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移植するものによって、レントゲンへの写りやすさは変わる?

鼻の整形

解説 ヴェリテクリニック

公開日:2017/02/15


鼻の美容整形の際に挿入されるものには種類があります。次に、挿入されるものの成分や作りを比較してみましょう。

・自己軟骨
主に耳の軟骨や肋骨の軟骨が使用されます。骨は硬すぎて馴染ませるのが難しいですが、軟骨はある程度の柔軟性があるため手術が行いやすく、多用されています。手術の際は1〜2㎜大に刻んでガーゼや粘膜でくるんで使用されます。

・シリコンプロテーゼ
プロテーゼはシリコンでできたものが用いられています。形にはL型、I型があり、L型は鼻筋とともに鼻尖を整えたい場合に、I型は鼻筋を高くする場合に使用されています。鼻の付け根から鼻先まで、鼻の付け根のみ、眉間から鼻の先まで全体的に入れるなど、方法はさまざま。わし鼻を作りたいという時に挿入されることもあります。適度な硬さと弾力性があるため、使い勝手が良いのが特徴です。

ただし、挿入後、ごく稀に飛び出してしまうケースもあるようです。施術をした箇所が赤く腫れたり盛り上がったりするという症状が表れますが、早めに除去すれば傷跡は最小限に抑えることができます。

・ゴアテックスプロテーゼ
ゴアテックスはしなやかで折り曲げることもできるため、鼻の骨になじみやすいのが特徴です。鼻筋が浮き出たりすることもなく滑らかに仕上がり、形や高さを形成しやすい素材で、他の素材よりもデザインがしやすいという点がポイントです。プロテーゼはしっかりとした鼻筋を形成する際に、ゴアテックスは自然な仕上がりや細かい要望に応える際に使用されることが多いです。

・ヒアルロン酸
手軽に使用できるヒアルロン酸を用いることも可能です。メスを使用しない「プチ整形」とも言われ、もともと体内にある成分なので、身体に物を挿入するのが心配だという方でも安心です。

素材にはさまざまな種類があることがわかりましたが、レントゲンへの写りやすさも異なるのでしょうか?もっとも写りにくいのは耳などから移植した軟骨です。軟骨は多少X線を吸収しますが、ほとんどは透過します。骨と比べると吸収率が低いため、レントゲンには写りにくくなっています。また、移植と言っても、その量はごくわずかです。移植する骨の量から見ても、写りにくいと言えるでしょう。また、鼻にはもともと、大鼻翼軟骨や鼻中隔軟骨などの軟骨が存在しているため、移植した軟骨だけが目につくように写りこむことは考えにくいと言えます。

一方、プロテーゼであっても写る心配はほとんどありません。厳密に言うと、シリコンは空気ではないので、レントゲンやCT、MRIに写る可能性はあります。ただし、実際にレントゲン撮影をする時のことを考えてみると、鼻やプロテーゼが入った箇所に焦点を当てて撮ることはほとんどないでしょう。そのため、多少写る可能性があっても、よほど高性能のレントゲンや鼻だけの撮影でもしない限り気付かれることはないと言えます。歯医者さんでのレントゲンに関しても同様で、歯に焦点を当てて撮影されているため、鼻のプロテーゼが写りこむことはありません。

◆高性能のレントゲンやプロテーゼの飛び出しには要注意!!

上記では軟骨やプロテーゼがレントゲンに写ることはほぼないと述べましたが、セファログラムなどの特殊なレントゲンの場合は写りこむケースも考えられます。しかし、たとえ写り込んでしまっても、それが治療の妨げとなるような心配は不要です。

また、レントゲンで整形がバレなくても、挿入したプロテーゼに不具合が生じた時には注意が必要です。前述の通り、プロテーゼが鼻になじまずに飛び出してきてしまうと、施術箇所が赤く腫れたり、炎症が起きたりします。笑うなどして表情を変えると目に見えて浮き出ることもあるため、それによって整形が知られてしまうこともあるのです。

鼻の整形方法とレントゲンなどへの影響を比較しました。施術方法に種類があるだけでなく、挿入する素材にも複数の種類があります。大切なのは、希望の鼻に近づけることができて、かつ写りこみにくいものやバレにくいものを選ぶことです。また、信頼のおける美容外科クリニックをえらび、高い技術を持つ医師に担当してもらうことで、なるべくバレないよう手術してもらえたり、失敗のリスクを下げることも可能です。まずは医師にデザインの希望と不安点を伝えて、安心できる施術方法を見つけることから始めましょう。

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