二重の埋没法を受ける当日に気を付けたい事
目・二重整形 (二重埋没法)
公開日:2018/12/12
口コミ広場で紹介している治療の中でも埋没法は特に人気で、口コミが投稿されているものだけでもその件数は1万件。非常に多くの女性や、最近では男性も埋没法で二重まぶたにする人が増えてきているようです。
そんな埋没法による二重まぶた手術ですが、手軽さ故にあらかじめ気をつけておきたいことがあり、とくに施術当日は施術の前後で気をつけるべきことがいくつもあります。今回は埋没法による二重まぶた手術当日に気をつけるべきことをまとめて解説します。
監修 宮崎浩彦
水戸中央美容形成クリニック 院長
平成 7 年 東京医科歯科大学病院勤務
平成15年 札幌医科大学卒
平成15年 中央クリニック入職
東京警察病院勤務
平成18年 水戸中央美容形成クリニック院長就任
二重まぶた手術の埋没法とは
二重まぶた手術には大きく分けて埋没法と切開法の2種類があります。埋没法の特徴を理解することで、施術当日に気をつけなければいけないことの背景が理解できるようになります。
まず初めに、埋没法は、まぶたの皮下と、まぶたの裏にある「瞼板」またはまぶたの上にある「眼瞼挙筋」を医療用の糸を使って結び、目を開く時に二重まぶたのラインができるように固定する方法です。
生まれつきの二重と同じようなまぶたの構造を作るため、目を閉じた時にまぶたに線が出来るなどの不自然さは無く、メイクによる二重まぶたよりも自然な二重にする事が出来るというメリットがあります。
二重まぶたを作る美容整形には、二重のラインを作りたい場所をメスで切開して縫い留める「切開法」もありますが、切開法と比較した場合、切開による負担が少なく、回復に時間を要さない特徴があり、また切開法ではどうしてもまぶたに切開の線が残ってしまう事があるため、目を閉じた時の自然さという点では埋没法の方が良いといえます。
埋没法は手術後の腫れなども小さく、日常生活への影響も少ないことから「プチ整形」の代名詞とされています。
埋没法のメリット
埋没法はごく短時間でなおかつ大きく切開する必要がないため、ほとんど傷を負わないメリットがあります。さらに、糸を抜くことで元に戻すことも可能なため、気に入らない場合はやり直すことも可能です。
前述のように、メイクによる二重まぶた形成や切開法よりも、更にバレにくい、自然な二重を作る事が出来るという点もメリットでしょう。
埋没法のデメリット
埋没法の最大のデメリットは「元に戻る可能性がある」ということでしょう。埋没法は平たく言えば糸で留めているだけの状態のため、糸がまぶたを支えられなくなったり、糸が切れてしまうことで一重(ひとえ)の状態に戻ってしまいます。ただし、近年では固定方法の新しい技術や、糸の耐久性も向上していることから、昔と比較して元に戻る確率は減少しているとされています。
また、昔は糸の結び方などによっては、まぶたの裏に飛び出した糸が眼球を傷つけるなどの事がありましたが、現在はこういったデメリットを解消した治療法を取り入れている美容形成外科が殆どですので、あまり心配する必要は無くなってきています。
このように、埋没法は手軽に二重まぶたを手に入れられることや、回復に時間がかからない程度の傷で済むことなどが利点です。
しかしながら、糸で結ぶだけとはいってもまぶたという非常に薄い組織に針を通すため、それによる内出血や腫れは多少なりとも生じることは予め理解しておきましょう。埋没法は痛みや腫れがまったくない施術法というわけではありません。
二重まぶた手術(埋没法)の流れ
二重まぶた手術の埋没法を受ける際には、一般的にカウンセリングと施術の2ステップに分かれます。
カウンセリング
最も大切な行程と言えるのがカウンセリングです。多くの美容外科では施術を担当する医師によるカウンセリングが主流で、主に以下のようなことについて説明や診断を受けます。
- 目やまぶた、筋肉の形状や特徴の診断
- 理想とする二重ラインのシミュレーション
- 埋没法の有効性
- 施術法
- 保証制度
- リスクや副作用の説明
- 手術の日程
- 料金
施術
多くの病院ではカウンセリング当日に施術が受ける事ができます。
もちろん、カウンセリングを受けてから検討するために数日間の猶予を設ける事も可能ですが、埋没法は手術自体が短時間である事から、カウンセリング後すぐに手術を受けてしまうという人も多いようです。
もちろん、基本的にはカウンセリングと施術を同日に受けるかは本人の希望次第です。ただし、クリニックによっては検討する時間を置く様子が無く、すぐに施術へ移ろうとする場合もありますので、カウンセリングで手術に対する納得が得られていない状況であれば、はっきりと一度猶予が欲しい事を伝える事も必要です。
埋没法は、施術自体はすぐに完了しますが、術後は少なからず腫れなどが生じるため、回復時間(ダウンタイム)や日常生活への影響を予め考慮しておくことをおすすめします。
また、やり直しが効くというのも埋没法の利点ですが、手術後1ヶ月程度はまぶたの腫れなども落ち着かず、やり直しの検討も難しくなりますので、理想的な二重のラインが出来そうかどうかという点はしっかりカウンセリング時に確認しておくようにしましょう。
施術そのものの行程は、クレンジング(洗顔)、最終打ち合わせ、麻酔、施術という流れが一般的です。これらの行程すべてを含んで30分から40分程度で終了します。
二重まぶた手術(埋没法)当日、施術前に気をつけるべきこと
埋没法による二重まぶた手術を受けることが決まったら、施術当日に注意すべきことを把握する必要があります。ここでは「施術前」に気をつけたいことを解説します。
ノーメイク、ノーコンタクト
施術当日は多くの病院がノーメイク、ノーコンタクトを指定しています。これらは衛生面と安全面によるものですので遵守するようにしてください。
美容外科の院内にはクレンジングや洗顔が出来る場所があるため、病院に到着してからメイクを落とすことでも対応できますが、カウンセリングの時点で予め確認しておくことをおすすめします。
まつげエクステはしないようにする
埋没法ではまつげエクステが付いていても施術可能な場合が多いものの、施術によって外れてしまう場合があります。施術前にまつげエクステを新調することは控えたほうがいいでしょう。アイプチ、つけまつ毛も同様です。
薬の服用はしっかりと申告する
埋没法の施術当日に何かしらの薬を服用した場合は施術前に医師に伝えるようにしましょう。または、カウンセリングの時点で日常的に服用している薬のリストを伝えるといいでしょう。おくすり手帳などがあれば提示すると尚良いといえます。
埋没法では、局所麻酔注射などを用いるため服用している薬を医師に伝えることは大切です。
体調がすぐれない場合は無理に手術をしない
施術前は体調管理にも気を使うようにしてください。前日の大量飲酒や過度な運動などは控えるようにしてください。これらの行動は浮腫み(むくみ)や血行促進、発汗に繋がるため術後の腫れを発生させる可能性がありますし、手術時にまぶたがむくんだ状態だと、理想とする形からずれてしまう場合もあります。
施術前は十分な睡眠を取るようにし、出来るだけ体を平常時と同じように保つようにしましょう。
二重まぶた手術(埋没法)当日、施術後に気をつけるべきこと
埋没法の二重まぶた手術を受けた当日は、術後こそ気をつけるべきことがあります。ここでは「施術後」に気をつけたいことを解説します。
食事
埋没法の施術当日の食事は、塩分濃度が高い料理や香辛料が多く含まれた料理、熱い食べ物など刺激になる物は控えましょう。とくに見落としがちなのが、過剰な水分の摂取です。過剰な水分摂取は翌日の浮腫みの原因になります。
飲酒
埋没法の術後当日の飲酒は控えましょう。傷口が完全に塞がっていない状態で飲酒をすると血行が良くなり、かえって腫れや浮腫み、内出血を引き起こすことにつながります。
同様の理由で、辛いものなど刺激物の食事も控えるようにしましょう。
入浴
埋没法の施術当日は長時間の入浴を避けて、軽めのシャワー程度で済ませましょう。シャワーもぬるめの温度で、弱い水圧で利用するようにします。
洗髪の際には傷口にシャンプーなどが流れこまないように気をつけてください。傷口に刺激を与えて腫れが悪化する懸念があります。同時に傷口周辺は清潔に保つことを忘れないようにしましょう。
運動
埋没法の施術当日は過度な運動は控えましょう。運動によって血行が良くなると内出血や腫れの原因になります。
メイク
切開法と比較してダウンタイムが短い埋没法ですが、傷口がしっかり塞がるまではアイメイクは控えた方がいいでしょう。医師によっては施術翌日から問題ないとする場合もあるようですが、腫れの予防や衛生面の観点で2、3日はアイメイクを控えた方が無難です。
コンタクトレンズ
施術当日はコンタクトレンズの装着は控えましょう。術後、まばたきに違和感がある内は眼鏡を着用することをおすすめします。コンタクトレンズは術後2、3日経過してからがいいでしょう。
手術の1週間程度前あたりから眼鏡の着用をはじめ、落ち着くまで眼鏡で過ごすようにすると周囲にばれる可能性も低くなります。
傷を負うことが少なく手軽に受けられる埋没法ですが、術後の過ごし方にいくつかの注意点があります。
また、これらの注意点には清潔に保つ、刺激しない、自然に回復を待つということが共通していますので、埋没法の施術当日から2、3日は回復に専念できるように余裕を持つといいでしょう。
術後のおすすめケア
埋没法の二重まぶた手術を受けた当日から腫れや傷口が塞がるまで以下のようなことも実践することをおすすめします。
就寝時の姿勢
施術当日から数日間は患部の腫れや浮腫みを和らげるためにもいつもより枕を高くして眠ることをおすすめします。頭を心臓よりもやや高い位置に置くことがポイントです。
バスタオルなどで枕の高さを調整して、寝苦しくない程度の範囲で高くすると良いでしょう。
抗炎症剤などの服用
腫れを抑えるために、抗炎症剤の処方などがあるかどうかは施術前に医師へ確認しておきましょう。もし基本的には処方が無いクリニックの場合、抗炎症剤の処方を追加で依頼することも検討するといいでしょう。コストはかかりますが、回復が遅くなったり、腫れが酷くなった時の安心材料になります。市販の物や既に保有している物を使う場合は、カウンセリングの際に提示して有効性と安全性を尋ねるようにしてください。
まとめ
埋没法の二重まぶた手術を受ける当日は、施術前と施術後で注意すべきことがあります。埋没法を受けるにあたり、大掛かりな準備は必要ありませんが、回復まで安心して過ごせるよう、これらのポイントに注意してみてくださいね。