鼻の他院修正
40代
女性
症例写真
KUNOクリニック 麻布院 クリニックナインフィールズが撮影
施術の総額費用
660,000円
担当ドクター
総院長
九野広夫- 費用は一例であり、モニター価格などの適用、麻酔の有無、使用する器具や施術方法により費用が異なる場合がございます。
- この患者様の費用は施術当時の金額になります。実際の費用はクリニックへお問い合わせください。
クリニックから
施術の解説
他院手術歴
40歳時(2023年2月)全国チェーン展開大手美容外科医院にて、鼻孔縁下降目的で右耳介軟骨を両鼻孔縁に移植された。
その後、右側の鼻孔縁のみ不自然に陥没して鼻腔内にしこりが突出したため、同年5月と6月の計2回、担当医により切開・縫合の処置をしてもらうも、これ以上は治せないと言われて終診となった。
希望デザイン
不自然で陥没した右鼻孔縁内側の形と鼻孔の左右差、鼻孔縁外側に硬く突出したシコリの様なものを治して欲しい。
方法
完全CLOSE法にて右鼻孔縁内残存移植軟骨除去&当院オリジナル鼻孔縁下降術&欠損真皮再生(Sure Derm置換)
Dr.コメント
2023年9月に完全CLOSE法にて手術をした症例です。
移植され残存していた耳介軟骨片は、既に壊死していてボロボロに崩壊していました。
その壊死軟骨周囲に高度な線維化が併発して、鼻翼縁の形状を更に変形させていました。移植軟骨片を完全に除去してしまえばもっと陥没・変形してしまいそうな状況だったので、前医でも恐らく手控えた施術(切開して縫い直す)しかできなかったのではないかと推察されます。
この様に、「鼻孔縁下降術」と称してシリコン挿入や(耳介軟骨や肋軟骨等の)自家軟骨移植をされても結局、硬化・変形・不自然な質感や違和感が持続or後遺障害として時限的に発症してくることも決して少なくなく、自然な形状や質感に修正することも非常に困難になります。
施術のリスク・副作用
1.合併症や副作用と軽減または予防法
局所麻酔の副作用は、アレルギーと麻酔中毒(頭痛・嘔気・眩暈・呼吸抑制・意識混濁などの中枢神経症状)が殆どで、アレルギーは問診や皮内反応で対応でき、中毒は手術を中断した上で点滴治療をすれば通常回復します。
麻酔による腫れがひくのに通常は数日間、炎症による腫れや内出血のダウンタイム(治癒期間) は平均2~3週間程度です。
線維化による癒着、凸凹、シコリ、ツッパリ感などは、術後数ヶ月の内に自然軽快しますが遅延の場合には溶解注射で治します。
2.ごく稀な合併症
内出血、感染(化膿)、などに対しては適切な注意事項と服薬等の遵守で予防します。
創面の離解(または「し開」)や移植物・挿入物の創面からの露出が万一生じた場合には速やかに受診して下さい。
感染が生じた場合(ごく稀)のダウンタイム(治癒期間)は更に数週間かかることがあります。また、挿入物にまで感染が及んだ時は抜去しなければ治らないこともございます。数週間~数ヶ月、治癒遅延が生じた方でも数ヶ月以内に自然軽快してきます。
3.禁止事項
術前夜:アルコールを控えて下さい。
術日朝:静脈麻酔を御希望の方は食事を控えて下さい。常用薬はカウンセリング時に服用是非をご確認しておいてください。
術後2日~3日:入浴・飲酒・刺激物摂取・運動 ・洗顔や化粧(シャワーは翌日から可能です)
術後2~3週間:クレンジング時の擦過、マッサージや殴打等
4.術後の必須事項とした方がいいこと
術後3日~4日間 24時間は鼻ギプス(または必要時Retina)の装着必須期間があります。
通常、7日後の抜糸が終われば早期合併症のリスクが大幅に減りますが、ギプスの追加装着をした方が望ましい場合もあります。
手術後当日のみ: 15分毎にクーリング(冷却) 15分毎と安静