みずほクリニック

施術の解説

ホクロ除去を希望されて当院を受診された36歳の女性の方です。
小鼻の横に色味のない肌色のイボ状のホクロを認め、切除縫合手術で除去します。縫合ラインが小鼻の横の溝に上手く一致するように切開ラインをデザインして縫い込みます。
術後の写真は1か月後の状態です。本来他の部位でしたらまだ線状の赤みがかなり目立つのですが、鼻翼溝に縫い跡の線を紛らわせたのでほぼ目立っておりません。このように顔のパーツの構造を利用してホクロを取ることで、手術後期間をおかずにほぼ目立たない状態に仕上げることも可能です。それでは、これら特定の部位にないホクロにおいては何を目安に縫合線のデザインを行うかというと、ケースにもよりけりですがたいがいは顔のしわ、つまり表情ジワないし静止ジワの方向に一致させておけば間違いないです。
ただし、これは原則でありホクロの形が楕円形であったりすると、当然シワ方向に一致させずに縫合ラインをデザインせざるを得ないこともあり悩んでしまいます。切って縫うだけと言ってしまえばそれまでなのですが、意外にホクロ取りもパズルの謎解きのように頭を使ってプランを立てることがありますし、実は地味ながら結構奥が深いものです。