バスト他院修正
30代
女性
症例写真
KUNOクリニック 麻布院 クリニックナインフィールズが撮影
施術の総額費用
1,980,000円
担当ドクター
総院長
九野広夫- 費用は一例であり、モニター価格などの適用、麻酔の有無、使用する器具や施術方法により費用が異なる場合がございます。
- この患者様の費用は施術当時の金額になります。実際の費用はクリニックへお問い合わせください。
クリニックから
施術の解説
他院手術歴
30歳時:大胸筋下層へMBバッグを挿入したと言われた
(術中所見 右側:300cc 破損・漏出あり 左側:280cc 破損・漏出なし)
希望デザイン
バッグの可動範囲が小さくなり形が不自然になってきたので脂肪注入をしたい。
方法
1回目:バッグプロテーゼ抜去+同日脂肪注入術 注入量:右・396ml 左・396ml
2回目:バッグプロテーゼ抜去+同日再生豊胸(プレミアム2本・フルセット注入)術 注入量:右・359ml 左・360ml
バストサイズ:術前 T:84.0cm U73.0cm→抜去後 T:78.5㎝ U:73.0cm (T-U=5.5㎝=AAA)→3M T:84.5cm U:74.0cm
Dr.コメント
2009年2月に初回の手術をした方で、当時の当院の技術はまだ開発過渡期で再生豊胸術も試行錯誤中であった頃でした。
このケースでは破損漏出の程度が低かったのが幸いでしたが被膜拘縮はご覧の通り大胸筋筋膜下層で高度に発症していました。
実は大胸筋下層と大胸筋筋膜下層とは似て非なる層で、ほぼ乳腺下層なのです。
しかも筋膜が一部破壊されながら被膜と複雑に癒着しているため、抜去後にバストが陥没しているのです(もしも大胸筋下層だったら、肋骨骨膜と大胸筋の裏がFITするだけなのでこの様に引き攣れた陥没にはなりません)。
原則に則り、広範なDead Spaceに決して誤注入や穿破をしない様に留意しながら、僅かに残る皮下脂肪層や乳腺周囲の厚みの中に繊細で正確な注入をしなければなりません。
当院が2007年に行った当時は前人未踏の技術でしたが、この頃にはもう特殊な注入技術が問題を解決する方法として(私の中では)確立されてきておりました。しかし御本人様の御希望に到達するには2回の手術を要しました。
施術のリスク・副作用
1.合併症や副作用と軽減または予防法
局所麻酔の副作用は、アレルギーと麻酔中毒(頭痛・嘔気・眩暈・呼吸抑制・意識混濁などの中枢神経症状)が殆どで、アレルギーは問診や皮内反応で対応でき、中毒は手術を中断した上で点滴治療をすれば通常回復します。
麻酔による腫れがひくのに通常は数日間、炎症による腫れや内出血のダウンタイム(治癒期間) は平均2~3週間程度です。
線維化による癒着、凸凹、シコリ、ツッパリ感などは、術後数ヶ月の内に自然軽快しますが遅延の場合には線維化解除等で治します。
2.ごく稀な合併症
内出血、血種、漿液貯留、感染(化膿)、注入脂肪の壊死やシコリなどに対しては適切な注意事項と服薬等の遵守で予防します。
乳房の感覚鈍麻があったとしても殆どが一時的な症状で、通常週単位で回復してきます。
テープかぶれ・傷が開くこと・注入脂肪の漏出等に対しては再縫合や抗菌対策、再発防止や瘢痕解除等のアフターケアを無料で致します。
万一の残存破損物にまで感染が及んだ時は再抜去しなければ治らないこともございます。
感染が生じた場合(ごく稀)のダウンタイム(治癒期間)は更に数週間~数ヶ月、治癒遅延が生じた方でも数ヶ月以内に自然軽快してきます。
3.禁止事項
術前後数週間:ピルの服用
術前夜:アルコールを控えて下さい。
術日朝:静脈麻酔を御希望の方は食事を控えて下さい。常用薬はカウンセリング時に服用の是非をご確認しておいて下さい。
術後7日間:入浴・飲酒・刺激物摂取・運動・ブラジャーの締付け・うつ伏せ (シャワーは翌日から可能です)等。
術後2~3週間:激しい運動、マッサージや殴打等。
尚、術後数ヶ月以上経過してもピルの服用 and / or マンモグラフィー検査で(非癌性ですが)シコリになることが稀にございます。
4.術後の必須事項またはした方がいいこと
術後3~4日間:腋窩創の圧迫固定 御自身で圧迫解除される場合には、脳貧血症状や表皮剥離等に充分に御注意下さい。
術後7日間×24時間は脂肪吸引部位の圧迫下着(サポーターやストッキング等)の装着必須期間があります。
通常、7日後の抜糸が終われば早期合併症のリスクが大幅に減りますが、圧迫下着の追加装着をした方が望ましい場合もあります。
手術後当日ご帰宅後 15分毎にクーリング(冷却) と安静。嘔気がなければ軽食から開始して下さい。
術後3ヶ月間に最低月1回の診察と(特に1ヶ月目と2ヶ月目の)生着維持療法