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くすみを解消するレーザー治療の種類と効果や選び方

シミ取り・肝斑・毛穴治療 (シミのレーザー治療)

解説 口コミ広場編集部

公開日:2018/12/07


なんだか肌の色が暗く、化粧ののりも悪いというときにまず疑う必要があるのは、何らかの原因によっておこっているくすみですよね。
くすみの原因は実にさまざまで、自分自身によるセルフケアのみで改善を目指すことができる場合もありますが、くすみの状況によって、しっかりと解消するためには美容外科や美容外科などでの治療が必要になることもあります。
それでは、くすみが起こる原因や、くすみを改善できるといわれているレーザー治療の効果についてご紹介していきましょう。

くすみってそもそもなんでできるの?原因を知って対策を考えよう

くすみはさまざまな原因が重なり合って起こることが多い症状。まずは自分自身のくすみがどのような原因で発生しているのかを知れば、対策方法も明確になっていきます。

以下でご紹介するくすみの原因と照らし合わせて、ご自身の状態をまずチェックしてみましょう。


血行不良によって肌の色が暗くなる

なんとなく肌色が青白い状態で、不健康そうにみえるような場合には、血行不良によるくすみが起こっている可能性が考えられます。

このようなときにまず目を向けなくてはならないのは、身体を冷やしてしまう、アイスのような冷たい食品や、冷たい飲み物の摂取量が多くないか、日ごろの運動量が不足していないか、更に、薄着……特に首や手足首などの冷えに繋がりやすい部分の露出をしていないか、というような点です。

睡眠不足や長時間の同じ体勢での作業も避けるようにしましょう。


このような、体が冷やされ、温められにくい生活習慣を続けていて起こりやすいのが、血行不良です。

血行不良が起こると単純に血色が悪くなって顔の色が暗くなるだけではなく、食事によって体内に取り入れた栄養成分が肌細胞に回らず、代謝が低下するためにくすみが起こりやすくなります。


血行不良はくすみ以外にも、手足の冷え性や二の腕やふくらはぎのむくみといった部分にも表れますので、まずは血行が悪くなっている症状がでていないかについて確認し、改善していくようにしましょう。


紫外線の影響でメラニンが増える

顔色をよく確認してみて、全体的に首の色よりも肌色が暗い(または茶色っぽい)、細かくて小さなシミがたくさん浮き上がってきているなどの状態が起こっている場合には、紫外線の影響を強く受けたくすみの可能性が高いでしょう。


紫外線を浴びたからといってすぐにシミができるわけではありません。

しかし、紫外線によって皮下のメラノサイトが刺激を受け続けると、肌は紫外線から体を守ろうとして、多量のメラニン色素を生成するようになります。

このメラニンは若く健康的な肌であれば、約28日周期のターンオーバーによって垢となって排出されていくのですが、加齢などによって肌のターンオーバーが遅くなったり、メラニンが表皮の深い部分や真皮層に定着してしまうと、中々排出されなくなってきます。

また紫外線により角化細胞に異常が起こると、メラニンの産生を促す指令が増え、かつ表皮、角質が分厚くなるためにシミとなります。

このようにして紫外線の影響で作られたメラニンが、肌内部に留まる時間が長くなってくると、メラニンの蓄積がシミやくすみとして、肌表面に浮き上がってくることになります。


紫外線の中でも、特に夏に増える波長が短い紫外線B波はDNAに対する影響が強く、シミの原因になりやすいことが知られています。波長が長い紫外線A波も無視できず、真皮層にまで入り込んで細胞にダメージを与える性質を持ち、メラニンの産生を増やし、かつ皮膚を老化させる作用がありますので、注意が必要です。

また、紫外線は春や夏の温かいだけではなく、秋冬でも地表に降り注いでいますので、1年を通じてブロックする対策を行うことが大切です。


糖化によって肌が黄ぐすみする

肥満傾向で顔色全体が黄色から茶色っぽく変化しているのなら、糖質の過剰摂取による糖化が影響を与えている可能性があります。

糖化とは、糖質とコラーゲンなどのタンパク質が体内で結びつくことで起こる現象で、近年、酸化と並行して起こることが多く、肌の老化と関係してることがわかっています。この状態の改善や予防のためには、まずは糖質の過剰摂取に注意する必要があります。


ターンオーバーの遅れ

肌のターンオーバーは、加齢によって徐々に遅くなると言われていて、いうちは30−40日くらいですが、50歳を過ぎると45−90日くらいになると言われています。

また、その他にも前述の通り血行不良によって肌に届く栄養の不足が起こったり、睡眠不足などの状態になったりすると、ターンオーバーの周囲は長引きやすくなります。

このように、加齢などの理由によってターンオーバー周期が遅れると、表皮の角質層が長期間剥がれずに残り続ける事となり、角質層に古い細胞が積み重なるような状態が発生します。

角質層の細胞は食品用ラップのように基本的には透明な物質ですが、ラップも沢山積み重なれば透明感が失われるように、古い細胞が積み重なった角質層は暗く見えるようになります。

さらにいえば、角質層の細胞には紫外線ブロックの為に作られたメラニン色素なども含まれていて、ラップのように透明ではなく、茶色や黒色の色素が含まれているので、これが積み重なれば肌の色はどんどん暗くなり、くすんでいく事となります。


年齢とともに少しずつ肌が厚くごわつくような感触があり、それと同時に肌色がくすんできたように感じているのなら、ターンオーバーの低下を疑ってみるといいでしょう。

セルフケアで対策をするのであれば、適切な頻度、方法でのピーリングなども効果的です。


レーザー治療の種類とくすみ改善効果について

くすみとはいっても、それぞれに起こっている原因が異なることがわかりましたね。

セルフケアではそれぞれ原因に合わせて違った対策を行う必要がありますが、レーザー治療の場合は、ある程度どの症状であっても改善を目指していく事が可能です。

その理由として、セルフケアで行うのは基本的に原因を改善し、肌の力を利用する事で徐々にくすみを解消していくというものであるのに対し、レーザー治療は肌のくすみが発生している細胞や色素そのものに働きかけ、くすみを解消していく事が出来るからです。

ただし、レーザー治療では今あるくすみを解消していく事には向いているものの、新しくくすみが出来ないように予防するという事は難しいため、セルフケアでの対策も同時に開始するようにする事が大切です。

それでは、レーザー治療の種類や、それぞれがくすみに働きかける仕組みについてご紹介します。


QスイッチYAGレーザー

短い波長長い波長のレーザーを使い分けながらくすみを改善する治療です。

この治療はピンポイントで色素に働きかけるという特徴があり、くすみの原因となっているメラニン色素をレーザーの熱によって分解して排出させる事で、くすみのトラブルを解消していくというものです。

色素が濃いシミがある場合では、色素周辺の細胞も熱によるダメージを受けるため、治療後にその部分にかさぶたができることがあります。

注意点として、この治療を受けるとレーザーの刺激によって一時的にシミやくすみが濃くなることがありますが、この期間を過ぎれば徐々に色素が薄くなり、シミやくすみが目立たない状態になっていきます。

治療は1回で完了する場合もありますが、複数回の治療が必要になることがあります。


Qスイッチアレキサンドライトレーザー

このレーザーは日本国内では医療脱毛に用いられることが多いものですが、メラニン色素との反応が良いため、くすみの改善治療に用いられる事もあります。

原理としてはYAGレーザーと同じで、高い出力のレーザーで色素を分解させ、くすみを改善します。

上記でご紹介したYAGレーザーよりもメラニンと反応しやすく、施術中の痛みが強い場合もあります。


レーザートーニング

ここまででご紹介しているレーザーは、シミやくすみを引き起こしているメラニン色素を取り除くために、高出力のレーザーをメラニンがある場所に集中して照射することで色素の分解を行うものですが、この方法では肌への刺激が強く、人によっては強い痛みを感じることがあったり、シミの一種である肝斑がある場合には悪化したりする場合があります。

そこで新しく開発された手法が、出力数が低いレーザーをお肌に照射して、ゆっくりとメラニン色素を分解する治療方法で、レーザートーニングといいます。

レーザートーニングの場合は優しい出力で、肌への刺激を避けながらメラニンを除去していく事が出来るため、こういったトラブルを避けながらシミやくすみのトラブルを解消していく事が出来ます。

ただし、刺激が弱い分、一回の施術で解消できる範囲が肌の比較的浅い部分までとなりやすく、この治療1回でシミやくすみを完全に解消させることは難しいというのが難点。最低でも3回、症状によっては10回以上の治療が必要になるケースが多くなります。

治療回数についてはくすみの種類や度合いによって異なりますので、カウンセリング時に詳しい説明を受けてみると良いでしょう。


レーザー治療以外でおすすめの治療法

くすみを解消する治療法としては、レーザーによる治療以外にも下記のようなものがあります。


光治療

フォトフェイシャルやライムライトといった、レーザー光ではない光を使った治療法が、光治療です。

光治療は主にIPL(インテンス・パルス・ライト)という種類の光を照射する治療で、レーザーと比べてお肌に優しい光を照射するため痛みは少ない場合が多いです。

ただし、出力が低い光を照射するため、一度の治療で肌を改善する効果はレーザーよりも弱く、レーザー治療よりも多くの治療回数が必要になることがあります。

目安としては5回程度の治療を行う事で、徐々にくすみを改善していく事が出来ます。


外用薬治療

ハイドロキノン&トレチノイン外用薬といった軟膏の薬でくすみを改善する治療です。

ハイドロキノンは美白効果があることで名高い成分ですが、メラニンの生成を抑え、メラニンを淡い色に戻していくという複合的な作用によって、肌のくすみを改善していきます。

また、トレチノインにはターンオーバーを促進する作用があり、この二つを上手に組み合わせることで、素早いくすみ改善効果を期待できるでしょう。


また、ハイドロキノンもトレチノインもかぶれ、炎症などの副作用が起こる可能性がある成分ですので、この方法でくすみの改善を目指す際には、必ず医師の指示に従ってケアを行うようにしましょう。

特に、ハイドロキノンは太陽光に反応を示す性質があるため、お肌に塗った状態で太陽光を浴びてしまうとハイドロキノンが酸化し肌に刺激を与えくすみが悪化することがあることもありますので日焼け予防を徹底するようにしましょう。濃度が高いものはそもそも医師の処方が無いと利用できない成分です。

しっかりと信頼できる医師の元で、夜のケアや日中のケアなど状況に応じた正しい使い方に注意して取り入れることがベストでしょう。


美容注射・点滴

美容外科や美容皮膚科には、ビタミンCやトラネキサム酸といった、美白作用の高い注射や点滴が用意されていることがあります。

美容成分の注射や点滴によるケアは、現時点ではエビデンスが十分でなく効果が証明されたものではないのですが、身体の内側からくすみ改善を目指すのであれば、トライしてみてもいいでしょう。


まずはカウンセリングを受けてみましょう

くすみが起こる原因はさまざまであるため、現れる症状にもばらつきがあります。しかし、いずれの場合であってもセルフケアだけで完全に自然解消させていく事ができる可能性が低いのがくすみですので、くすみが気になりだしたら、ひとまず美容外科や美容皮膚科でカウンセリングを受けてみると良いでしょう。

これらの医療機関では、お肌の状態をきちんと確認した上で治療のアドバイスを行いますので、きっとあなたのお肌にピッタリな治療が見つかるはずですよ。

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