【美鼻】I型プロテーゼだけで鼻全体が高くなりますか【ドクター相談室】
鼻の整形 (隆鼻術)
公開日:2021/02/03
今回は、ヴェリテクリニック銀座院、松本茂先生に、実際に口コミ広場に寄せられた読者からの鼻の整形に関する質問に答えていただきました。
解説者
ヴェリテクリニック銀座院 松本茂 医師
I型プロテーゼだけで鼻全体が高くなりますか?
鼻筋を出すということは対象は鼻全体になります。
プロテーゼの説明の前に鼻のパーツについてお話します。
鼻のパーツは横から見ると、おでこ、眉間、鼻筋、鼻先と、部分部分が連続しております。
今回ご相談いただいたプロテーゼが一番得意とするところは鼻筋の部分になります。
そのため、鼻筋にプロテーゼを入れた場合、I型プロテーゼでは鼻先までは入らないかと思います。
L型プロテーゼであれば、鼻先、鼻柱の部分まで高さを出すことはできますが、現在L型プロテーゼが使われることは少ないです。
現状として、鼻筋にI型プロテーゼを入れ、鼻先は鼻尖形成や鼻中隔延長といった手術をするといった組み合わせが必要になります。
プロテーゼによる鼻整形はどんな効果がありますか?
プロテーゼは鼻筋を出すことが非常に得意な手術です。
また、鼻筋の出し方にもバリエーションがあります。
鼻筋を細くしたり、ハイライトが出るような入れ方をしたり、少し鷲鼻にしたり、高さによっては少しカーブをつけたり、まっすぐだったりなどが可能な手術です。
プロテーゼとほかの鼻整形の併用はできますか?
プロテーゼを入れた場合、鼻筋はできますが、鼻先は別の手術が必要になりますので、
鼻先を作る「鼻尖形成」や「鼻中隔延長」という施術を同時に行うことが勧められます。
また、眉間にもプロテーゼと一体型のものを入れることもあります。
一方で、眉間が高くなりすぎた場合にはおでこと鼻がつながったようになってしまう、アバターと呼ばれる現象が起きますので、その場合にはおでこも何かしらの方法で少し出してあげるといったことを同時に行うことがあります。
プロテーゼとほかの施術を併用する場合、順番に気を付けるべきですか?
顔を横から見た時、鼻筋、鼻先というのは連続していますので、プロテーゼを入れて鼻筋を作った場合、鼻先の整形は同時に行うことをお勧めします。
一方で、小鼻に関しては、鼻筋、鼻先の整形によって鼻全体のバランスが変わる可能性がありますので、状況により同時に行うこともあれば、後から小鼻だけを考えることもあります。
プロテーゼ整形のダウンタイムについて
プロテーゼを入れることそのものは、ダウンタイムはそんなに長くない手術にはなります。
だいたい1週間から腫れても2週間くらいというその程度のダウンタイムで入れることは可能です。
ただし、鼻先をどのようにするか、また他のところは同時に手術するか、それらによってダウンタイムがかなり変わってくるのではないかと思います。
プロテーゼを入れるのに向いていない鼻はありますか?
プロテーゼを入れれば、当然その分厚みが出ますので、すごい鷲鼻の方などには、プロテーゼを入れてしまうとより強調される可能性はあります。
その場合には、鷲鼻を削ったり、鼻先をすごく高く出したりなど、他とのバランスを見ながら行わなければいけない可能性があります。
プロテーゼを一度入れたら一生問題なく過ごせますか?
プロテーゼを一度入れてしまって、感染などのトラブルがなければ一生入れておくことは可能です。
ただ、入れる深さが重要であるため、しっかりと正しい位置に入っているかがカギになります。
クリニックを選ばれる場合には、信頼できる先生のもとでお受けください。
I型プロテーゼは鼻先から出てくるリスクはありますか?
I型プロテーゼは鼻筋までで、鼻先は入りません。
鼻先まで入るタイプは、いわゆるL型プロテーゼになります。
L型プロテーゼの場合には心配されているような皮膚が薄くなったり、場合によっては穴があいて出てきてしまったりすることがありますが、I型プロテーゼの場合には一番皮膚の圧力がかかる先端までは入れないため、基本的に鼻先から出てきてしまうということは、あまりないかと思います。
I型プロテーゼの場合、鼻先には入りませんので自分の軟骨をつかって鼻先を作っていきます。
自分の軟骨を使う場合には皮膚を破って出てくるということはありませんので、基本的にI型プロテーゼの場合は出てくるとない、となります。
I型プロテーゼはL型よりもずれやすいですか?
I型プロテーゼとL型プロテーゼの違いは、鼻先、鼻の根本の方までL型に折れる足がついているかということになりますので、鼻筋自体がずれるかどうかというのはあまり関係ないです。
ただし、無理な大きさを入れたり、フィットしていないものを入れると、当然ずれる可能性は出てきます。
厚さ4mmのプロテーゼは皮膚に負担がかかりますか?
4mmという厚みは、元々のお鼻や、お鼻の皮膚、鼻先をどこまで高くしたいか、それらによって厚みが変わってきます。
ナチュラルにということであれば、1,2mmのものを入れる場合はありますが、4mmがすごく負担がかかるものかについては、元々の状況やほかの手術と合わせたデザインなどによって変わってきますので、先生とぜひご相談ください。
先生としておすすめのプロテーゼの厚さはありますか?
おすすめの厚みというのは正直ありません。
ただ、鼻先を何mm出したいか、それに合わせて鼻筋をどれだけ作りたいか、すべてはデザインによって変わってきます。
もっと厚いものを入れたいという方もいらっしゃいますし、ギリギリまで薄くしたものを入れるという場合もあります。
是非ご相談ください。
アバターにならないようにするにはどうすればいいですか?
アバター鼻と言われる、おでことつながってしまったようなお鼻、少し整形しました感が強いお鼻があります。
アバター鼻になる一つの原因としては、プロテーゼがおでこ近くの上部から入ってしまっている可能性があります。
プロテーゼを上部から入れてしまうと、おでこから一旦下がって鼻筋に行くその折り返しがない形になります。
理想の方法は、プロテーゼをあまり上から入れすぎない、またどうしても眉間が欲しければ眉間の一体型のプロテーゼを入れるといった方法です。
別の考え方として、おでこを膨らませるという方法もあります。
おでこを膨らませる方法には、ヒアルロン酸を入れる場合、脂肪注入する場合、またおでこのプロテーゼを入れる場合、おでこに骨セメントを入れる場合、これらの方法があります。
どれだけの高さが欲しいか、どういった形にしたいかによって変わってきますので、こちらもご相談ください。
終わりに
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