骨が太くなったのと 鼻自体が更に目立つ

KUNOクリニック　 麻布院　クリニックナインフィールズ総院長

九野広夫男性

ドクター相談室回答数

 1317件

CLOSE法一筋鼻形成歴21年、他院修正専門Clinic Nine Fieldsの九野です。Mさんのご相談欄に写真の添付がございませんでしたので、現在の状態は不明ですが、一般論として回答を申し上げます。

術後時間経過してMさんのコメントに見られる様に「鼻筋が太く鷲鼻になった」のは、移植軟骨片の一部が壊死を起こしたか、その周囲に線維化や肉芽化によって多少硬化または鼻のボリュームが増加した可能性（拘縮や変形してくる方も数多くいらっしゃいます）が高いのではないかと見受けられます。尚、鼻骨自体が太くなったのではありません。

Mさんの主訴に近いと思われる類似症例は下記に提示しています。検索のアドレス欄にコピーペーストすればそれらの症例をご覧戴けます。

https://clinic-nine-fields.com/column/revisions-nose02/

https://clinic-nine-fields.com/column/nose-12/

医師によっては「症状を認めない」「OPEN法で無ければできない」「再耳介軟骨移植を勧められる」「CLOSE法でも症例実績が無い」等の回答しか得られないケースも多々あると多くの患者様から伺っています。実は鼻の手術の場合「何かを加える手術」よりも「減量する手術」の方が、難易度が格段に高くCLOSE法で全うできる先生が希少です。

壊死軟骨片は、術後数ヶ月～数年以上経過すれば高度な線維化による変形や穿孔、石灰化を来す可能性が高くなります。このまま様子を見られたとしても状況は自然に好転することはなく、寧ろ悪化の一途を辿ることが多いと思われます。

当院には耳介軟骨の不要な分（または壊死を起こしている軟骨組織）だけ完全CLOSE法にてトリミング除去をするという方法があります。更に除去するだけの場合でもデッドスペースができることにより（アップノーズ方向への萎縮）変形や左右差、引き攣れ、鼻の形状が歪む（凹む）か想定以上に低くなる等の問題が（万一ですが）想定されます。

デッドスペースを埋めるためには、シリコンやゴアテックス、耳介軟骨は選択されない方が宜しいでしょう。当院では6ヶ月以上経過すれば自己組織になる人工真皮で補います。これは被膜拘縮も石灰化も起こしません。宜しければいつでも当院無料専門外来カウンセリングにお越し下さいね。

九野広夫先生の鼻尖縮小術の症例 （アフター）