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破損バッグ抜去&同日豊胸術

バスト他院修正

40代

女性

症例写真

KUNOクリニック  麻布院 クリニックナインフィールズが撮影

施術の総額費用

1,980,000円

担当ドクター

総院長

九野広夫
  • 費用は一例であり、モニター価格などの適用、麻酔の有無、使用する器具や施術方法により費用が異なる場合がございます。
  • この患者様の費用は施術当時の金額になります。実際の費用はクリニックへお問い合わせください。

クリニックから

施術の解説

他院手術歴
32歳時:生理食塩水バッグ挿入するも3ヵ月後に再度シリコンバッグへ入替え手術を受けた
尚、バッグのメーカー・種類・大きさ不明
抜去時に両側とも既に破裂していて内容物(液状シリコン)漏出あり

希望デザイン
42歳時に大胸筋周囲に肉腫があると医師に言われたため、シリコンバッグが原因だと思い抜去したくなった。
但し抜去後にバストが小さくしぼむのはどうしても避けたい。

方法
1回目:バッグプロテーゼ抜去+同日脂肪注入術  右・300ml 左・270ml
2回目:豊胸術(プレミアム脂肪・脂肪幹細胞注入)右・230ml 左・200ml
バストサイズ:術前 T:86.5cm U:73.0cm→抜去時 T:78.0cm U:73.0cm (T-U=5.0㎝=AAA)→術後 T:87.0cm U:72.0cm

Dr.コメント
この症例は2008年に当院で初回手術を行った方です。当時の当院の技術はまだ開発過渡期で再生豊胸術も試行錯誤中であった頃でした。エコー検査でシリコンバッグが破損していることが疑われ、肉腫が形成されていることも他院で指摘をされていましたから準緊急手術になりました。
手術に臨み抜去を試みるも、最初に腋窩創から水飴の様な半液状の黄色いジェルが溢れてきました。この手術において最悪な事態の一つです。いくら絞り出しても、ガーゼで拭い取っても、何度も洗浄して何度も吸引しても尚、Dead Spaceに液状シリコンがべっとりと薄膜状に纏わりついています。
人間業で分子レベルまでの完全除去は不可能です。善後策としてそのDead Spaceを閉鎖し、Dead Spaceとは別の生きた皮下組織や乳腺下等のLayerに脂肪を注入する方法を採択します。術後にはDead Spaceに残存してた筈の液状シリコンは周囲の細胞によって再構築され、やがてシコリ形成された際に集積されていれば改めて穿刺排出が可能なタイミングが訪れます。

このケースでは術後徹底してシコリを治療したため、1回目手術の3ヵ月後に再手術の機会が得られ、その後の経過は良好でした。AFTER写真は2回目手術の2ヶ月後です。

施術のリスク・副作用

1.合併症や副作用と軽減または予防法
局所麻酔の副作用は、アレルギーと麻酔中毒(頭痛・嘔気・眩暈・呼吸抑制・意識混濁などの中枢神経症状)が殆どで、アレルギーは問診や皮内反応で対応でき、中毒は手術を中断した上で点滴治療をすれば通常回復します。
麻酔による腫れがひくのに通常は数日間、炎症による腫れや内出血のダウンタイム(治癒期間) は平均2~3週間程度です。
線維化による癒着、凸凹、シコリ、ツッパリ感などは、術後数ヶ月の内に自然軽快しますが遅延の場合には線維化解除等で治します。

2.ごく稀な合併症
内出血、血種、漿液貯留、感染(化膿)、注入脂肪の壊死やシコリなどに対しては適切な注意事項と服薬等の遵守で予防します。
乳房の感覚鈍麻があったとしても殆どが一時的な症状で、通常週単位で回復してきます。
テープかぶれ・傷が開くこと・注入脂肪の漏出等に対しては再縫合や抗菌対策、再発防止や瘢痕解除等のアフターケアを無料で致します。
万一の残存破損物にまで感染が及んだ時は再抜去しなければ治らないこともございます。
感染が生じた場合(ごく稀)のダウンタイム(治癒期間)は更に数週間~数ヶ月、治癒遅延が生じた方でも数ヶ月以内に自然軽快してきます。

3.禁止事項
術前後数週間:ピルの服用
術前夜:アルコールを控えて下さい。
術日朝:静脈麻酔を御希望の方は食事を控えて下さい。常用薬はカウンセリング時に服用の是非をご確認しておいて下さい。
術後7日間:入浴・飲酒・刺激物摂取・運動・ブラジャーの締付け・うつ伏せ (シャワーは翌日から可能です)等。
術後2~3週間:激しい運動、マッサージや殴打等。
尚、術後数ヶ月以上経過してもピルの服用 and / or マンモグラフィー検査で(非癌性ですが)シコリになることが稀にございます。

4.術後の必須事項またはした方がいいこと
術後3~4日間:腋窩創の圧迫固定 御自身で圧迫解除される場合には、脳貧血症状や表皮剥離等に充分に御注意下さい。
術後7日間×24時間は脂肪吸引部位の圧迫下着(サポーターやストッキング等)の装着必須期間があります。
通常、7日後の抜糸が終われば早期合併症のリスクが大幅に減りますが、圧迫下着の追加装着をした方が望ましい場合もあります。
手術後当日ご帰宅後  15分毎にクーリング(冷却) と安静。嘔気がなければ軽食から開始して下さい。
術後3ヶ月間に最低月1回の診察と(特に1ヶ月目と2ヶ月目の)生着維持療法

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