こうべ花時計クリニック

施術の解説

70才の女性の上瞼のくぼみに対し脂肪注入を行った症例です。
上瞼のくぼんでいる人は眼瞼下垂が合併していることが多く、この患者様も本来は挙筋前転術と脂肪移植術を行うのがベストなのですが、予算の都合やダウンタイムの問題あるいは下垂はそれほど気になっていない場合は脂肪注入のみを行うこともあります。
私が好んで用いる方法は臍の中を3～4mmほど切開し下腹部から脂肪を吸引するやり方です。
臍の中なので傷跡はほとんどわかりません。
吸引した脂肪を洗浄後、マイクロファット化し細い注入針で上瞼のくぼみに注入します。
この時深く刺入するのを怖がり浅い層に注入しますと瞼を閉じた際に凸凹が目立ちます。
怖がらずに眼窩上縁からさらにその奥あたりに注入するのがポイントです。
注入された脂肪は1～2ヶ月のうちにその体積を約半分まで減らしますので少し多めに注入します。
それ以降は新たに血管が新生し脂肪細胞は生着しますので体積は維持されます。