敏感肌でも脱毛は可能? スキンケアでの注意点など
医療脱毛 (その他(脱毛))
公開日:2018/12/07
しかし敏感肌ゆえに、「肌が弱くても医療脱毛は受けられるのかな?」「医療脱毛のレーザーで肌荒れしないか心配」といった不安を感じていらっしゃる方も多いのではないでしょうか。
実は、医療脱毛はムダ毛の悩みを根本から解決してくれるだけでなく、自己処理でお肌に負担を与え続けるよりも、ずっとお肌にとって安全で優しい脱毛法です。また、敏感肌を理由に脱毛サロンで断られた経験のある方も、医療脱毛なら施術できる可能性があります。
敏感肌にお悩みの方こそ、ぜひ医療脱毛のことについて知っていただけたらと思います。
敏感肌でも脱毛は受けられる?
一説には、女性のおよそ7割が敏感肌で悩んでいると言われています。医学的には敏感肌という明確な定義はありませんが、季節の変わり目に肌のコンディションがゆらいで痒みなどを感じやすくなったり、化粧水がしみてヒリヒリしたり、粉を吹いてカサカサしたりといった敏感肌の症状に、たくさんの女性が悩んでいるのは紛れもない事実です。
一般的に、敏感肌とは、化粧品や洗顔料、紫外線やホコリ、摩擦など、外部からの刺激に対して敏感で、肌トラブルを起こしやすい状態の肌のことをさします。顔だけでなく、腕や脚、背中など、体の皮膚のあちこちで起こります。
そして、敏感肌の人が悩みを持ちやすいものの一つがムダ毛の処理方法。このような状態でムダ毛を剃ったり抜いたりする行為は、肌の角質層まで削り取ってしまったり、毛穴の炎症を起こしてしまうこともあり、お肌にさらにダメージを与えてしまいます。
敏感肌の方の中には、自分のお肌の状態に悩み、お肌を出せなくなってしまったり、ムダ毛処理もままならなくなっている方もいらっしゃるでしょう。
そして、肌が弱いから脱毛はできないのではと躊躇(ちゅうちょ)したり、いざ脱毛を受けようと近くの脱毛サロンにいっても、肌質への懸念から施術を断られて、脱毛自体を諦めてしまっている方もいらっしゃるかもしれません。
ただ、結論から言えば敏感肌の人でも医療脱毛を受けられる可能性は高く、むしろ敏感肌だからこそ脱毛は受けておくべき施術だという面もあります。
敏感肌の人こそ医療脱毛を検討してみましょう
医療脱毛で使用されるレーザーは、基本的に毛のメラニン色素に強く反応します。肌の細胞もメラニン細胞が含まれますが、クーリングシステムなどを利用しなるべく肌に刺激を与える事なく、毛根にある発毛組織を熱で選択的に破壊します。
熱で発毛組織の細胞を破壊する方法ではあるため、熱の影響で多少なり毛根周辺の皮膚組織がダメージを受け、軽い炎症を起こして赤くむくんだりすることはありますが、レーザーによるダメージを直接受けるのは出来る限り毛根部分のみとなるようにレーザーも工夫されているため、適切に使用すればお肌自体へのダメージはかなり少ないと言えるでしょう。
医療脱毛は、カミソリのように肌の表面を傷つけることもなく、ムダ毛だけを処理することができる専門的な美容医療です。ムダ毛がなくなれば、見た目がキレイになるのはもちろん、自己処理によってお肌を傷つけることもなくなり、自己処理に費やす時間や面倒からも解放されます。
敏感肌に悩んでいる人こそ、刺激を受けやすい肌を保護するためにも、医療脱毛によってムダ毛の処理が不要にしておく方が良いといえるのです。
敏感肌の人でも医療脱毛なら施術できる可能性が高い
敏感肌の人が脱毛を受けようと、医療機関では無く脱毛サロンにいった場合、肌質への心配から脱毛施術を断られるケースがあります。
これは、脱毛サロンは医療機関ではないため、医学的な見地から肌を診察することはできませんし、施術で肌トラブルが起きても治療もできず、簡単に言えば安全に脱毛を行う事が難しいためです。
脱毛サロンでは、場合によっては肌が乾燥しているというだけでも施術を断られるケースもあります。脱毛サロンは、少しでもリスクがあるようなら施術を行わないし、行えないのです。
一方で医療脱毛は、医師の在籍する医療機関で提供される医療行為としての脱毛の施術です。施術の前には医師による診察を行い、脱毛が可能かどうかの判断をします。また、患者さんの肌質に合わせて、最適な脱毛プランを立ててもらうこともできます。
使用するレーザーの種類を肌質に合わせて変更したり、肌への影響をなるべく少なくしつつも脱毛の効果をちゃんと得られる最適な出力に調整するなど、敏感肌の人でも安心して脱毛の施術が受けられるような環境を整えているクリニックはたくさんあります。実際に、自分は敏感肌だと感じている人の多くが、問題なくレーザー照射を受けることができています。
さらに言えば、脱毛サロンで行われている光脱毛は、医療脱毛のように強い出力での照射ができないため、肌への負担が少ない分、効果も穏やか。単純に肌への刺激の強さという点でいえば、医療脱毛の方が強く、ある意味ではサロンでの脱毛の方が肌トラブルが起こる可能性は少ないという事も出来ます。
それでも敏感肌や乾燥肌の方への施術を断るケースがあります。脱毛サロンではトラブルが起こった場合の対応が出来ないからでしょう。
脱毛サロンで断られたからといって、脱毛できないとは限りません。ぜひ医療脱毛クリニックのカウンセリングを受けてみましょう。
万一の肌トラブルへの対応
先述したように、レーザーを照射した部位は、その熱刺激によって毛穴周囲の肌がダメージをうけて、赤みやむくみが出ることもありますが、これはほとんどの方に見られるいわば正常な反応です。施術後に照射部位を冷やし、炎症止めの軟膏を塗るなどのケアをすることで、多くの場合翌日から数日後にはおさまります。
もし、通常のケアではなかなかおさまらず、毛嚢炎に至るような場合には、抗生剤などの感染を抑える外用薬や内服薬などによる治療を行える体制も医療脱毛クリニックには整っているので安心です。
また、このような炎症以外にも、医療脱毛にはやけどや光線過敏症などのリスクがあります。このようなトラブルが起きることは稀ですが、万が一このような肌トラブルが起きた時に、すぐに医師の診察を受けられて、適切な治療を行ってもらえるのは、医療脱毛の大きなメリットです。普段から外部からの刺激に弱いことを実感している敏感肌の人にとって、万一の時には医師に対応してもらえるというのは心強いのではないでしょうか。
施術時の痛みへの対応
医療脱毛では、レーザーの照射で毛根に熱が集中する際に、バチンとゴムで弾かれるような痛みを感じます。痛みの感じ方は毛質や部位によっても違いがありますが、敏感肌や乾燥肌のように肌が乾燥してバリア機能が低下している状態の肌は、通常のお肌と比べて痛みを感じやすいようです。
この施術時の痛みをなるべく少なくするために、各クリニックでは照射部位を冷やしたり、照射の出力をコントロールしたりと、さまざまな取り組みを行っています。
また、麻酔クリームや笑気麻酔を用意しているクリニックもあります。麻酔を使用することで、痛みに弱い方や痛みを我慢できない、我慢したくないという方でも楽に施術に臨めます。
もちろん、麻酔が使用できるというのは医療脱毛のみで、脱毛サロンでは利用できません。
医療脱毛で使用される麻酔は、全身麻酔のような強力な麻酔と違って鎮静作用は穏やかで、肌表面の間隔を無くす表面麻酔か、意識を少しボーっとさせる笑気麻酔が利用されます。そのため痛みがゼロになる訳ではありませんが、車の運転ができないなど日常生活への影響や体への負担もほとんどありません。
ニキビやアトピーにお悩みの方もまずは相談してみましょう
多少肌が敏感な状態という程度あれば問題ないのですが、重度のニキビや、アトピーによる炎症が起きていたりすると、レーザー照射はできません。
これは、レーザーはメラニン色素に反応するため、何らかの肌トラブルによって炎症が起こっていると、炎症部位にできる色素とレーザーが反応し、しっかりと脱毛を行えなくなる可能性が高いのとレーザーにより炎症が悪化する可能性が高いからです。
ニキビやアトピーといった肌トラブル以外にも、シミのように色素沈着が起きている肌にもレーザーは照射できません(*同様に日焼けした肌もメラニンが増えた状態なので照射できない場合があります)。
しかし、最初の診察でレーザー照射が難しいと判断された場合でも、事前に治療をして肌の状態を安定させることで照射を行う事はできます
かかりつけの皮膚科医がいらっしゃる方は、まずそちらで相談して肌の炎症を抑える治療を行ってから、医療脱毛を行っているクリニックのカウンセリングを受けてみるのも良いでしょう。また、医療脱毛クリニックによっては、専門の皮膚科医が在籍し、事前の治療から施術後のアフターケアや経過観察までしっかりと行っています。
医療脱毛は、保険の効かない自費診療ですが、ニキビやアトピーの治療には保険が適用されるものもあります。ニキビやアトピーにお悩みの方も、自己判断せず、まずはクリニックに相談してみましょう。
敏感肌の人のクリニック選び
ほとんどの医療脱毛クリニックでは、施術を受ける前にまずカウンセラーによるカウンセリングと医師による診察が行われます。この最初のカウンセリングと診察の対応は、しっかりみておくようにしてください。良いクリニックであれば、患者さんの悩みや不安によく耳を傾けてくれますし、肌の状態もしっかりと診察してもらえます。そして医療脱毛のデメリットについてもきちんと説明してもらえるはずです。このクリニックなら安心して任せられるなと思える、誠実で丁寧な対応のクリニックを選ぶようにしましょう。
そして、クリニックの設備についても確認するようにしましょう。麻酔の用意があるかどうかや、麻酔の費用についても確認してみてください。また、複数台のレーザー脱毛機を用意しているクリニックであれば、あらゆる肌質・毛質に対応してもらえる可能性が高くなります。ただし、最新タイプのレーザー脱毛機を使用しているのであれば、敏感肌にも十分対応できる可能性も高いため、そこまで台数にこだわる必要はありません。
それよりも、症例数など経験や知識が豊富かどうかをよく見極めるようにしましょう。経験豊富なクリニックの方が、敏感肌や肌トラブルにも適切に対応してもらえる可能性が高く安心です。
また、重度のニキビやアトピーにお悩みの方は、専門の皮膚科医が在籍していたり、あるいは皮膚科が併設されているクリニックを選ぶのもおすすめです。
脱毛後のスキンケア
レーザーを照射した後の肌は、赤みやほてりなどの軽い炎症を起こした状態になっています。
炎症が起きている状態で血行が促進されると、急激な血流増加で炎症が悪化する場合もあるため、肌を温め過ぎないよう施術日当日の入浴は避け、軽くシャワーを浴びる程度にします。
赤みやほてりが気になる場所には、クリニックで処方される軟膏を塗ってケアするようにしましょう。
その後は、普段使用しているスキンケア用品で構いませんので、しっかり保湿をするようにします。レーザー照射後の肌は乾燥しやすく、さらに敏感になっていますので、保湿は念入りに行ってください。
敏感肌の方は、普段からスキンケア用品にも気を使っている方が多いかと思いますが、低刺激でお肌に優しいタイプのものがおすすめです。肌に優しいドクターズコスメなどを扱っているクリニックもありますので、試してみるのも良いかもしれません。
そして、保湿と同じくらい大切なのが日焼け対策です。施術前も日焼けは厳禁ですが、施術後の敏感な肌は、紫外線による刺激にも弱くなっています。なるべく肌に負担のないタイプの日焼け止めをしっかりと塗って、お肌を紫外線から守るようにしましょう。
最後に
敏感肌でも脱毛できるのか心配だった人も、安心していただけましたでしょうか。
医療脱毛は、医師による管理のもとで行われる安全な脱毛法です。
ムダ毛の自己処理では、必ずと言っていいほど肌にダメージを与えてしまいます。自己処理には終わりがなく、また長く続けていくうちにダメージは蓄積され続けます。こうした肌への余計な刺激は、シミやシワ、黒ずみなどの原因になってしまう心配もあります。
お肌がデリケートな敏感肌の人こそ、医療脱毛を受けてムダ毛処理による余計な肌ダメージをなくしてあげることが大切です。