鼻の整形 (鼻尖縮小術)

【小松磨史医師に聞いた】「鼻尖形成」手術したら、将来メンテナンスが必要?

口コミ広場編集部


顔の中心、さりげなく顔の印象を決める鼻。
顔の整形の中でも、特に慎重に検討したいパーツではないでしょうか。
手術に踏み切る前に、さまざまな不安や疑問を解消しておきたいですよね。
今回は、鼻尖形成手術を得意とする、医学博士で形成外科医のみずほクリニック院長、小松先生に、実際に口コミ広場に寄せられた読者からの鼻の整形に関する質問に答えていただきました。

解説者
みずほクリニック 小松磨史 医師



鼻尖縮小、鼻尖形成とはどういった整形ですか

クリニックによって呼び方は違うのですが、「鼻尖形成」というのは、鼻尖縮小とか鼻先への軟骨移植とか、そういった鼻先の整形全てを含めた総称です。



鼻尖縮小というのは、鼻先が太い方の鼻先を細くする手術です。

それとよく一緒に行われるのが、鼻先への軟骨移植。鼻中隔延長(びちゅうかくえんちょう)や鼻尖耳介軟骨移植(びせんじかいなんこついしょく)と呼ばれるものです。


広い意味で捉えますと、鼻先の下の部分への軟骨移植や、鼻柱への軟骨移植なども一種の鼻尖形成術であると言っていいと思います。


その他、鼻先を上げたり下げたり、そういった手術を全てひとまとめにして鼻尖形成と呼びます。


「鼻尖縮小」というのは、その中でも特に鼻先の太さを細くし、スッキリとシャープな鼻先にするという手術です。


(みずほクリニック 鼻尖修正の症例)



鼻尖形成のダウンタイムの期間はどのくらいですか?


鼻先の手術のダウンタイムは、オープンアプローチ(鼻柱の鼻先をめくって行う方法で、オープン法ともいう)と、鼻中を切開しないクローズ法とで異なります。


オープン法は、腫れや内出血が引くのが大体3〜4週間目、その時点でおよそ90%程腫れが引きます。厳密にいうと、腫れが完全に引くには3ヶ月ほどかかります。

クローズ法は、個人差はあれど1週間ほどで腫れが引きます。



鼻尖形成の手術後はメンテナンスが必要なのですか?

メンテナンスが必要と、インターネットの情報のなかに散見されますが、治療の結果に満足していれば必要ありません。

何かトラブルがありましたら、その時に修正術などをすることはあります。


また、「もっと鼻先を細くしたい」とか「鼻を高くしたい」とか、新たな希望が患者さんからある場合には、追加の治療を行う場合もあります。


つまり、結果に満足していたり、トラブルがない場合は、基本的にはメンテナンスの必要はありません。



術後、鼻が変形することはありますか?

基本的に、本人が気に入った形に仕上がっていればメンテナンスというのは特に必要ないはずです。ただし、一ヶ月後の腫れが引いた状態を見て、その時点で曲がっていたり左右対象でなければ、修正手術や追加の治療が必要になってくると思います。


そもそも、曲がる原因というのが何か、ということですが、まず考えられるのが、手術中の操作によるものというのが一番の大きな原因だと思います。特に鼻先の軟骨「鼻翼軟骨」というものがありますが、これをバラバラに分解して組み立て直す複雑な手技にしてしまうと左右差が出やすい傾向にあります。


その他にも、糸のかけ方や、組織の取り方、術後のトラブルとして、血が溜まってしまうとそこにしこりが生じて、左右非対称に見えたりすることもあります。


あとは、もともとその方が持つ軟骨の形が左右対称でないと、手術をしたからと言って左右対称となるというものではないので、若干の左右差というのは出ることがあります。


術後のギプス固定やテープ固定も、変形を防ぐのに非常に重要です。


手術はうまくいっても、術後の固定がしっかりできていないと変形の原因になりえます。手術を受けた方の中には、煩わしいからと言って途中で我慢できなくなって、ギプスをとってしまう方もたまにいらっしゃいますが、外してもいいと決められた日数より早く行なってしまうと、やはり鼻が曲がってしまったり、左右非対称になってしまうなどの結果になってしまうことがありえますので、その点ご注意いただければと思います。



術後、鼻を触ったり、うつ伏せになっても平気なものでしょうか?

たとえば、鼻先縮小でも、軟骨移植でもそうなのですが、一ヶ月ほどは安定するまでにかかります。

組織が癒着して、触っても動かなくなるまでにおおよそ最低一ヶ月はかかりますので、その間ご自身で気にして触ったりとか、顔を下にして寝たりすると鼻先が曲がったり、左右非対称になってしまう可能性があるので、そのようなことはしないほうが無難だと思います。



どんな鼻の人が施術を受けますか? また、受ける理由として多いのは?

鼻尖形成というと範囲が広くなってしまいますが、鼻尖縮小に関して言いますと、主には鼻先の太い方や、横から見て鼻先が丸く見える方などが、鼻尖縮小の対象になると思います。

そのほか鼻尖形成という広い範囲で考えますと、鼻先の低い方であれば鼻先への軟骨移植も行いますし、鼻先が上を向いている方は下に下げたりとか、鼻柱の部分の出っ張りがない方に対して耳の軟骨を移植したりなど、色々なパターンが考えられます。



最近人気の鼻の形はありますか?

最近のトレンドは、鼻先はあまり太くなく、シャープで高い鼻(ツンとしている形)ですね。鼻先の出す方向に関しては非常に好みが分かれますが、一般的に女性の場合は真っ直ぐからややアップノーズ気味、男性の場合は真っ直ぐからやや下気味で床と平行ぐらいの角度で前に出すことが多いと思います。


しかしこれはあくまで個人の好みです。


鼻筋に関しては、昔はプロテーゼで(鼻筋を)かなり高くする傾向がありましたが、最近はナチュラルな高さを好む方が多い傾向があります。

太さに関しても、割とスッキリとした細身の鼻筋を希望される方が多いように思います。


男性でも昔は力強く見える太い鼻にしたいという方が多かったのですが、今は細い鼻にしたいという方が多いです。




どこまで希望する形にできるのですか?

希望通りになるかどうかというのは、理想の鼻のかたちの写真をお持ちいただくこともありますが、それに近い形にできることもありますし、80%くらいの達成率ということもあります。特に、鼻の大きな方ですと、皮膚に余裕があるので、色々な操作を加えて、割と自由に鼻の形を変えることはできるのですが、鼻の小さい方の場合、皮膚を伸ばせる限界があるので、完全にご自身が望む形にはならない場合もあります。


おすすめの施術の組み合わせは?

鼻先に関しては、「高く」「細く」という今のトレンドがあるので、私のおすすめとしては、まず鼻先への軟骨移植として非常に今人気のある施術の鼻中隔延長術、そして鼻先を細く見せる鼻先の縮小術(鼻尖修正とも言います)、それに加え、鼻中が少し下に出ていると鼻がより一層シャープに細く見えますので、鼻中への軟骨移植なども組み合わせるといいのかと思います。



初めて鼻整形をする際、準備やアドバイスはありますか?

最初から大掛かりな手術にチャレンジしてもいいですが、その前段階として色々できることはあると思います。たとえば、鼻筋を高くするような手術の場合、すぐにプロテーゼ等を入れるのではなくなく、一旦ヒアルロン酸や人工骨のペースト状のものやなど、注射の治療もありますから、そういった治療でまずご自身でどれくらい高くしたらどんな風に見えるかというのをシミュレーションされたら良いと思います。

これは手術よりも比較的低価格でできる治療ですので、一度お試しいただくといいと思います。


鼻先に関しましては非常に大きな変化を望む場合は鼻柱切開をしてオープン法で開けて、中に細かい操作を加えていくということを行うんですけれども、そのまま前段階としてクローズ方ですね。鼻中切開なしで鼻の穴の中だけを切るようなアプローチで軟骨を少し入れてみる。そうすると若干変わるんですけれども、そういった状態で見ていただいて、気に入っていただければより大きな手術に進むというのも一つの方法かなと思います。



モデルさんの鼻の写真など、なりたい鼻の参考写真を持っていったほうがいい?

その方が良いと思います。

理想とされるその俳優さんですとかタレントさんの鼻と全く同じにはならないかもしれませんけれども、一つの方向性として、どれぐらいの高さなのかどういう角度に鼻先は伸ばすとか、そういう方向性を確認する上では非常に有用と言えると思います。



おすすめの鼻整形の施術はありますか?

おすすめと言われれば・・・まあそうですね。鼻先に関しては、鼻先を伸ばす鼻中隔延長術が当院のみならず全国的に美容外科で流行っています。

昔ほど鼻プロテーゼの件数はないのですが、やはり鼻先を細くしたいとか、高くしたりシャープに見せたい、団子鼻を改善したいという手術が割と人気があるようです。最近のトレンドですね。


あと小鼻の縮小術なども昔からコンスタントに人気があります。



施術を併用すると効果が高い理由はなんですか?

手術を希望される方は部分部分にこだわる方が多いのですが、人が鼻を見たときにその小さなパーツで見るというよりも、鼻全体の印象でこの方の鼻はどんな鼻だという判断をすることが多いんです。ですからあまりその細部だけにこだわるのではなくて、全体のバランスを整えるという意味ではやはり鼻先だけではなく鼻先、鼻柱、小鼻、そして鼻筋というその全体のバランスを考えながら、いろいろな技を複合的に組み合わせて行ったほうがよりその魅力的な鼻、あるいは理想的な鼻というものに近づけることができます。



理想の鼻の形にするために注意すべき点はなんですか?

これは私の個人的な考え方なのですが、鼻の整形手術を全身麻酔とか点滴の麻酔など、静脈麻酔で意識のレベルを落として行っているクリニックさんが案外多いのですが、それをやってしまうと手術中にご自身でその理想の希望の形になっているか希望の高さになっているかどうかの確認がまったくできないんです。


ですから(局所麻酔などを用いて)手術中に実際起き上がって、鏡でご自身で確認して、少しでもご自身の持っている方向性と違う部分があったら、遠慮なくドクターに伝えていただいて、そしてそこからまた手直しをするという、その確認と修正の作業を手術中に行うというのがご自身の理想に一歩でも近づく上で非常に重要じゃないかなと考えています。


終わりに


疑問の解消はできましたか。

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鼻中隔延長術で理想通りのラインにするための注意点

みずほクリニック

鼻中隔延長は将来的に鼻先が曲がるのではと、ご心配をされる方をよく見かけます。それゆえに、鼻先を前方ないしは下方に出す方法として、鼻尖耳介軟骨移植を希望される方の割合が増えつつあります。どうもこの点、他院での手術で鼻先が曲がるケースが数多く認められ、そのため肋軟骨移植を推奨しているようです。しかし、肋軟骨移植を行うのは体に大きな傷跡が残る点や追加費用がかなりかかる点、全身麻酔か少なくとも静脈麻酔が必要とされ、やや大がかりな手術となることなどを考慮するとあまりにやり過ぎ感があろうかとも思います。 これは、何も医師側だけが感じていることではなく、患者様側でもそのような印象を受ける方が多いとカウンセリングでお伺いして分かります。そこまでしなくても、耳介軟骨移植を用いた従来の鼻中隔延長手術でご満足度の高い結果を得ることは十分可能です。 ただし、何度(3回以上など)も鼻先の手術を繰り返し行った結果、鼻先の皮膚と皮下組織が瘢痕でカチカチに固まってしまったような特殊例に限定して、肋軟骨移植を使って修正を行うという場合には私も意味があると思いますが、かなりの希なケースであると言えるでしょう。 ところで、そもそもなぜ鼻中隔延長術で鼻先が曲がるということが起こりうるのでしょうか? その原因として考えられることとして、 1.延長距離を無理に長く伸ばしすぎ 2. 皮下の剥離範囲が狭過ぎる 3.血腫 4.感染 などが考えられます。 1について 皮膚の伸展性・可動性も考慮する必要がありますが、延長距離を定規で測って、最大7mm程度に限定すれば倒れることはまずないと言っていいでしょう。8mmを越えてもいけるかもしれませんが、倒れるリスクはある程度出てきます。比較的鼻の大きな方で、皮膚の柔らかい方であれば8mm以上も十分可能なケースもあります。しかし、鼻先を前方ないし前下方に伸ばしたいという希望の方の場合、鼻が通常サイズよりもむしろ小さい方のほうが多いので、7mm以内ということを出来るだけ守るよう心がけています。 2について 鼻中隔延長は基本的に鼻柱部の切開ありのオープン法で行うのが基本ですが、鼻の穴の鼻粘膜の切開のみで行うクローズアプローチであれば剥離範囲が大きくとれないため、あまり延長距離を長く取ると移植軟骨が倒れるリスクは当然出てきます。 (クローズアプローチは術野の展開が悪く視野の確保が難しいため、あまり思いきって広い範囲は剥離出来ない。) オープンアプローチの場合、十分に余裕をもって広い範囲を剥離することで鼻先付近の皮膚に十分な可動性を与えることで、傷を縫合で閉じる際に移植片に過度な力が掛からないように配慮することが出来ます。 3について ところで、前述しました剥離範囲を広く取ると鼻先の形状を変える自由度が増す反面、術後に出血が生じて血が皮下にたまる血腫というトラブルが発生するリスクが増してきます。この血腫が厄介で、シコリになってふくらんで見えたり、血腫が瘢痕収縮を起こして皮膚面にくぼみが生じたり鼻先が曲がったりする原因となります。当院ではこれまでに、鼻中隔延長術ではありませんが鼻尖耳介軟骨移植を行った症例で1例のみ経験しています。このようなことは本来決して起きてはなりませんので、その予防策として止血を十分確実に行うことも重要ですが、最近はさらなる対策として生体ノリ(フィブリン糊)を閉創作業を始める前に皮下に撒いてから傷を閉じるという工夫も行っています。さらにこの生体ノリを使うメリットとしては、こちらが意図する形に鼻先の形状を固定する上でも使わない場合に比べて形が決まりやすい(まとまりやすい)という点が上げられます。イメージとしては、鼻先の皮膚の形状をテーピングとギプスで外側から「外固定」しつつ、皮下においてもノリを使うことで内側からも狙った形状を確実にキープできる「内固定」のような感じです。 4について 感染については、耳介軟骨など自身の生体材料を使う分にはまず起こり得ないトラブルですが、合わせてプロテーゼなどの人工物を骨膜下に挿入する手技を行った場合には絶対に起こらないとは言えません。感染に伴い炎症が発生すれば、当然皮下組織の拘縮などにより鼻先が曲がるというトラブルが予想されます。しかし、抗生物質を閉創前に皮下に注入したり、術後の経口抗生剤の使用などによってほぼ0%に近い確率までこのリスクを軽減出来ると考えています。体の他の部位と異なり、顔面は非常に血流の豊富な部位のため人工物がシリコンの場合、ほとんど感染は生じ得ないと言ってよいと思います。 以上をふまえ、鼻中隔延長手術において熟練した美容外科医が十分に注意深く行う限りは鼻先が曲がるリスクは実際には極端に低いと言ってよいと思います。

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