ほくろがある場所に脱毛は可能?薄くなる事はある?
医療脱毛 (その他(脱毛))
公開日:2018/12/19
実際にほくろがある部位の脱毛は可能なのかどうか、脱毛がほくろに与える影響なども併せて説明します。
ほくろがある部位の脱毛は可能?
そもそも、ほくろがある部位に脱毛することは出来るのでしょうか? 結論から言ってしまうと、ほくろがあっても脱毛することは可能です。
とはいっても、やはりほくろがある部分にそのままレーザーを照射してしまうと、ほくろの色に反応して熱が発生してしまうため、ある程度の大きさがあるほくろには、レーザーを吸収しにくいシールでカバーしたり、ほくろのある部分を避けて照射します。
脱毛したい部位の近くにほくろがあったり、ほくろの数が多いと、シールを貼ってほくろを保護します。ほくろの数がそれほど多くなくて、脱毛する部位から離れていれば、レーザーが当たらないようにほくろを避けるなどして施術します。
薄くて小さいほくろで、レーザーが反応する可能性が低ければ、出力を下げてそのまま照射します。医療レーザー脱毛の場合、5mm以下の小さくて色の薄いほくろなら、そのまま照射してもらえる場合もありますので、ほくろの上から脱毛できます。
これは医療脱毛ではなくエステサロンでの光脱毛でも同様で、色が濃いほくろの部位に照射を行うとヤケドなどのトラブルが発生する可能性も高まるため、基本的に避けて照射が行われます。
蓄熱式脱毛の場合はほくろを避けない場合も
最近になって開発、普及してきている「蓄熱式脱毛」では、毛根ではなくバルジ部やバルジ部で作られる発毛因子をターゲットとする脱毛方法であり、従来の脱毛方法のように強いレーザーではなく、比較的弱いレーザーの熱を繰り返し当てて毛穴周囲を温める方法です。
一回のレーザー出力が優しいため、ある程度のホクロに照射されてもトラブルとなりにくく、ほくろがある部分でも比較的安全に照射が行えるという特徴があります。
ただし、蓄熱式脱毛でもレーザーの光がメラニン色素に反応する点では同じであるため、濃くて大きなホクロについてはシールなどで保護して施術するかホクロを避けて照射が行われます。
医療脱毛ではなくエステサロンで行われている光脱毛でもSHR脱毛とハイパースキン脱毛は、蓄熱式の方式であるため、小さくて色の薄いほくろがある場所に対しては普通に照射される事が多くなっています。
大きなほくろはレーザーで除去してから脱毛すると良い
医療行為を行うクリニックであれば、ほくろを除去することも可能です。脱毛する部位に、大きくて濃いほくろがある場合は、ほくろを除去してから脱毛をすることもできます。
ですので、ほくろがあるからといって、最初から脱毛を断念する必要はありません。
ほくろの除去はレーザー治療などで比較的簡単に行えますので、まずは一度クリニックで相談してみてください。
濃いほくろには照射できない理由
以上のように、ほくろがあっても脱毛は可能ですが、やはり基本的にほくろには直接レーザー・光を照射しません。 ほくろは、母斑細胞というメラノサイトに似た細胞が増殖して出来たものです。ほくろにはメラニンが多く含まれている場合が多く、それゆえ黒く見えます。レーザー脱毛や光脱毛では、黒い色素(メラニン色素)に反応する特殊な光を照射して、毛母細胞にダメージを与え、ムダ毛が生えてこないようにします。
つまり、このレーザーや光はほくろにも反応するので、火傷をするリスクもあるのです。火傷だけでなく、周辺の皮膚が腫れたり、赤みの出る可能性もあります。痒みや痛みが現れることもあります。
また、ほくろと同様でシミがある場所や極度に日焼けして黒くなっているような箇所についても、レーザーや光が反応して肌へのダメージとなってしまう可能性が高くなるため脱毛は避けられます。
脱毛でほくろが消えたり、増えたりするという噂は本当?
脱毛することでほくろが消えたとか、増えたという噂を聞いたことはありませんか?ほくろが消えるのは嬉しいことですが、増えたら困りますよね。
①脱毛でほくろが消えるという噂を検証
脱毛することで、ほくろが消えたり、薄くなることはあるのでしょうか?
実は、クリニックで行う医療レーザー、中でもアレキサンドライトレーザーを使った脱毛では、ほくろが薄くなったり、消えたりすることがあります。
何故ほくろが消えるのかというと、アレキサンドライトレーザーは元々ほくろやシミ、ソバカスなどの治療に開発された機器だからです。色素沈着にも効果があるほか、肌のコラーゲン生成を促進するなど、美肌効果も期待できます。
アレキサンドライトレーザーの光をほくろに照射すると、ほくろの種類によってはほくろの細胞を熱で破壊して、体外に排出させる事ができるようになるため、数回の施術でほくろを除去する事が可能です。
ただし、脱毛とほくろを消すのとではレーザーの出力が違うため、必ずしもほくろがなくなるといった効果が期待できるわけではありません。あくまで、ほくろが消える可能性もゼロではないということです。
②脱毛でほくろが増えるという噂を検証
中には、脱毛したことで、ほくろが増えたと感じる人もいるようです。脱毛することで、ほくろは増えるのでしょうか?
実は、脱毛しても、ほくろの原因となる母斑細胞が増えるということはありません。ほくろが増えたと感じる原因は、肌の奥にあったシミがレーザーに反応して、表皮に押し出されたものではないかと考えられます。その結果、一時的にほくろが増えたように感じるかもしれませんが、時間が経てば薄くなっていくので、様子を見ましょう。
また薄いほくろに脱毛レーザーを照射することで、母斑細胞に軽度の損傷が加わることで帰って活性化し、一時的にほくろが目立つということも起こりうるでしょう。その場合は、数ヶ月—半年程度でほくろは元に戻りますのでご安心ください。
もう一つ、ほくろが増えたと感じる原因があります。それは、脱毛による毛穴の火傷です。毛穴が火傷した場合、一時的に毛穴にかさぶたができ、ほくろができたみたいに見えますが、10日〜2週間ほどで薄くなっていきます。再び火傷しないためにも、脱毛する際は照射出力を調整してもらうといいでしょう。
ちなみに、ほくろが増える理由は、はっきりとはわかっていないのですが、生まれつきの体質が最も重要で何らかの遺伝的な要素が関係しています。白人のデータでは紫外線を浴びる部位にほくろが多く見られるとの報告があり、紫外線もほくろの発症に影響している可能性があります。
このように、ほくろが増える原因は、脱毛と直接関係しているわけではないのです。
ほくろに生えた毛の処理方法
ほくろに、太くて濃い毛が生えてくることはありませんか?何故ほくろに太い毛が生えるのかというと、ほくろは他の部分よりも代謝が活発だからです。その結果、ほくろの中の毛根の代謝も活性化し、毛が太く濃くなると考えられています。
では、ほくろに光を照射できない場合、どのようにしてほくろのムダ毛を処理すれば良いのでしょうか?
実は、ほくろにも施術可能な脱毛があります。その方法は、ニードル脱毛です。ニードル脱毛は1つ1つの毛穴に針を刺して電気を流し、毛を生み出す毛母細胞を破壊します。毛穴1つ1つに電気を流すため、時間がかかり、施術回数も増えます。また、ニードル脱毛は痛みが強いことや、料金が高いといったデメリットもあります。
ニードル脱毛以外にも、自己処理をする方法があります。皮膚を傷つけないように注意して、小さいハサミでムダ毛をカットします。ただし、ほくろの毛を抜くのはNGです。何度も抜いていると刺激が加わり、炎症を起こす場合もあります。
まとめ
ほくろがあっても脱毛することは可能ですが、脱毛箇所にある大きなほくろは、保護したり避けて脱毛します。ですので、ほくろがあっても脱毛できないということはありませんが、ほくろが気になる方は、事前カウンセリングで相談してみてくださいね。