{{ message }}

{{ message }}

既にメンバー登録済みの方


まだメンバー登録されてない方はこちらから登録!

ニキビに効果がある薬の種類とそれぞれの特徴

ニキビ・ニキビ跡の治療 (ケミカルピーリング)

解説 口コミ広場編集部

公開日:2018/11/12


ニキビに使用する薬には、塗り薬、飲み薬、漢方などいろいろな種類がありますが、どれを使えばいいのか悩んでいる方も多いことでしょう。それぞれ効果も異なるため、どれを使うかは慎重に選びたいところです。今回は、ニキビに効果のある薬について、種類別にご紹介します。

ニキビの症状とは

ニキビは、毛穴の閉塞皮脂の過剰分泌アクネ菌の繁殖という3つが原因でできるとされています。私たちの肌は、若く健康的な肌の状態であれば28日の周期で皮膚の新陳代謝であるターンオーバーを繰り返しているのですが、それがうまく行かないと、毛穴の角質が厚くなり、毛穴に皮脂が詰まってしまいます。

毛穴内部に皮脂が詰まると、その皮脂を栄養分としてニキビの原因菌であるアクネ菌が繁殖し、炎症を起こすことでニキビとなってしまうのです。

ニキビも初期の白ニキビから、皮脂が盛り上がった黒ニキビ、炎症を起こして腫れ上がった赤ニキビなど症状もさまざまなものがあります。


ニキビ治療に使われる薬の種類

ニキビの薬の種類としては、簡単に分ければ皮膚科で処方してもらえる『医療医薬品』と、ドラッグストアなどで販売されている『一般医薬品』があります。


医療医薬品は病院で処方してくれるだけあって、効果が高く安心して使用することができます。一方、一般医薬品は医療医薬品に比べると効果は落ちますが、副作用が少なく、手軽に購入できるというメリットがあります。では、それぞれの種類や特徴、効果について、以下に見ていきましょう。



医療医薬品



1.塗り薬(軟膏薬)

塗り薬には、大きくわけてニキビをできにくくする薬、抗生物質、角質剥離薬の3種類があります。毛穴の詰まりを改善し、ニキビをできにくくする薬として使われている『ディフェリンゲル』は、2008年に外用薬として認められた薬です。ニキビの初期である面ぽうに作用し、ニキビの進行を防いでくれます。夜の洗顔後に化粧水と乳液で肌を整えたあと、ニキビとその周辺に塗って使用します。


一方、抗生物質の塗り薬には、『ダラシン(ゲルタイプまたはローションタイプ)』、『アクアチム(クリームタイプまたはローションタイプ)』がよく使用されており、どちらもニキビの原因菌であるアクネ菌やブドウ球菌属への殺菌作用があります。薬を塗るタイミングは、夜の洗顔後、化粧水と乳液で肌を整えた後、ニキビ部分やニキビができそうな部分に塗ると効果的です。ただし、ローションタイプを使用する場合は、化粧水の後に薬を塗ってから乳液を塗るようにしてください。


また、角質剥離薬には、『イオウカンフルローション』がよく使われます。名前の通り成分に「硫黄」が含まれているのですが、硫黄には角質を溶かす作用があり、皮脂の詰まりを抑えて角質をなめらかにし、毛穴に溜まっている皮脂や細菌の排出を促してくれます。薬を塗るタイミングは、朝と夜の2回、洗顔後に化粧水で肌を整えてから、ニキビ部分やニキビができそうな部分に塗ります。ただし、硫黄には脱脂作用があるため、乾燥肌や敏感肌の人は化粧水の後に乳液を塗ってから、使用するのがオススメです。




2.飲み薬

飲み薬には、抗生物質の薬、漢方薬、ビタミン剤の3種類があります。ニキビの炎症が強いようであれば、抗生物質を内服すると治りが早くなります。抗生物質の薬には、『レボフロキサシン』、『ミノマイシン』、『クラリスロマイシン』などが代表的で、全てアクネ菌を殺菌する効果と、炎症物質を抑える抗炎症作用があります。ただし、抗生物質は体質によって効果が出にくい場合もあるので、2週間程度服用して様子を見るようにしましょう。


漢方は、自然の草や木からとれる「生薬」をいくつか組み合わせたものです。ニキビ治療には、『清上防風湯(せいじょうぼうふうとう)』『枝茯苓丸加苡仁(けいしぶくりょうがんかよくいにん)』『荊芥連翹湯(けいがいれんぎょうとう)』などがよく使用され、自分の体質やニキビの症状などで適切なものが処方されます。漢方薬はホルモンバランスを整え、皮膚本来の免疫力を高めてくれる効果があります。すぐに効果はでませんが、肌を根本的に治療していくという意味では、とても効果的ですね。


ビタミン剤の飲み薬は、炎症抑制効果と皮脂の分泌を適性に保つ『ビタミンB2(フラビタン、ハイボン)』、抗炎症作用や活性酸素を抑える作用のある『ビタミンC(シナール)』が使用されます。さらに、ビタミンCには皮膚の色素沈着を抑制する効果もありますので、ニキビ跡の改善も期待できます。


ニキビの状態や体質、肌質に合わせた薬の利用が重要

以上のように、クリニックで処方されるニキビの薬には様々な効果効能を目的としたものがありますが、ニキビの治療で大切なのはその症状や体質、肌質に合わせて最適な薬を選択して服用する事です。

ニキビの炎症が悪化している場合には早期に炎症を抑える必要がありますし、逆に炎症よりも皮脂の詰まりが問題となっている場合には、角質剥離薬によって皮脂を解消する事が重要となるなど、状況に合わせた治療薬の選択が、ニキビを早期に、キレイに治癒させていくために必要なのです。


仮に、これを間違った処方で炎症が酷い所に肌の刺激となるような薬を使えば炎症がよけいに悪化してしまう場合もありますし、白ニキビなど炎症が起こっていないニキビに対して殺菌用の薬を服用しても意味がなくなってしまいます。


ニキビはとりあえず薬を付けておけば良いという症状ではありませんので、しっかりと治療経験が豊富で、最適な治療法を見つける事ができる医師を選ぶ事が、早く、キレイにニキビ肌を解消していくために重要です。


一般医薬品

ニキビの早期解消にはクリニックで受診を行ってからの最適なケアが望ましいのですが、なかなか皮膚科に行く事が難しいような場合には、ドラッグストアで購入できるような薬の利用も有効です。

市販薬の中から、ニキビの治癒に効果的な薬をいくつか紹介します。

1.塗り薬


テラ・コートリル

ステロイドと抗菌薬が含まれた薬で、皮膚科で処方される塗り薬に近い効果を得ることができるのが特徴です。ただし、ステロイドは、長期間使用すると皮膚が赤くなったり薄くなったりする副作用がありますので、どうしてもすぐに治したい場合に、短期間のみ使用するようにしましょう。

赤ニキビや黄ニキビなど、炎症状態で膨らんでいるニキビに効果的です。

ただし、白ニキビなどには効果が薄く、またニキビ跡の解消にはならないため、あくまでもニキビが炎症していて触ると痛みを感じるような場合に利用するようにしましょう。



オロナイン

主成分である「クロルヘキシジルコン酸塩液」は消毒などにも使われる成分で、ニキビの炎症を抑え、アクネ菌を殺菌してくれる作用があります。軟膏タイプのオロナインは保湿成分も含まれているので、ニキビの初期症状には効果が見込めます。注意点としては、潰れたニキビや汁が出ているニキビには使用しないことです。使用すると症状が悪化してしまう可能性があります。



ペア・アクネクリームW

ニキビができるのを抑えてくれる作用がある「イブプロフェンピコノール」と、アクネ菌を殺菌してくれる「イソプロピルメチルフェノール」という成分が含まれています。副作用として肌が赤くなったり、かゆみが出たりすることもありますので、そのような症状が出た場合は、使用をやめるようにしてください。



クレアラシル

皮脂の分泌を抑え、毛穴の詰まりを減らす作用のある「硫黄」。かゆみを抑えて角質をやわらかくする「レゾルシン」、ニキビの炎症を抑える「グリチルリチン酸2カリウム」。肌の新陳代謝をアップさせる「トコフェロール酢酸エステル」という4つの成分からできている薬で、ニキビに作用します。薬の色は白色と肌色の2種類があり、肌色タイプはニキビの赤みを目立ちにくくしてくれる効果もあります。

皮脂の分泌に作用するため、炎症が起こっているニキビだけではなく、毛穴詰まりとなっているニキビにも効果を発揮します。



まとめ

医薬医療品は、漢方薬やビタミン剤であれば、通販やドラッグストアでも購入できますが、皮膚科で処方してもらうと保険が適用されるため、薬にかかる金額はさほど高くありません。

ニキビといっても、状態や症状が数多くあります。初期のニキビの症状の方は、市販の薬ですぐに治ることも多いですが、重度のニキビに悩んでいる方は、色々な薬を試すよりも、なるべく早く皮膚科を受診し、自分のニキビに合った薬を使用することが、ニキビを早く治すための近道です。

「ニキビ程度で病院にいくのは……」なんて思わないで、早くキレイにニキビを治すために、是非積極的にクリニックを利用して下さいね。

ドクター相談室


ドクター相談室

美のお悩みを直接ドクターに相談できます!
696人のドクター陣が72,457件以上のお悩みに回答しています。