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皮膚科での脱毛で使われる麻酔の種類とそれぞれの痛みへの効果

医療脱毛 (その他(脱毛))

解説 口コミ広場編集部

公開日:2018/11/15


皮膚科で脱毛するとき、気になるのは「脱毛時の痛み」についてですよね。
医療脱毛はエステなどの光脱毛よりも効果の高い「レーザー脱毛」を行うため、脱毛時の痛みはエステサロンなどよりも強いといわれています。
痛みへの強さは人それぞれですが、できるならなるべく負担や痛みなく脱毛したいのが本音ですよね。
ここでは皮膚科で脱毛する際に使用される麻酔の種類と、それぞれの麻酔がどのように痛みを和らげるのかを詳しく解説していきます。

皮膚科での脱毛に麻酔は必要? どのくらい痛い?

皮膚科や医療機関で脱毛する場合は、脱毛時の痛みを和らげるために「麻酔」を使用することができます。エステサロンは医療機関ではないため、麻酔の使用はできません。(そもそも法律で禁止されています)


人によって感じ方は違うものの、医療脱毛では通常「輪ゴムで肌をパチンと弾かれた」ような痛みを感じると言われています。これは痛みの強さに加え、脱毛の痛みがレーザーを照射した一瞬だけという点でも似ているという事ができます。


また、脱毛の際の痛みは部位によっても異なり、特に毛の濃い部位(ワキ、ヒゲやVIO部分)や骨に近い部位(ひじ、ひざなど)を脱毛する際は、毛の薄い部分に比べると痛みを強く感じる場合が多いです。



我慢が必要な痛みを感じていると脱毛の効果も弱まる場合がある

こうした脱毛の痛みは多くの体験談などを見ても「我慢できないほどではない」という意見が殆どではありますが、とはいえ痛みを我慢しながら脱毛を受けるのは精神的な苦痛にもなりますし、痛みが強くて我慢できないレベルでは脱毛もしっかりと行う事ができず、脱毛の効果も下がってしまう場合があります。


例えば、施術時に患者さんがあまりに痛すぎて耐えられそうにない場合、看護師(施術者)の判断でレーザーの出力を弱めることがあります。

こうなると一度に当てられるレーザーの威力が弱いため、通常よりも余計な回数を通うことになってしまう場合も。

脱毛回数が増えると、余計なお金も時間もかかってしまいます。

このように脱毛クリニックに通う回数が増えるようなことはできるなら避けたいですよね。

そんなときにも皮膚科での脱毛なら麻酔を利用して、負担なく施術することができるのです。

痛みに弱いという自覚がある方は、通いたいクリニックがどのような麻酔を使用することができるか、そして料金はどのくらいかかるのかを事前に調べておくのがおすすめです。


医療脱毛で使われる麻酔は主に2種類

早速、麻酔の種類を見ていきましょう。一般的に医療脱毛の際に使用される麻酔は以下の2種類となります。


  • 笑気ガス
  • 麻酔クリーム 


この2種類の麻酔の特徴をご紹介します。


笑気ガスによる麻酔

笑気ガスによる麻酔とは、鼻から「亜酸化窒素」というガスを吸入することで、軽い酩酊状態(お酒に酔ったような状態)となり、痛みを和らげる麻酔方法です。

これは歯医者などでも使用されている麻酔方法です。


麻酔効果は吸入しはじめてから1〜2分程度で感じることができ、吸入をやめれば數十分で効果がなくなるので比較的手軽に利用することができます。

笑気ガスを吸っている時は、全身に鎮痛効果があるのが特徴です。

麻酔クリームの場合は塗った場所にしか鎮痛効果がないため、全身脱毛を希望する方など広範囲の痛みを抑えたい場合には、笑気ガスによる麻酔がよりおすすめといえるでしょう。

笑気ガスを吸っている間は、上記のようにお酒に酔ったような状態ではありますが、本人の意識はあり質問への受け答えもできます。もちろん記憶がなくなるということもありません。

數十分で麻酔効果はおさまりますが、念のため当日は車の運転は控えるようにするとより安心でしょう。

 

脱毛の痛みへの効果

笑気ガスを吸入すると「ボーッとしたような感覚」になり、脱毛への不安感が和らぎます。

脱毛により痛みを感じたとしても、笑気ガスが効いている間は「お酒に酔ったようにボーッと」した状態であるため、痛みも弱く感じるようになります。

通常時には「かなり痛い」と感じる痛みを受けたとしても、麻酔中は「あまり気にならない」状態にもっていくことができます。


笑気麻酔のリスク(副作用)

笑気麻酔を利用すると、人によっては体質にあわず、頭痛・吐き気などの症状が起こる可能性もあります。

ただ、医療機関では、ガスの濃度などを一人一人の反応を見ながら調節していきますのでこのような症状が起こることはほぼないと考えて問題ないでしょう。

もし吸入中に気分が悪くなった場合も、すぐに医師・看護師に伝えれば対処してもらえます。


妊娠中の方は利用不可

妊娠中の方には使用できませんので少しでも妊娠の可能性のある方は避けなければなりません。


麻酔クリームによる麻酔

脱毛部分に感覚を麻痺させる効果のあるクリームを塗ることで、痛みを軽減する麻酔方法です。

痛みを抑えたい部分だけに塗るタイプの麻酔のため、クリームを塗っていない場所には効果はありませんので注意してください。

よく使用される麻酔クリームは「エムラクリーム」です。

クリームを塗布してから30分程度で効果が現れはじめるため、もし使用したい場合にはクリニックなどに事前に申告しておく必要があります。


麻酔クリームの注意点:

脱毛する部分に、均一に塗布する必要があり、また塗りムラがあると効き目があまりなくなってしまうこともあるため、丁寧な対応を行うクリニック選びが重要です。

笑気麻酔と違いレーザー脱毛を行うおよそ30分前に塗っておかないと効果がないため、麻酔クリームを利用したい場合には必ずクリニックに事前の申し込みを行い、麻酔してから施術を受けられるようにしましょう。

また、当然のことながら塗った部分以外には効果がないのですが、クリニックによっては麻酔クリームを行う範囲によって別途料金が必要となる可能性もありますので、利用時の価格などは事前にしっかり確認しておくようにしましょう。

 

麻酔クリームのリスク(副作用)

基本的に大きなリスクはありませんが、麻酔クリームに含まれている「リドカイン」にアレルギーがある場合、アレルギー反応が起きてしまう場合があります。事前に必ず皮膚科の医師のカウンセリングを受け、安全性を確かめてから使用する必要があります。

また、麻酔クリームを塗った箇所はしばらく痛みなどの感覚が薄れるため、脱毛後などにぶつけたり引っかいたりしても気付きにくくなる可能性があります。脱毛後の敏感な肌に刺激が加わるとシミなどのトラブルに発展する可能性があるため、注意しましょう。


麻酔クリームによる痛みへの効果

麻酔クリームを塗った皮膚の表面の感覚が鈍くなり、ジンジンとしているように感じます。

「感覚を鈍らせる」ことによって脱毛時の痛みを和らげる効果があります。

また、麻酔の効き具合は皮膚の分厚さによって変わるといわれており、皮膚が薄いほど効果は高いとされています。

麻酔はおよそ1〜2時間持続します。


この他にもクリニックによっては2種類の麻酔が利用される場合も

殆どのクリニックでは笑気麻酔か麻酔クリームによる麻酔が行われますが、クリニックによってはこの他にも2種類の麻酔が利用される場合もあります。


麻酔テープ

注射などを行う際、局所的に麻酔をかけて痛みを軽減する方法が麻酔テープです。

効果としては麻酔クリームとほぼ同じといえます。

範囲が狭いためまず脱毛で利用される事はありませんが、ピンポイントで残った毛だけ処理するというような場合には利用される可能性もあるかもしれません。


静脈麻酔注射

静脈注射によって麻酔を注入し、酩酊状態にする方法です。

簡易な手術の際や、内視鏡検査などで用いられる事があるため受けたことがある人も多いかもしれません。

麻酔の作用には個人差がありますが、しっかりと麻酔がかかる体質の方であれば注射後に完全に意識を失うような状態となり、施術後も1日程度ふらつくような状態が残る場合もあります。


痛みの軽減効果は非常に高いといえますが、体への影響も大きいため医療レーザー脱毛で利用される事は殆どありません。

ただし、極端に痛みに弱い方の場合や、特に痛みが強い箇所の脱毛などの場合には利用される可能性もあるといえます。


まとめ

脱毛の際に利用する麻酔としては、全身脱毛のように広い範囲での施術時は笑気麻酔を利用し、部分的にどうしても耐えられない脱毛箇所がある場合は、麻酔クリームがおすすめです。


ただし、どちらの麻酔方法を利用するとしても、必ずしも完全に痛みがなくなる方法ではなく、また脱毛後の炎症による痛みなどは麻酔では軽減できませんので注意が必要です。


麻酔によって痛みを軽減する事は脱毛効果を十分に得るためにも良い方法ですので、特にVIO部分やヒゲなどの痛みを感じやすい箇所を脱毛する場合は、適切な麻酔を利用するのもひとつの手でしょう。

無理なく脱毛していくためにも、脱毛の際は麻酔の利用を検討してみてください」。


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