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産毛を手軽に処理できる「糸脱毛」とは? やり方やその効果について

医療脱毛 (その他(脱毛))

解説 口コミ広場編集部

公開日:2019/02/01


はっきりと目立つほどではないけれど、密集して生えていると何となく肌が暗いような印象になってしまったり、不潔な印象になってしまう事もある産毛。
綺麗に除去したいけれど、うまく処理できず、放置気味になっているという方も多いのではないでしょうか。
今回は、そんな産毛の特徴や、「糸脱毛」などの簡単に処理する方法を含め、産毛の処理方法について詳しくご紹介していきます。

産毛ってどういう毛?

実は、産毛は正確には赤ちゃんが生まれた時に生えている毛の事を指すため、大人になって生えている毛では、本来の意味での「産毛」はありませんが、目に見えて太く生えている毛ではなく、細く色が薄い、一本一本では目立たないような軟毛のことを、産毛(うぶげ)と呼ぶ事が多いと思います。


太く濃い毛産毛には根本的な違いはなく、単純に、体質や生活習慣の状況によって、毛が太く育つかどうかによってその性質が分かれます。

そのため、体質的に生えている毛に産毛が多く、いつもはそこまでムダ毛が目立たないような人でも、何らかの拍子で産毛が濃く育つ事があれば、濃く太い毛が増えてムダ毛が目立つようになりますし、その逆もあります。


毛穴の数は成長期を過ぎてからは大きく変わる事が無いとされていますので、大人になってから毛が濃くなったと感じる方は、毛穴が増えたのではなく、産毛が太い毛に変わって目立つようになったのだといえるでしょう。


産毛が太い毛に変わる要因としては、睡眠食事といった生活習慣の乱れや、ストレスなどからのホルモンバランスの乱れにより、体が毛を育てる働きが促進される事などが挙げられます。

また、医療レーザー脱毛などを受けた際にも、稀に「硬毛化」という状態が引き起こされ、産毛が太く硬い毛に変わる事があります。これは、脱毛のために照射したレーザーの熱が、程よく毛を育てる細胞への刺激となってしまい、その結果として毛の成長が促進されて毛が太くなるものだといわれています。


産毛が多い事で引き起こされるトラブル

産毛は単体ではあまり目立つ事もなく、生えている事で特に何か気になる問題が起こるというような事は無いかと思いますが、数が多いと下記のような問題となる場合があります。


毛深く見える

毛深いというと、最初にイメージしやすいのは太い毛が沢山生えている状態だと思いますが、産毛も密集して生えていると、肌全体が毛におおわれているように見えるため、毛深い肌に見えてしまいます。

また、太く硬い毛であれば電気シェーバーなどでも処理しやすいのに対し、細くしなやかな産毛は、処理をしたつもりが剃り切れていないというケースも多く、そり残しによって肌が薄暗く見える状態になりやすいという面もあります。


メイクノリが悪くなる

顔に産毛が生えていると、メイクをした際にメイクが毛の上に乗ってしまうため、メイクのりがとても悪くなります。

女性の場合、男性のような太い髭はあまり生えませんが、その分口回りや頬などに産毛が生えてメイクの邪魔をすることが多いといえます。


ニキビなどの肌トラブルがおこりやすくなる

肌に産毛が生えていると、毛の周りに皮脂や汚れが吸着しやすくなるため、毛穴が詰まりやすくなってニキビなどの肌トラブルが引き起こされやすくなります。

毛が無ければ毛穴周辺に皮脂などがたまるという事を防ぎやすいため、肌トラブルは引き起こされにくくなります。


産毛の処理方法

以上のように、そこまで目立つわけではなくても、やはり肌を美しく見せるのであればなるべく解消しておきたい産毛を処理するためには、いくつかの方法があります。

それぞれについて、やり方や特徴、メリット・デメリットをご紹介します。


糸脱毛などによる処理

糸脱毛とは、名前の通り糸を使って産毛を中心としたムダ毛を自己処理する方法です。

やり方は簡単で、まず用意するものは以下の通り、家にいつでも置いてあるようなもののみです。


・糸(裁縫用のものでOK) 30~50㎝程度

・ベビーパウダー


具体的な方法としては、まず初めに糸の両端を結び、両手の親指と人差し指にかけて大きな輪っかにします。

次に、糸の輪を10回程度ねじって、輪っかの真ん中にねじれた部分ができるような状態にします。


この状態にしたら、後はこの糸がねじれた部分を、産毛が気になる場所に押し当てるようにしながら、ゆっくりと動かすだけです。

糸に産毛が絡みついて、引き抜いて処理する事ができます。


尚、ベビーパウダーを使わなくても脱毛自体は可能ですが、糸を当てる前にかるくはたいておくと、糸が動かしやすくなり、また産毛がからめとりやすくなるため、除毛がしやすくなります。


糸脱毛で産毛を処理した後は、しっかりと化粧水などで肌のケアをして、肌のダメージを防ぎましょう。


糸脱毛のメリット

糸脱毛によってムダ毛を処理するメリットとしては、まず一つ目として比較的簡単に産毛の処理が行えるという点があります。

前述のように産毛のように細く柔らかい毛は電気シェーバーでは処理しにくいため、糸によってからめとるような除毛方法の方が効率的に処理できるのです。


電気シェーバーではなく良く切れるカミソリを使って処理すれば産毛の処理もやりやすいのですが、カミソリでの処理は肌表面まで削ってしまい、肌のダメージが強くなりやすいためおすすめできません。


もちろん、糸脱毛でも毛を引きちぎっている状態ですので肌にダメージはありますが、細く弱い産毛だけの処理であれば、そこまで大きなダメージになる可能性が少ないといえるでしょう。

逆に、濃い毛の処理をするのであれば、毛抜きの処理は一番大きなダメージとなるため、推奨できません。


家にある道具で、いつでも簡単に産毛の処理を行えるという点が、糸脱毛のメリットです。


糸脱毛のデメリット

糸脱毛のデメリットとしては、簡単な方法であるとはいえ、ある程度コツがいるケア方法でもあるため、慣れるまでは処理しのこした産毛が残ってしまう可能性も高いという点です。

また、最初の頃は無駄に力を入れたりしてしまって指先を糸によって痛めることもあるので、軍手などで保護をして糸脱毛を試した方が良いでしょう。


もし実際にやってみてうまくいかないようであれば、糸脱毛を簡単に行うようなグッズも多く販売されていますので、そちらを試してみるのも良いでしょう。


糸脱毛には永久脱毛効果は無い

これは当たり前の話ですが、糸脱毛という名称で呼ばれてはいるものの、基本的に永久脱毛効果はありません。

医療レーザー脱毛で行われる永久脱毛は、レーザーの熱によって毛根の組織を破壊する事で、毛が生えてくるという状態を解消するものです。

糸脱毛では、生えている毛を引き抜いて処理する事はできても、毛根組織を破壊する事はできませんので、永久脱毛効果はありませんし、毛の総量が減ったり、薄くなるという事もありません。

むしろ、場合によっては糸脱毛の刺激によって毛の成長が促進され、短期的にはムダ毛が濃くなったように感じる可能性もあるので、注意したほうが良いでしょう。


また、産毛を処理する際の刺激で肌が活性化されて美肌効果があるという情報も見かけますが、糸脱毛によって加わる刺激は、単純に肌へのダメージとなって、むしろ肌質を悪化させる可能性もあります。

そうならないためにも、糸脱毛での処理を行った後は、保湿をはじめとした十分なスキンケアを行いましょう。産毛を処理する事による肌トラブルの防止効果は考えられるため、アフターケアがしっかりしていれば、肌質を改善できる可能性はあります。


除毛クリームによる処理

産毛のように細く柔らかい毛であれば、刺激の弱い除毛クリームを利用するのも良いでしょう。

除毛クリームの中でも威力が強いものは、ムダ毛のたんぱく質と同時に肌のたんぱく質も溶かすなど強い刺激となりますが、産毛を処理する程度の強さであればそこまで心配する必要はないので、適切な処理方法として利用しやすいと言えます。


ただし、肌質によっては弱い除毛クリームでも刺激となってしまう可能性があるので、一度パッチテストを行って、とにかく刺激を感じない程度のものを選ぶようにしましょう。


もちろん、除毛クリームで処理を行った後でも、しっかりとアフターケアを行うようにしてください。


医療レーザー脱毛で永久脱毛する

糸脱毛や除毛クリームをはじめとした自己処理は、生えている毛を除去はできても、生えなくする「永久脱毛」の効果や、産毛そのものを薄くする効果はありません。

定期的なムダ毛の処理という手間を軽減するのであれば、やはり医療レーザー脱毛による永久脱毛が効果的です。


医療脱毛では、ムダ毛を育てる毛根や、毛穴の中のバルジ領域という部分にある細胞を熱によって破壊する事で、ムダ毛を育てるという毛穴の機能を無効化して、毛が生えてこない状態を作り出します。

永久脱毛の効果が発揮できるのは、レーザーを照射した時に毛が生えている毛穴のみであり、それぞれの毛穴は毛周期という一定の周期で、毛が生えたり、抜けたりを繰り返しているため、この毛周期に合わせて脱毛施術を繰り返す事で、全ての毛穴からムダ毛をなくしていく事ができます。

そのため、医療レーザー脱毛は2~3か月程度の期間をあけながら、少なくとも5回程度の施術を繰り返す必要がありますが、ったん全ての毛穴の脱毛が終わってしまえば、ほとんど自己処理をする必要が無いレベルまでムダ毛をなくす事が可能です。


ただし、医療レーザー脱毛は、毛の黒い色に反応させて脱毛効果を得るため、産毛のように細く色が薄い毛では、なかなか効果が表れにくいという特徴もあります。

そのため、産毛を完全に処理するためには、多少長い期間や回数が必要になる可能性もありますので、実際にどの程度の回数が必要になるかは、クリニックのカウンセリングで確認してみると良いでしょう。


エステサロンでの脱毛について

医療レーザー脱毛と同じように、プロによる脱毛としてよく比較されるものがエステサロンでの脱毛です。

エステサロンでの脱毛は、毛の色に反応して熱を発生させる光を照射するという「光脱毛」が中心で、脱毛の原理としてはクリニックでの医療レーザー脱毛に近いといえます。

ただし、医療機関ではないエステサロンでの光脱毛は、人体に影響が出ない範囲という制限があるため、医療レーザー脱毛のように毛根の細胞などを破壊する事はできず、永久脱毛効果はありません。

基本的には、糸脱毛と同じく「今生えている毛を処理する」という効果になりますので、利用する際は今生えている毛を、なるべく肌にダメージが無い形でしっかり処理するという事を目標として利用すると良いでしょう。


産毛を適切に処理して美しい肌を手に入れましょう

普段そこまで目立たないような産毛でも、密集して生えているとどうしても肌を暗くしてしまい、美しくない肌の印象をつくりだしてしまいます。

通常の太い毛であれば、肌へのダメージが少ない電気シェーバーによる自己処理が最適ですが、産毛の場合は電気シェーバーでの処理が行い難いため、糸脱毛などを利用してケアを行うと良いでしょう。

ただし、糸脱毛なども肌への刺激が全くないというわけではないので、長期的に肌を美しく保つという点を考えるならば、医療レーザー脱毛で永久脱毛してしまう事がおすすめです。


糸脱毛はサロンなどで行われている施術としてもありますが、セルフでも簡単に行えるものですので、気になる方は試してみてくださいね。

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