歯科医院によってインプラント費用が異なる理由
インプラント
解説
KU歯科クリニックグループ
公開日:2018/01/28
■インプラント費用の内訳
各歯科医院によって費用はさまざまですが、大きく分けると2種類の費用から構成されています。簡単に言うと、技術費用と部品費用ということになります。
あくまで一般的なケースですが、各費用の内訳はおよそ下記のような割合になります。
・インプラント埋入費用(精密検査料、埋入手術費用、二次手術費用、歯周外科処置費用、骨造成費用)
・上部構造、補綴物の費用(アパットメント(土台)、上部構造(クラウン))
それでは、各歯科医院によってインプラント費用が異なる理由についてですが、大きく3つの理由が考えられます。
【理由その1】インプラントを埋め込む場所による違い
インプラント治療は埋め込む場所により難易度が異なり、難易度が高ければ費用(インプラント診断費)も高くなってきます。特に上の前歯にインプラントを埋め込む場合は審美的な要求が高くなり、二回手術法が推奨されることが多いため、費用も高くなってきます。
【理由その2】採用しているインプラントシステムの違い
現在、インプラントシステムは国内国外のメーカーをあわせると100種類以上あります。医療行為の治療費の大半は技術料ですが、材料原価が治療費に影響している事も間違いありません。研究開発費をかけて長期エビデンスを持っているシステムは価格が高くなりますし、コピーメーカーでは当然価格は安くなります。
インプラントは体内に長期間残り利用するものですから、信頼性が高いインプラントシステムを使わなければなりません。コピーメーカーのエビデンスを持たないインプラントシステムではそういう意味での不安はありますし、教育システムがしっかり整っていないことでインプラント治療のトラブル事例が数多く起こる事も多いようです。
【理由その3】医師の治療費用の違い
医師による診断や外科手術などの治療費用は自由価格です。よって治療費用を低く抑えれば、インプラント費用を安く設定することが可能です。
となると治療費用を低価格に設定している歯科院を選びがちですが、インプラント治療はとても難易度が高い治療法であり、その分、技術費用とも言うべき治療費用はどうしてもある程度は高くなってしまいます。
歯は毎日使うものであり、クオリティ・オブ・ライフに直接関係するものですから、必ずカウンセリングを受けて、セカンドオピニオンなども含めて実際に治療する医師と話して、過去の症例実績や治療方針などを聞きながら、自分自身が納得できる医師に治療してもらうことが大切です。