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「脂肪吸引の理論」

脂肪吸引

解説 水の森美容外科

公開日:2016/04/09


ここでは、脂肪吸引の理論についてご説明します。

≪ダイエットと脂肪吸引の違いその1≫
まず、ダイエットと脂肪吸引の違いについてご説明します。
「痩せる」「太る」ということは、脂肪細胞が大きくなるか、小さくなるかと言い換えることができます。

脂肪細胞は思春期前までは図のように分裂し続けますが、実は思春期以降は分裂することはなく、一つ一つの脂肪細胞が大きくなったり小さくなったりすることで太ったり痩せたりします。

●ダイエットの場合
ダイエットではそれぞれの脂肪細胞を小さくすることを目的とします。
しかし、頑張ってダイエットをして小さくなった脂肪細胞も、リバウンドでまた大きくなって太ってしまう可能性があります。

●脂肪吸引の場合
脂肪吸引では脂肪細胞そのものを除去してしまうためわずかに残った脂肪細胞が大きくなったとしてもリバウンドしません。

これが、「ダイエットと脂肪吸引の違いその1」になります。

≪ダイエットと脂肪吸引の違いその2≫
皮膚と筋肉の間の脂肪層は2層に分かれます。
浅い層には細い血管や神経が走行していて皮下脂肪と呼ばれます。ダイエットにはこの皮下脂肪が反応します。
深い層には血管、神経はなく、LFDと呼ばれる脂肪層があり、ダイエットには反応しません。

分かりやすく言うと、ダイエットやエステなどの痩身はマッサージをして血行を良くすることで皮下脂肪を燃焼させます。LFDには血管がないため燃焼されません。
つまりLFDとは人間が餓死状態になる限界まで蓄えられている脂肪なのです。
女性がいくら頑張っても痩せない部分、それがLFDなのです。
脂肪吸引とは物理的にLFDを除去する施行となります。
これが、「ダイエットと脂肪吸引の違いその2」になります。

●ダイエットの場合
皮下脂肪は燃焼しますが、LFDは燃焼しません。

●脂肪吸引の場合
皮下脂肪,LFDを共に吸引します。

従来、教科書的にはLFDのみを取るというのが脂肪吸引の原則でした。
しかし臨床の現場ではLFDの除去だけでは効果が不十分のこともあり皮下脂肪層もある程度除去していくことがほとんどです。ただし皮下脂肪に関しては取りすぎると凹凸や色素沈着の原因となるため医師の経験、知識、技術が必要です。皮下脂肪は数mm残さなくてはいけません。

脂肪吸引の効果において、一番重要となるのはLFDの除去になります。そこから更なる効果を引き出すために、皮下脂肪層の吸引が必要となります。
LFDと皮下脂肪を部位によりうまく組み合わせて除去していくことが重要となります。
これが、脂肪吸引がボディデザインといわれるゆえんなのです。

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