異物除去症例
30代
男性
症例写真
KUNOクリニック 麻布院 クリニックナインフィールズが撮影
施術の総額費用
165,000円
- 費用は一例であり、モニター価格などの適用、麻酔の有無、使用する器具や施術方法により費用が異なる場合がございます。
- この患者様の費用は施術当時の金額になります。実際の費用はクリニックへお問い合わせください。
クリニックから
施術の解説
他院手術歴
28歳時(2020年)
FGF入りPRP(目の下、法令線)注入
29歳時(2021年)
下眼瞼脱脂+大腿より吸引した脂肪注入(目の下~頬)を受けたが、その後次第に頬全体が硬化して不自然に膨らみ、異常感覚も感じる様になった。それを治療する目的で脂肪溶解注射を10回以上試みたが全く効果が無かった。
希望デザイン
両頬の異常なふくらみと違和感を切開せずに改善したい。たとえ治療目的でもシワやタルミ、凸凹にならない様にしたい。
方法
両頬:特殊治療セット(計1回)&線維化溶解・再発予防処置(1回)
Dr.コメント
脂肪注入単独の合併症なら、壊死脂肪の除去と線維性組織の穿破や溶解で治療回数も少なく済む見込みが立ちますが、そこにFGF入りのPRPが脂肪注入前後で関わっているのなら、治療がずっと厄介になります。
因みに、他院にてシコリ治療目的に「脂肪溶解注射を10回以上も試みた」とありますが、脂肪溶解注射は生きている脂肪細胞にしか効かないので、壊死脂肪やFGFによる異常線維性組織に対しては全く的外れな治療になります。ステロイド(ケナコルト)注射も、同様に無効です。
この症例ではまだFGFが注入された部位が限定的だったためか、結果的に最小回数の治療で済んでいます。
施術のリスク・副作用
1.合併症や副作用と軽減または予防法
局所麻酔の副作用は、アレルギーと麻酔中毒(頭痛・嘔気・眩暈・呼吸抑制・意識混濁などの中枢神経症状)が殆どで、アレルギーは問診や皮内反応で対応でき、中毒は手術を中断した上で点滴治療をすれば通常回復します。
痛みや腫れ、内出血に対しては術前の前投薬(シンネック)で軽減されます。
術後2~3日以内は打撲痛程度、その後数週間は筋肉痛程度の軽度の痛みが続きますが、通常全て軽快・自然治癒します。
麻酔による腫れがひくのに通常は数日間、炎症による腫れや内出血のダウンタイム(治癒期間) は平均2~3週間程度です。
線維化による癒着、凸凹、シコリ、ツッパリ感等は、術後数ヶ月の内に自然軽快しますが遅延や再発の場合には更に特殊溶解注射で治します。(難治性のものは数クールかかることがあります)
傷跡は各穿刺部位に1~2箇所ずつ直径数mmの針孔がつきます。この針後は暫く残りますが数週間で目立たなくなります。目立たなくさせるために、施術直後から軟膏塗布と小テーピング約2-3日間を施します。
ごく稀に針孔が肥厚性瘢痕になることもあります。レーザーや日焼け、化粧品の混入などで色素沈着(シミ)が起こることもありますがこれも稀です。
2.ごく稀な合併症
血腫、感染(化膿)、排液貯留、凹凸、タルミなどに対しては適切な圧迫固定と服薬等の注意事項遵守で予防します。
血腫や排液貯留、感染が生じた場合(ごく稀)のダウンタイム(治癒期間)は更に数週間かかることがあります。
数週間~数ヶ月続く神経鈍麻が生じた場合、治癒遅延が生じた方でも数ヶ月以内に自然軽快してきます。
3.禁止事項
術前夜:飲酒をしないで下さい。
術日朝:静脈麻酔を御希望の方は食事を控えて下さい。常用薬はカウンセリング時に服用是非をご確認しておいてください。
術後当日:入浴・飲酒・刺激物摂取・運動 ・洗顔やクレンジング時の擦過(シャワーは翌日から可能です)。
術後2~3週間:治療部のマッサージや殴打等。
4.術後の必須事項とした方がいいこと
術後数日間×24時間はフェイスマスク装着や特殊スポンジでカバーした方がいい場合があります。
施術後当日のみ 15分毎にクーリング(冷却) 15分毎と安静。