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ストレスはシミの大きな原因の一つ

シミ取り・肝斑・毛穴治療 (その他(シミ・毛穴治療))

解説 口コミ広場編集部

公開日:2018/12/12


ハイドロキノンやトラネキサム酸配合のクリームを塗り、美白コスメでスキンケアも一生懸命頑張っているのに、なぜかいつまでたってもシミが薄くならないと悩んではいませんか? そのなかなか改善しないシミは「ストレス」が原因かもしれません。
意外に知られていませんが、実はシミとストレスは密接な関係にあり、特に女性は男性よりもストレスを感じやすく、ホルモンバランスを崩してしまうことが、シミを作る元になってしまうのです。
今回は、現代人にとって非常に深刻な問題である「ストレス」によりシミができてしまう原因について徹底解説致します。

疲れやストレスがシミになる原因

シミとは、肌内部でメラニン(色素)が生成され、皮膚内部に蓄積される事で表面に褐色状で表れてきたもの。このメラニンが生成されるきっかけとしてよく知られているのが紫外線によるダメージですが、じつはメラニンは紫外線以外の原因によっても作られるもので、疲れやストレスといったものもメラニンが作られ、シミとなる原因です。


いったいなぜ、疲れやストレスでシミができてしまうのか、以下にその原因を具体的にご紹介します。


活性酸素が大量発生して肌のダメージに

テレビの健康番組や雑誌などで「活性酸素」という言葉を耳にされたことがあるのではないでしょうか。この活性酸素については「ガン細胞の元になる」など、何かとマイナスなイメージで取り上げられることが多く見受けられますが、本来人間の体になくてはならない大切な機能でもあるのです。なぜなら、活性酸素は体内に侵入したウィルスなどから体を守る免疫機能でもあり、体にとって必要だからこそ、わざわざ体内にある白血球は活性酸素を作り出しています。

しかし、体にとって必要不可欠な活性酸素も、過剰に増加し過ぎてしまうと逆効果に。過剰に増えた活性酸素は、ウィルスなど体にとって害があるものだけではなく、正常な細胞まで酸化させ、体を錆びつかせてしまう為、細胞がダメージを受けて体の「老化」が進んでしまいます。

この活性酸素を増やしてしまう原因も様々ですが、その代表的な原因が「ストレス」なのです。当然、肌も例外ではなく、ストレスによって活性酸素が増えると、シミを始め、シワたるみなどあらゆる老化現象を引き起こす元凶なるのです。


アドレナリンなどストレスホルモンが分泌されホルモンバランスが崩れる

アドレナリンとは、副腎皮質から分泌されるホルモンの一種で、主に緊張やストレスを感じた時に分泌されることで、精神を安定させようとする伝達物質です。

アドレナリンはストレスホルモンと呼ばれるものの一種で、アドレナリンの他、ノルアドレナリンやコルチゾールといったホルモンもあります。

人間の体は、ストレスにより危険を察知すると、このストレスホルモンが大量に分泌されます。

ストレスホルモンも通常であれば体の調子を適切に保つために必要なものですが、やはり過剰な状態になると話は別。特に女性の場合は、このストレスホルモンが増加すると、女性ホルモンが減少すると同時に男性ホルモンが増加し、体内のホルモンバランスが崩れてしまう事になります。

ホルモンバランスが崩れると、この影響によりメラニン色素を生成するように脳に命令を出すようになるため、これがシミの元へとつながるのです。


肌が微弱炎症を引き起こしてメラニンが生成

近年、微弱炎症という「目に見えないくらいの小さな皮膚の炎症」がシミの新たな原因として着目されています。

一般的に、肌の炎症というのは赤味やかゆみ、ヒリヒリ感といった自覚症状を伴う状態を指しますが、微弱炎症は肌の奥で細かく細胞がダメージを受けているような状態で、特に自覚症状はないけれど、何となく肌の調子が悪いというような状態であらわれます。


微弱炎症は花粉、化学物質などの外的な刺激や、皮膚常在悪玉菌の増加、自律神経バランスの乱れなどの影響により肌の免疫力が低下することで起こるもので、現代人に非常に増加している現象です。この目に見えない微弱炎症により肌の細胞がダメージを受けると、ターンオーバーが乱れて乾燥や潤いが奪われてしまい、さらにはシミなどの肌トラブルを発生させてしまう事となります。


肌のターンオーバーが遅くなって色素沈着に

ターンオーバーという言葉は「生まれ変わり」という意味ですが、肌のターンオーバーとは、「皮膚の再生、皮膚の新陳代謝」を指します。


人の肌の中でも、最も表面側にある「表皮層」部分は、表皮層の一番深い部分にある「基底層」で日々新しい肌の細胞が作られています。

新しい細胞は、更に新しい細胞が出来ると徐々に肌表面の方に押し出され、最後には肌の表面に出てきて、垢となって剥がれ落ちます。このようにして細胞が入れ替わっていく事から、肌の生まれ変わり、ターンオーバーと呼ばれるのです。

肌内部の防御機能として作られるメラニンも、このターンオーバーによって、肌の角質と共に排出されていくため、基本的にはある程度時間が経過すれば、肌はメラニンの少ない白い状態に戻っていきます。


肌のターンオーバーは健康的な肌であれば28日周期といわれますが、これは新しい細胞が出来てから垢となってはがれるまでの期間が28日間という事。

このターンオーバーのサイクルは、ストレスや疲れを受けたり、加齢減少により徐々に遅くなり、30代後半~40代に差し掛かると、40日ほどになり、年齢を重ねる毎に遅れていくと言われております。

ターンオーバーのサイクルが遅くなって古い角質が体外へ排出されづらくなると、メラニン色素も長い間肌に留まるようになりますので、メラニン(色素)が沈着してシミが発生しやすくなります。


疲れやストレスを解消するための生活習慣

以上のように、疲れやストレスはシミを生成、悪化させてしまうきっかけになるもの。

しかし、疲れやストレスとは、人間の毎日の生活の中で切っても切れないものであり、疲れやストレスが蓄積するたびにシミが増えていてはどんなシミケアをしていても追いつくはずはありません。

疲れやストレスによってシミを作らせないためには、ストレスをうまく解消、コントロールするしか手段がないということなのです。ここでは、疲れやストレスを解消するための生活習慣を送るため、どのようなことに気を配るべきかをご紹介します。


充分な睡眠をとる

毎日の睡眠を十分に摂ることは、美肌キープに欠かせない要素であることは当然ですが、実は毎日の生活の中でストレス解消をする最も効果的な方法も、睡眠方法の見直しにあります。

ただし、ストレス解消のために必要な睡眠とは、長時間眠ればいいということではありません。睡眠時間以上に睡眠の質を向上させるべきなのです。


特に肝心なことは、脳を休めるための深い眠りに付く事です。人は睡眠時間であっても、脳が活動しているレム睡眠と、脳が休んでいるノンレム睡眠があります。ストレスを解消するためには脳が休む深い睡眠をとる事が大切で、睡眠時間が長くても眠りが浅い状態ではストレスが解消されず、また成長ホルモンの分泌も少なくなるため、体の新陳代謝も低下します。

よく夢を見る方などは眠りが浅くなっている可能性が高いので、睡眠の質を見直す事が非常に大切になります。


深く良質な睡眠を摂る為には、睡眠導入時のコンディションを整える必要がありますので、寝付きが良くないと感じている場合は、アロマを焚いたり、BGMを流したりなどご自身が最もリラックスできる状態で床につく工夫をしましょう。

また、睡眠を浅くする原因として睡眠直前にスマートフォンやテレビなどの強い光を発するものを見すぎる事や、睡眠時無呼吸症候群などもありますので、思い当たるものがあればそちらも解消するようにしましょう。


適度な運動を行う

運動は、積極的に行えるストレス解消方法としては最も効果が高い方法の一つです。

しかし、汗を掻く、疲れることが嫌いなど、女性の中には運動自体があまり好きでないという人も少なくありません。そもそも運動を行うことがなぜストレス解消に良いとされるのでしょうか?


ストレスがシミになる原因の項で「ストレスホルモン」という神経伝達物質を紹介しましたが、ストレスホルモンは、基本的に体にとっての「危険性」という、ネガティブな作用でのストレスを感じたときに分泌される物質。

一方で、私達の体にはストレスホルモンの逆になる「幸せホルモン」とも呼ばれるセロトニンなど、前向きに考えようというポジティブ要素の作用の神経伝達物質も存在します。

そして、ストレス解消には、このセロトニンを活性化することが有効であるとされています。


セロトニンを活性化するために有効な手段の一つが運動ですが、運動とはいっても決してスポーツジムに行って筋トレをしたり、ジョギングを行ったりなどハードなものを行う必要はありません。むしろ、運動が苦手な人にハードな運動を行うことが逆にストレスを感じてしまうことにもなりますので、これでは逆効果になります。

例えば、通勤時にちょっと早歩きする、普段最寄駅までバスを使っているところを自転車に変えてみる、好きなアーティストのノリのいい音楽に合わせて軽く体を動かしてみるといった程度の軽い運動でOKなのです。できれば、夜の帰宅時でなく、朝の起床時や会社の昼休みなど日中の太陽の出ている時間に20~30分程度行うようにすると、セロトニンをより良く分泌でき、ストレス解消、メンタル強化に最適です。


お風呂でゆっくり湯船につかる

これも現代人に不足しがちな要素の1つですが、毎日の生活の多忙さで、入浴で湯船に浸からず、シャワーでぱぱっと済ませてしまう人が増加しておりますが、お風呂は1日の疲労やストレスを軽減するために、とても有効な手段です。

特に人肌程度のぬるめのお湯に30~40分程、半身浴を行うことで気持ちの良い汗を掻くことができ、体の新陳代謝を高め、疲労回復、ストレス解消に大変効果的とされています。

また、お風呂にゆっくり浸かることで、冷え性、むくみを解消し、シミ改善に有効な血行促進効果も合わせて期待できますので、湯船にリラックスした状態でゆっくり浸かる習慣をつけるように心がけましょう。


ストレス溜めないような考え方や生活が一番

現代の日本は、世界トップクラスの経済大国でありながら、深刻なストレス社会と言われています。近年では過労死や自殺者の数も数年前より減少傾向にあるものの、依然として全国で年間数万人単位発生しているような異常な状況にあり、特に若い世代の割合が増加しています。

こういった背景には、職場環境や労働時間など一個人の問題では解決できない部分もありますが、もう1つの大きな要因としては、「ストレスコントロール」がうまくできない人が増えていることも否定できませんそれは、自身のストレスとうまく向き合い、解消していくのも結局は自分自身であり、その方法をうまく見い出せていない人が多いためです。


本来、「ストレス」とは形のあるものでなく、その人個人の性格や考え方、ライフスタイルによって、例えば目の前に同じ現象が起こったとしても、ある人はそれをストレスに感じ、ある人にとってはそれはストレスに感じることはない、といったことがあります。

反対に言えば、ストレスを溜めてしまうかそうでないかは、最終的には自分の考え方やライフスタイルの過ごし方次第で、いかようにも変えることができるということでもあります。どちらかと言えば真面目で几帳面な性格な人ほどストレスを感じやすい傾向にありますので、あまり物事を深く考えず、ストレスを溜めないように、毎日を明るく過ごす生活を送ることを優先しましょう。


ストレスによる更なるシミを作らないためにも、シミは早めの治療を

以上、ストレスがシミの原因になる理由を紹介しましたが、ストレスによってシミが出来るという事の反対に、シミによってストレスを感じてしまうという事もありますよね。

肌の美しさを大幅に損なってしまうシミが気になりだすと、鏡を見るたびに気持ちが落ち込んでストレスを感じるようになってしまい、そのストレスが更なるシミや、シミ以外の肌トラブルを引き起こしやすくするという悪循環に繋がってしまう場合もあります。

一度できてしまったシミは、セルフケアで解消していく事は実は難しく、綺麗に解消できるとしても、そのケアには最低数か月という長い期間を必要とします。


そんなシミの悩みを、すぐに解決できる方法こそが、皮膚科で行われる専門的なシミの治療です。

現在は、長年除去できなかったようなシミの悩みも、レーザー治療を数回行う程度で解消できたり、以前は改善が難しかったような「肝斑」と呼ばれるシミも、内服薬の利用などで比較的すぐに解消できるようになってきています。

シミはその種類や原因によっても、解消するためのケア方法が異なりますので、中々消えないシミがストレスとならないためにも、シミが出来たらまず一度専門の治療を行っているクリニックに相談してみてはいかがでしょうか。

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