THE ONE.

施術の解説

「最近、くまが気になる」
流行ってますよね。
ということでクリニックで手術をしたら、
あれ？なんか思っていたのと違う？

膨らんでいる眼窩脂肪を取るだけだと凹んでしまう方は、脂肪注入をすると綺麗になるのですが、
その注入の方法によっては塊のようになってしまう場合があります。

そもそも脂肪注入といっても色々な脂肪があります。

採取した脂肪を遠心分離にかけたもの
ピュアグラフトを使用したもの
ナノファット化する道具を通したもの
など他にも色々あります。
幹細胞やPRPを混ぜたりバリエーションは多いです。

茶こしに通してハサミでジョキジョキしているだけ、というものまであります。

これらを入れる場所や目的によって使い分けることになりますが、やはり「最適な」道具を用いて作った脂肪を使うことは最低限必要だと思います。

また、最適な脂肪を最適な深さや範囲に入れることも大事ですが、
塊で一ヶ所にドバッといれないことも大事です。

脂肪は繊細に層ごとに注意しながら注入していきます。
荒い手技や不適切な脂肪の注入、圧迫などによる生着率の低下がしこりのリスクとなってしまいます。

この方のように注入後にしこりになってしまい、触るとコリコリ触れる方は手術で切除することになりますが、
一筋縄でいかないこともあります。筋肉と絡み合ってなかなか大変です。

切除したらしたで入れていた分が凹むので、そのあとどうするかも含めて考えないといけません。
完全に取れない可能性も十分あります。

脂肪注入自体はとても有用で素晴らしい手術ですので、
ぜひ「どのような」脂肪注入なのかまであわせてご検討いただくと良いかと思われます。