【頬骨形成術(頬骨削り)】
頬骨の張った輪郭の改善するため、頬骨を形成します。
頬骨前壁と頬骨弓部分を切断します。前壁は左右から寄せる幅の分の骨片を切除します。
左右から幅寄せし、生じる段差はバーで削って平らにします。
頬骨前壁と頬骨弓部分を切断します。前壁は左右から寄せる幅の分の骨片を切除します。
口腔内からアプローチし、頬骨骨膜下に剥離し露出展開します。
ボーンソーにより頬骨体部を形成します。
もみあげ部分から小切開で頬骨弓部を露出展開し、ボーンソーにより弓部を切断、バーを用い形成します。
チタンプレートで前面、弓部を固定し終了します。
【前額形成術(前額骨切り術・前額骨セメント)】
おでこの輪郭の改善するため、前頭骨を形成します。
〇前額骨切り術
おでこが出っ張っているのが嫌な方、眉間が厳ついのが嫌な方には前額骨切り術が適応です。後頭部冠状切開からアプローチし、おでこの骨を削ります。眉毛の部分が厳つい方にもこの方法で骨を削ることができます。
〇前額骨セメント
おでこを前に出したい、おでこを丸くしたい方に適応があります。後頭部冠状切開からアプローチして、おでこの骨の上に骨セメントを乗せて前に出します。
【下顎角形成術(エラ削り)】
四角い輪郭の改善するため、下顎骨のエラ部分を切除します。
口腔内からアプローチし、下顎骨骨膜下に剥離し露出展開します。
Oblique lineと言われる骨隆起はバーで削り、続いてボーンソーにより下顎骨角部を切断します。
【おとがい形成術(アゴ骨切り術)】
アゴの輪郭の改善するため、下顎骨のおとがい部分を短縮したり、前に出したり、後ろに下げたりすることができます。
口腔内からアプローチし、下顎骨骨膜下に剥離しおとがい部(アゴ)の骨を露出展開します。
長いアゴを短くする場合、おとがい神経を保護しながら、ボーンソーにより下顎骨を切断します。
エラへの移行部をなだらかに形成し、おとがい部は前に出す量を決めチタンプレートで固定します。
アゴがとても小さく、後退している場合、下顎骨が小さく傾斜があるため、単にプロテーゼを入れるだけで前に出そうとするとアゴが少し下方向にも延長されます。そうすると顔が大きくなったり、アゴが長く感じる可能性があります。
そういった場合、下顎骨を中抜きし、下の骨片を上に持ち上げながら前に出す方法を用いることで、より美しい形態を得ることができます。