし、エステサロンでの光脱毛についてはそもそも出力できる最大のパワーが弱いため、産毛など薄い毛はいつまでたっても脱毛しきれず、適度な刺激によって硬毛化を繰り返す可能性もあります。

このような場合には、しっかりと出力の高いレーザーによる脱毛を受けられるクリニックでの脱毛に切り換えた方が、色々な面で負担が少なくなるでしょう。



まとめ

いかがでしたか?今回は、脱毛をした時に起こり得る「硬毛化」の原因と、発生確率について詳しく解説させていただきました。

硬毛化自体は、めったに起こることではありませんが、結局のところ、こういったリスクを避けるためには、良い脱毛クリニックを見極める事が重要です。

特にエステサロンを中心として、脱毛を受けられる店舗は集客手段のために、安価で魅力的なキャンペーン内容をどんどん打ち出していますが、仮に安易にこのような内容に釣られ、硬毛化が起こってしまうと、「安物買いの銭失い」になってしまいます。

しっかりとした効果で、魅力的なツルスベ肌を手に入れるためにも、機械、技術力、コース条件など、後々も後悔しない方法を選択するようにしてください。

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