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当クリニックのボトックスについて

当クリニックのボトックスについて
当クリニックは患者様を第一に考えてXeominを使用いています。

A型ボツリヌス菌毒素製剤の中でもあえてXeominを選んで使っているのは、「複合タンパクの少なさ」にあります。
それぞれの製剤に含まれています複合タンパクは、繰り返し使用することで「中和抗体」を産生するという問題があります。
中和抗体は、ボツリヌス毒素でシワ治療を30歳から始め年3回10~20単位の治療を65歳まで続けると抗体ができるとされています。抗体のできる投与量は個人差もありますが、累積投与量で2,000~4,000単位とされています。若年層からボツリヌス菌毒素製剤の治療を続けている方は、年齢とともに抗体リスクが高まるということです。

中和抗体について

抗体は、体外から細菌や有害物質、毒物などが体に侵入したとき、それが働かなくする私たちのカラダに備わった自己防御機構です。
そのために、カラダには自己と他己(非自己)を識別する機構があります。
これを免疫といいます。
自己を識別するために、自己と他己(非自己)を識別して、他己つまり自分でないものを異物として認識して攻撃、無毒化することができます。
その標識が抗原と言われているものです。
自分でない、つまり細菌やウィルスなどの抗原を認知すると、その抗原に対して抗体が働き細菌が働かないようにしたり、消化したりする仕組みです。たとえば、この抗体が破傷風のような菌が作った毒素を無毒化するという意味で、中和抗体と言っています。

ボツリヌス毒素はボツリヌス菌の産生する毒素蛋白であり食中毒の原因物質として良く知られています。その筋弛緩作用を利用して顔面、頚部などの不随意運動や筋緊張を緩和する治療法がボツリヌス毒素治療で、片側顔面けいれん、眼瞼けいれん、痙性斜頚、心筋梗塞、脳梗塞後遺症、上肢痙縮、下肢痙縮、脳性小児麻痺患者の下肢痙縮に伴う下肢尖足など危篤な疾患を緩和させることが主な使用目的です。抗体は一度作られてしまうと同じ毒素では効かなくなってしまうため、自分が生きていくために本当に必要になったときに「A型ボツリヌス菌毒素製剤」が使えないという事態に陥ってしまいます。

当クリニックは患者様を第一に考えてXeomin(ゼオミン)を使用いています。

Xeomin(ゼオミン)の抗体産生リスクが低いのは、他社製品よりも不要なタンパク質(複合タンパク)を排除したピュアトキシンであるからです。これはドイツのMerz社(メルツ)が可能にした特許技術です。

ボツリヌス菌毒素製剤による治療を継続的に受けたい人は、Xeomin(ゼオミン)がお勧めです。