施術の解説
「シミ」は美容皮膚科に於いて最も多いご相談内容です。次いでホクロ除去。もしくは同じくらいの数でご相談を多くいただいております。この2つ以外ですと、毛穴、しわ、たるみ、赤ら顔などのご相談を頂いております。当院では、開院当初からあらゆるレーザー機器を導入して特にシミ治療にはかなり力を入れております。
お肌の中でもシミ取り治療には、IPL光治療(フォトフェイシャルM22やアイコンなど)やレブライトによるレーザートーニングなど穏やかなシミ取り治療も多数ありますが、「本格的に狙ったしみをしっかりと取りたい!」という際にはQスイッチレーザーやピコレーザーのしみ取り(ピコスポット照射)がお勧めです。
なお、シミ治療において重要なポイントは以下の2点です。
①どのような種類のしみであるかを的確に診断すること
②そして当たり前のことですが、そのしみに有効な治療手段、治療機器を用いること
シミと同じような見た目のものには、ADMやあざ、カフェオレ斑などがあり、診断の段階でて誤った評価をしてしまうと、どのような優れたレーザー機器、施術法をもってしても完全に的外れの治療となり、しみは永遠に取れずに、むしろ悪化することさえあり得ます。(実際に当院には、他でそのような治療を受けてしまい、シミが改善せず、悪化したというご相談をいただくことも多いです)
シミ取りというとごく単純な施術に感じるかもしれませんが、実は治療手段もレーザー機器も多数あり、施術法によって効果や結果もかなり変わってくる点をご理解いただければと思います。
今回は、頬と下まぶたを中心にしシミ・くすみをピコレーザー(ピコスポット照射/ドクター施術)によって改善した症例をご紹介したいと思います。
こちらの方のシミは、慣れている美容皮膚科医なら日光性色素斑(日光斑)であることが一目してすぐに分かるでしょう。加齢や紫外線の影響によって生じるタイプのしみです。
このような場合、当院ではルビーレーザーで取ることが多いですが、ルビーレーザーは術後に生じるかさぶたが取れるのに7~10日くらいかかること、また万が一色素沈着が生じると改善するのに3か月~半年程度と時間がかかってしまうことを考えると、ダウンタイムを最小限に抑えたいという際にはピコレーザーによる施術をお勧めしています。
上記の理由から、ピコレーザーによるシミ取り治療は営業職や接客などの人と接するお仕事の方が多く施術を受けられていますが、その他にも日焼けされている方、もしくは肌の色味がもともと褐色系でルビーレーザーを照射すると色素沈着が強く出てしまうタイプの方に照射することもあります。
今回の症例の術後写真は、ピコレーザー(ピコスポット照射)を約2ヶ月毎に2回行った後の状態です。
施術後の色素沈着は全くなく過ごせたということで、患者様の満足度はかなり高い結果になりました。
ちなみにピコレーザーでシミ取り治療を行った際にも術後にかさぶたが生じることがあるのですが、ルビーレーザーのような目立つかさぶたではなく、顔の表面に細かい砂粒がついたような、フォトフェイシャルに似た感じのかさぶたが生じる程度のため、それほど目立ちません。メイクでも十分に隠せるレベルです。
【施術料金】
費用:1回 44,000円 税込 ※但し、照射面範囲によって料金は異なります。