埋没法から切開法へ（シュミレーションミス）

Kunoクリニック 梅田院総院長

九野広夫男性

ドクター相談室回答数

 237件

医療法人美来会　Kunoクリニックの九野です。たけさんのイラストとメッセージを拝見しました。たけさんのお気持ちは御尤もですね。そもそも切開法それ自体の特性といいますか、限界というものがございます。特にたけさんが仰る目頭側の「折り込み」に関しては、切開瘢痕下や周囲に線維化が形成されるため、肥厚化やツッパリが生じ易く、その瘢痕が瞼を挙上させる挙筋腱膜と連動しづらいことが（一般的に）予想されます。

ご本人様の御希望通りにならない場合の原因については
１．カウンセリングでの効果や合併症の説明不足、または術式選択肢の乏しさ
２．担当医によるデザインや術式選択のミスマッチや技能不足
３．術後アフターケア（御本人様への注意事項を含みますがこれも説明者責任）の不徹底
４．術前からのケロイド体質or術後に血腫や感染等の合併症発症や再処置をした場合
等が挙げられます。

もしもたけさんが切開二重ラインの位置を変更されたいとお考えの場合でも、その切開瘢痕に対して、修正目的であっても決して全切開や挙筋前転・短縮術はNGだと考えます。たけさんが仰る上下幅の皮膚を更に切除されてしまうと今度は閉眼障害や三白眼になってしまいます。

再切開（切除）よりも、もっといい方法をご提案致します。先ず当院では上眼瞼の切開瘢痕に対して一切メスを用いずに、瘢痕の硬化や引き攣れを（消去に近い程）無くさせて、二重ラインの幅や形状のみならず左右差や開閉眼障害、睫毛の向きを同時に改善することに特化したオリジナルの技術で、瞼切開瘢痕の他院修正を専門にしています。

ダウンタイムは1週間程度ですが、その代わりに完治まで数回の治療回数がかかることもございます。美容医療の口コミ広場HPの「お悩み・目的からさがす」→「美容皮膚科（美肌・スキンケア）」→「傷跡治療、ケロイド」カテゴリーから、当院の傷跡修正の症例を探して見て下さい。

勿論瘢痕を解除してしまえばその後に、新挙筋法という手法を組合せると開眼度がアップして、クボミにタルミや皮膚の僅かなだぶつきを上手く収納させ、限りなく自然な瞼に近づけることも吊り目の改善も、そして目頭付近の折り込みも充分に可能だと思われます。

数ヶ月経過しても症状が改善しなければ、当院ＨＰで具体的な類似症例をご確認の上、どうぞお気軽に当院にご相談下さいね。東京麻布院もございます。

九野広夫先生の二重切開法の症例 （アフター）