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医療レーザー脱毛が効果を発揮する仕組みとベストな受け方

医療脱毛 (医療レーザー脱毛)

解説 口コミ広場編集部

公開日:2019/02/06


医療機関で行われる医療レーザー脱毛は、ほぼ永久的な脱毛効果を得ることができる、非常に効果の高い脱毛法です。高い効果と美しい仕上がりから、医療レーザー脱毛の人気は高まる一方で、サービスを提供するクリニックも増えています。
では、医療レーザー脱毛がなぜほぼ永久的な脱毛効果を得ることができるのか、その仕組みについてはご存じでしょうか?
今回は、医療レーザー脱毛が効果を発揮する仕組みについて解説しながら、より満足度の高い脱毛にするためのベストな受け方についてご紹介します。

医療レーザー脱毛の仕組み

医療レーザー脱毛は、特定の色や物質に反応するというレーザーの性質を利用して行う脱毛法です。医療レーザー脱毛では、毛の黒いメラニン色素に反応する波長が使われています。

レーザーを肌に照射すると、毛のメラニン色素に反応して熱を発し、毛を伝導体として毛根部分に熱が集中。その熱によって、毛根部にある毛乳頭や毛母細胞といった発毛組織を破壊します。いったん発毛組織が破壊されてしまうと、そこからは新たな毛は生えてきません。毛根が破壊されたところに生えていた毛は、しばらく(1~2週間程)すると自然に抜け落ちます。

これが、医療レーザー脱毛でほぼ永久的な脱毛効果を得ることができる仕組みです。


医療レーザー脱毛を受ける上での注意点

医療レーザー脱毛を効果的に受けるためには、いくつかの注意点があります。


日焼けには注意

先ほどお伝えしたように、医療レーザー脱毛のレーザーは、メラニン色素に反応するという性質を持っています。そのため、安全な脱毛を行うために、脱毛期間中は日焼けを避ける必要があります。

日焼けをすると、肌はダメージから身を守ろうとメラニンを大量に生成します。日焼けした肌にレーザーを照射すると、肌のメラニンにも反応してしまい、やけどや炎症のリスクが高まります。

これが理由となって、日焼けしている肌では十分に脱毛効果がある出力でのレーザー照射が出来ない場合や、そもそも脱毛施術自体が不可能になってしまうケースがありますので、脱毛を受ける際には日焼けは絶対にさけるようにしましょう。


毛抜きによる自己処理は行わない

医療レーザー脱毛は毛のメラニン色素に反応するため、施術前に毛抜きを使用して自己処理をしてしまうと、レーザーは反応することができません。また、脱毛直前だけではなく脱毛期間中に毛抜きで毛を抜いてしまうと、毛周期も狂ってしまいますので、脱毛効果も出にくくなります。

同様の理由から、ワックスや除毛クリームなどによる毛を根本から除去するような自己処理も行わないようにしましょう。


1回の照射では終わらない医療レーザー脱毛


レーザー照射によって永久脱毛の効果を得ることができる医療レーザー脱毛ですが、1回照射しただけでは脱毛は完了しません。

そこには「毛周期」という、毛の生え変わりのサイクルが関係しています。毛周期を理解することが効果的な医療レーザー脱毛を受けるためには大切です。


毛の生え変わりのサイクル「毛周期」

私たちの体に生えている毛は、生えては抜け、また生えてというサイクルを繰り返しています。この毛の生え変わりのサイクルのことを「毛周期」と言い、毛周期は成長期退行期休止期の3つのサイクルからなっています。


成長期・・・毛母細胞の働きが活発で、毛が成長して伸びる期間

退行期・・・毛母細胞の働きも衰え、毛が毛根部から離れて抜けていく期間

休止期・・・毛母細毛の活動が止まり、毛が抜けて次の成長まで待機している期間


普段、私たちが目にしているのは、成長期と退行期にある毛のみで、皮膚の下には休止期にある毛が隠れています。


医療脱毛レーザーが効果を発揮するのは成長期の毛のみ

レーザーが反応して発毛組織を破壊できるのは、成長期にある毛だけです。成長期にある毛は、毛母細胞の働きが活発で毛の色も濃いため、レーザーもよく反応し毛根までしっかり熱を伝えられます。

一方、退行期にある毛はメラニン色素も薄く、毛根部との結合も緩んでいるため、あまりレーザーに反応せず毛根周辺に十分にダメージを与えることができません。

成長期にある毛は、全体の20%程度と言われており、これが1回の照射で脱毛できる毛の割合です。つまり、脱毛したい部位全体の毛を脱毛するには、少なくとも5~6回のレーザー照射が必要になります。多くの医療脱毛クリニックで、5回や6回のコース設定が多いのは、こうした理由からです。

毛質や体質などの個人差により、照射回数が5~6回以上必要な場合があります。また産毛(軟毛)はメラニン色素が少なくレーザーが反応しにくいため、照射回数は多めにかかりがちです。


毛周期は部位によって違う

さてこの毛周期ですが、生えている場所によって少しずつ違いがあります。例えば最も毛周期が長いのは髪の毛で、退行期に入って抜け落ちるまでに数年かかると言われています。一方、眉毛は毛周期の短い部位の一つで、生えかわりのペースは1〜2ヶ月程度です。

毛周期に合わせてレーザーを照射することが最も効率的だとするならば、脱毛したい部位の毛周期に合わせるのが一番です。しかし、脇だけのように1部位だけ脱毛したい場合ならともかく、複数の部位や全身をまとめて脱毛したい場合は、それぞれの毛周期に合わせて施術を受けるというのは、照射のスケジュールが複雑になりすぎて現実的ではありません。

そもそも、体毛の濃さに個人差があるように、毛周期もホルモンバランスなどによって個人差があります。また、同じ部位でも毛の太さや成長スピードにばらつきがあります。そのため、一人ひとりの毛周期を正確に見極めることは、現実には不可能なことなのです。


医療レーザー脱毛のベストな受け方

実際に医療レーザー脱毛の効果を十分に得るために、ベストな受け方のポイントを紹介します。


最適な脱毛ペースは?

どれくらいのペースで通えば、最も効率良く脱毛を進めることができるのでしょうか?結論から言いますと、多くの医療脱毛クリニックでは、2~3ヶ月ごとに施術を受けることを推奨しています。

この2~3ヶ月に1回の施術は、部位の差や個人差による毛周期のばらつきの平均を捉えたペースです。これより短い間隔で施術を受けても、次の成長期に入った毛が少ないため、十分な効果が得られません。早く脱毛を終えたいからといって、施術のサイクルを1ヶ月おきなどと短くしても、次の毛が成長期になっていなければ意味がなく、脱毛の回数が増えるだけとなってしまいます。

逆に期間をあけてしまうと、一度成長期に入った毛が再度退行期や休止期に入ってしまう事もあるため、特に脱毛を始めたばかりの頃に期間をあけすぎるのも効果を出しにくくなる原因です。

次の施術まで2~3ヶ月の間隔をあけることで、前回の照射の時に休止期にあった毛も順次成長期を迎え、効率的に医療レーザー脱毛を進めることができます。


ただし、VIO部分や男性のヒゲについてはこの周期ではなく、1か月半~2か月半毎の周期で設定しているクリニックも多くあります。これはVIOやヒゲは毛が濃く、早めの周期で行った方が効果を発揮しやすいという点や、そもそも他のパーツとの組み合わせではなくこの部位だけで脱毛をする方が多い事が理由として挙げられます。


数回照射した後は、施術間隔をあけるという選択もアリ

2~3ヶ月の間隔をあけて数回の照射を受けると、生えてくる毛がだんだん少なくなってきます。毛質も細くなり、自己処理の回数も少なくて済むようになったことを実感できるはずです。

この段階になるとすでに脱毛を終えた毛穴も増えてきて、毛周期のサイクルが長くなってくるので、施術間隔をさらにあけて十分に毛が生えそろってから照射する方が、1回の照射でより多くの毛にアプローチできる場合があります。

通院スケジュールの一例をあげるとすると、

1~2回目・・・2~3ヶ月おき

3~4回目・・・3~4ヶ月おき

5回目以降・・・5~6ヶ月おき

といったように、毛が生えそろうまで時間がかかるようであれば、その周期に合わせて徐々に施術間隔をあけたスケジュールの組み方を行うのも、最大限効果的な脱毛を行うためにオススメです。

同じ5回の照射でも、全て同じ間隔で1年の間に受けるよりも、後半の施術間隔を長くとって1年半かけて受けた方がより満足のいく結果になることが多いのです。

この、照射回数の後半の施術間隔を長くあけるという方法は、なるべく少ない回数でより満足のいく結果を出すためのベストな受け方だと言えます。

もちろん、毛質や肌質は一人ひとり異なりますので、脱毛完了までに必要な施術回数や施術間隔もみな同じという訳ではありません。医師などと相談し、一人ひとりの毛質や肌質に合わせたスケジュールを組むことが大切です。


医療レーザーの仕組みを知ってベストな脱毛を受けましょう

医療脱毛を始めたら、なるべく早く脱毛を完了したいと、気持ちがはやるものです。とはいえ本当に効果的な脱毛を行うには、ある程度時間をかけて確実に毛を減らしていくことを優先した方が、結果的にお金も時間もムダになりません。

あなたにとってベストな医療レーザー脱毛を受けるためにも、医療レーザー脱毛が効果を発揮する仕組みや、脱毛を行うために最適な毛周期という考え方を理解するようにしましょう。

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