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肝斑とそばかすはどんな違いがあるの? 特徴と見分け方

シミ取り・肝斑・毛穴治療 (肝斑治療)

解説 口コミ広場編集部

公開日:2018/10/31


シミにはさまざまな種類があり、その中にはぽつんとこめかみや手の甲などに出来る「老人性色素斑」のようにわかりやすいものがありますが、肝斑やそばかすのように判断が難しく紛らわしい種類もあります。
しかし、これらは見た目がよく似ていても、できた原因や改善方法が異なりますので、解消していくためにはまずはそれがどちらのシミなのか見極めなくてはなりません。それでは、肝斑やそばかすができる原因と、それぞれのシミを改善するための方法についてご紹介しましょう。

シミはどれも同じではない!肝斑とそばかすの特徴の違いって?

「これは肝斑?それともそばかす?」と迷ったら、ご自身のシミの特徴をよく確認してみましょう。これらは非常に良く似ていて見分けがつきにくいのですが、落ち着いてよく確認すると、それぞれの特徴がわかります。


肝斑の特徴とは?

顔全体ではなく、頬骨を中心として広がるシミが肝斑です。肝斑は、左右のどちらか一方に現れることはなく、必ず左右同時に現れ、シミの形が左右対称であるという特徴があります。また、肝斑は左右対称のまま大きく広がることがありますので、そうならないためには早めのケアが必要でしょう。


そばかすの特徴とは?

雀卵斑(じゃくらんはん)という種類のシミで、肝斑が顔だけに現れるのに対し、そばかすは身体のいたるところに現れるという違いがあります。また、顔にできたそばかすは一見すると肝斑とよく似ていますが、鼻の上部に多く見られるという特徴があります。肝斑はまぶたを避けるのに対して雀卵斑はまぶたにも出来るという違いもあります。また、ひとつひとつのシミが5mm以下と小さいため、これも肝斑と区別するための目安となるでしょう。

さらにもう一つの違いとしてはシミの輪郭で、肝斑は輪郭がぼやけてどこまでがシミとはっきりしないのに対し、そばかすは一つ一つ輪郭がはっきりとしている場合が多く、これも見分けるポイントとなります。


このように、肝斑とそばかすは、よく確認すると微妙な違いがあることがわかります。これらのシミのケアを開始する前には、まずはご自身のシミがどちらに該当するのかきちんと確認しておきましょう。


肝斑とそばかすができる原因にはどんな違いがあるの?

肝斑もそばかすも紫外線の影響を受けて色素が濃くなるという共通点がありますが、そもそもなぜできるのか?という点については違いがあります。


肝斑の原因

肝斑の原因は、実はまだ完全に解明されているわけではありませんが、女性ホルモンの影響によって現れると考えられています。

妊娠中や経口避妊薬の摂取時に肝斑の症状がよく発生する事から、女性ホルモンが影響しているとされているのです。肝斑ができやすいのは30代~40代で、閉経後自然に薄くなることが多いという特徴があります。

さらに、ストレスによって一時的にホルモンバランスに乱れが生じることも、肝斑の原因になることがあります。


そばかすの原因

そばかすは遺伝的な要因に紫外線による刺激が加わって発症すると考えられています。典型的には幼少期に発症し、成人以降減少していくとされていますが、成人以降もそばかすがあまり減らないケースや、逆に成人以降に発症する場合もあります。

そばかすは遺伝的な影響が大きいのですが、紫外線により増悪しますので、日焼け止め、日傘などの普段のケアで防いでいく事ができるものなので、しっかりと毎日のケアを行いましょう。


肝斑やそばかすはこの方法でケアしましょう

それでは、肝斑とそばかすごとに、適したケア方法をご紹介します。


肝斑のケア方法

トラネキサム酸によるケア

肝斑はホルモンバランスという体内環境が要因となって作られるシミであるため、そのケアとしては体の内側から、内服薬によってケアしていくという方法が定番です。

肝斑改善の定番ケアとしては、トラネキサム酸という成分配合の内服薬の服用によるケアです。


トラネキサム酸は元々止血剤や炎症止めとして利用されている薬で、最近になって肝斑を解消する効果があると認められた唯一の内服薬です。

トラネキサム酸が肝斑の治療に効果を発揮する理由としては、肝斑の原因であるメラニン色素が作られるのを抑制する事や、ホルモンバランスの乱れなどによって肌の奥にできてしまうような微細な炎症をケアし、過剰にメラニンが作られるのを防ぐという働きにあるとされています。

ホルモンバランスの乱れが原因となる肝斑ですが、トラネキサム酸はホルモンの分泌などに作用する薬ではないため、副作用などを過剰に心配する必要はありません。

ただし、長期的に服用し続けると血栓が出来やすくなるなどの影響はあるため、薬の副作用についても理解しておく事は大切です。


トラネキサム酸内服薬はドラッグストアでも購入できますが、美容外科や皮膚科などでの取り扱いが基本となります。

薬の使用にはきちんと副作用まで考えた利用計画を立てる事が大切ですので、肝斑を根本から肝斑を改善したいという方は、まずはこれらの医療機関に相談した上で、トラネキサム酸配合内服薬の服用を検討してみてはいかがでしょうか。


レーザートーニングでの治療

一般的なシミ治療として知られているのがレーザー治療ですが、肝斑の場合は通常のシミと同じようなレーザー治療を行うとむしろレーザーの刺激で悪化してしまう場合もあり、肝斑の場合ではそれに対応したレーザートーニングという治療がおすすめです。

レーザートーニングは出力数エネルギーが低いレーザーを細かく患部に照射して行うもので、お肌への刺激が少ないというメリットがあります。

刺激が少ないため、肝斑がある肌に照射しても悪化する事がなく、シミを薄くしていく事ができます。


ただし、通常のシミのレーザー治療であれば1回または少ない回数の照射でシミを除去していけるのに対し、肝斑へのレーザートーニング治療は解消までに複数回、繰り返しの施術が必要となります。


トラネキサム酸によって新しい肝斑が出来るのを抑えつつ、レーザートーニングによって今あるシミを早めに解消していくという組み合わせが、肝斑を早く解消していくためのケア方法としておすすめです。


そばかすのケア方法

美白化粧品、軟膏によるケア

そばかすのケア方法として有効なのは、ハイドロキノンやビタミンC誘導体などが配合された美白化粧品や、専用の軟膏でケアするという方法です。


ハイドロキノンは肌の漂白剤とも言われる成分で、メラニンが作られるのを抑制するだけではなく、すでにあるメラニンの還元(透明化)などの作用によって、そばかすを早期に解消していきます。

ハイドロキノン配合の製品は市販の化粧品にも多くありますが、とくに効果の高い、ハイドロキノンの濃度が高いものについては医師の処方が必要である事や、肌への刺激の強さなどから利用に対しての注意も必要であるため、なるべくクリニックに相談して購入すると良いでしょう。


ビタミンCには美白効果や酸化効果を期待でき、マイルドにそばかすに働きかけてくれる成分で、数多くの美白化粧品に含まれています。なお、ビタミンCを含む果汁などをお肌に直接つけたとしてもビタミンCは吸収されません。ビタミンCをそばかす改善に役立てるのであれば、必ずビタミンC誘導体配合の化粧品でケアをしましょう。


ケミカルピーリングでそばかすの排出促進

美容外科や美容皮膚科などで受けることができる治療で、ターンオーバーの促進効果を期待できます。ピーリング自体はエステサロンなどでも提供されていますし、ホームケアとして自宅で軽いピーリングが行える商品も多く販売されています。


この治療は、サリチル酸やグリコール酸などの薬剤の力で角質層を剥がす治療であるため、特に加齢などによって肌のターンオーバーが遅くなり、角質が厚くなってしまっているような人におすすめできる方法です。

古く厚い角質を剥がしていく事で、そばかすの解消だけではなく肌のくすみも軽減していく事ができます。


ただし、一方で強制的に肌を剥がしてしまう事から、間違えたやりかたをすれば肌のバリア機能を低下させて余計にシミなどが出来やすくなってしまいますので、ピーリングを行う際にはしっかりと肌の状況を見極められる医師の診察の元で受けるようにした方が良いでしょう。


レーザー治療によるそばかす除去

そばかすはレーザーを当てても肝斑のように悪化するという事はないので、出力数エネルギーが低いレーザーを照射するのではなく、出力数が高くて高温のレーザーを照射する治療によって一気に解消していく事ができます。

薄いそばかすであれば、一回のレーザー照射色素細胞を破壊し、1~2週間程度でかさぶたになって剥がれ落ちた跡は、そばかすの無いキレイな肌を手に入れられます。


レーザーではなく、もう少し効果が優しい光を用いた光治療でも、複数回の治療を重ねると同じようにそばかすを解消していく事ができます。


肝斑もそばかすも、まずは一度クリニックで相談してみて

肝斑もそばかすも、根本的な原因には違いがあるものの、紫外線などの影響によって悪化するという点では同じもの。どちらのシミも作らない、濃くしないためには、しっかりと日々の紫外線ケアや、刺激を与えないような洗顔、十分な睡眠などの生活習慣が大切です。

また、肝斑とそばかすは、見た目の特徴としては似ている部分もありますが、原因の違いから、上記のように治療法には大きな違いがあります

どの治療が最適なのか、そもそも自分のシミがそばかすと肝斑のどちらなのかという点は、経験の豊富な専門の医師に相談するのが一番的確ですので、シミに悩んでいるようであればまずは一度クリニックへ相談してみてください。

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