脂肪吸引の失敗「デコボコ」「段差」の直し方
脂肪吸引
公開日:1970/01/01
今日は院長を務める名古屋院で、腹部の脂肪吸引を受けた方の失敗修正オペをご紹介します。
まずはTOPの症例画像をご覧ください。
このモニターさんは、名古屋にある自称「脂肪吸引を得意としている」クリニックで、腹部全体の脂肪吸引を受けられました。
ですが、どうでしょう。
腹部にはデコボコや明らかな段差が見られます。
これは修正の相談でよくあるトラブル。
腹部全体といいつつ肋骨の上の部分(胸の下あたり)の取り残しが多いため、多めに吸引しやすいヘソ上の部分との間に段差ができてしまうことが原因です。
写真では胸を張っているのであまり目立ちませんが、力を抜くと深い横ジワができてしまいます。
肋骨上は下から吸引すると危険だと思っている美容外科医が多いようで、取り残されることが多いようです。
実際に他院で経験の少ないドクターが肋骨の下に吸引管を通してしまって横隔膜に穴が開いたなんていう話も聞いたことがあります。
危険だと思って避ける術者が多いようですが、アプローチの仕方によって、全く安全に取れます。
写真の方は、取り残しのある胸下部分をしっかり脂肪吸引し、段差を丁寧に均しました。
側腹部にもえぐれたような線状の凸凹があったので均しています。
脂肪吸引は1度目が大事です。
2回目以降は皮下組織が硬くなっているので、周囲を柔らかくするベイザーでもかなり難しくなります。
この方は「ベイザーは必要ない」と否定している施設で施術を受けたそうですが、確かに1回目に関してはベイザーが無くても特に問題ない場合が多いでしょう。
(皮膚の引き締め効果が強いのと周りの組織へのダメージが少ないので当院では推奨していますが)
ただし、2回目以降はベイザーを使用した方が術後の体の負担や結果は絶対に良いです。
脂肪吸引は道具も大事ですが、それ以上に手術する医師によって大きく結果が左右されます。
術後の固定のせいにされたりする人もいるようですが、そんなことでココまで明らかなデコボコになったりはしません。
脂肪吸引は何回も受けられるものではなく、最初が肝心ですからクリニック選びは慎重になさってくださいね。
【後日談】
このゲストから、嬉しいお手紙をいただきました!
ドクター冥利につきます。また、1人でも多くのゲストを幸せにしようと誓いました。