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ムダ毛を自力で薄くする方法はある?体毛が濃くなる原因と対策方法とは?

医療脱毛

解説 口コミ広場編集部
監修 仁木須美子 医師

公開日:2019/07/30


ムダ毛が濃い事は多くの女性にとってコンプレックスのひとつですよね。とくに最近は毛深い女性が増えているので、毎日のムダ毛処理に悩まされている人も少なくないと思います。
体毛の濃さはもともとの体質もありますが、実はホルモンバランスを乱す毎日の生活習慣とも密接に関係しています。そこで今回は、自力でムダ毛を薄くしたいという女性のために、体毛が濃くなる原因とそれを解消する方法を詳しく解説します。

監修 仁木須美子

茶屋町皮フ科クリニック 院長

〈仁木医師プロフィール〉
兵庫医科大学 医学部医学科 卒業後、一般皮膚科の研鑽を積んだ後、神戸の美容皮膚科で長年、副院長を務めておりました。
・日本皮膚科学会正会員
・米国レーザー医学会正会員
・日本レーザー医学会正会員 認定医
・日本美容皮膚科学会正会員
・日本アロマセラピー学会正会員 認定医
・日本抗加齢医学会正会員

1. ムダ毛を薄くするカギはホルモンにあり

ムダ毛を薄くする方法の前に、まずは女性のムダ毛はなにが原因で濃くなるのか?という事についてお話しします。


ホルモンバランスが乱れると体毛が濃くなる


生まれつき体毛が濃い人を除いて、徐々に生えてくる毛が太く・濃くなっていると感じている人は、男性ホルモンの増加が原因かもしれません。男性ホルモンは毛の成長を促し、強く太い毛に育てようとするシグナルを出しているので、分泌量が増えると体毛が濃くなっていきます。反対に、女性ホルモンの、特にエストロゲンという「美容ホルモン」とも呼ばれるホルモンの分泌が増えると毛の成長を抑制する事ができるのです。


男性ホルモンは男性にしか分泌されないというイメージを持っている人も多いかもしれませんが、女性でも副腎や卵巣から男性の5〜10%程度の男性ホルモンが分泌されてます。それによって骨や筋肉を成長させる作用があるので、男性ホルモンは女性にとっても大切なものなのです。


ですが、女性ホルモンの分泌が少なくなったり、女性ホルモンの体内での働きが鈍くなってしまうと、男性ホルモンの作用が優位になり、女性でもヒゲが伸びてきたり声が低くなるなど、徐々に男性的になっていきます。性格的にも自己主張が強くなったりエネルギッシュになり、女性らしさよりも男性らしさの方が目立ってくる傾向にあります。

男性ホルモンが優位になる原因は食生活やストレスなどが挙げられますが、女性の社会進出により、普段の生活にかかるストレスや食生活というものが変化してきた結果として、女性が男性化しているという一面もあるといえます。


もし、最近「ヒゲが濃くなってきた」など男性的になった実感があるなら、男性ホルモンの分泌が多くなっているのかもしれませんよ。


男性ホルモンが増えると濃くなる毛とは

男性ホルモンの分泌によって体毛が濃くなるとはいえ、全ての毛が濃くなるというわけではありません。男性ホルモンの影響によって増加したり濃くなったりする体毛は「男性毛」と呼ばれ、男らしさのシンボルでもある部分の毛が中心です。具体的な部位は、背中・胸・陰部の上部・そしてヒゲなどです。


反対に、男性ホルモンによって減少していく毛もあります。それは頭頂部や前頭部の毛髪で、男性が歳を取るとおでこや頭のてっぺんが薄毛になりやすいのは、男性ホルモンの影響が強いといわれています。

ちなみに、女性にも男性ホルモンは分泌されていますが、男性のように分泌量が多いわけではなく、また男性ホルモンの影響も受けにくくなっているため、男性のような禿げ方をすることはあまりありません。女性が男性ホルモンの影響などによって薄毛になる場合、頭髪が全体的に細く弱くなる事でボリュームが減少する傾向にあり、びまん性脱毛症と呼ばれる症状となります。


以上のように、女性と男性ではホルモンバランスの変化による影響の度合いにも差はありますが、それでも男性ホルモンの増加によって胸毛が濃くなったり、背中やおへその下あたりに目立つ毛が生えてくるようになるという事があります。

男性ホルモンの影響によって濃くなる毛はどれも「男性」を象徴しているようなものである通り、美容とは程遠いものであるため、美しくいるためにはなるべく男性ホルモンの影響が強くならない方が良いといえるでしょう。

また、不要なムダ毛が濃くなるばかりか、頭頂部や前頭部の毛髪は抜けやすくなるので、将来薄毛に悩まされるかもしれません。これは、どうにか対処したいものですね。


2. 女性ホルモンを増やす生活習慣

男性ホルモンがムダ毛を濃くする一方、エストロゲン(女性ホルモン)は体毛の成長を抑制する働きをするので、毎日しっかり分泌されていれば男性毛が濃くなる事はありません。では実際に、どんな事に気をつければ女性ホルモンの分泌量を増やす事ができるのか、毎日の生活の中で取り入れやすいものをご紹介します。


食事に気をつける

美しいボディラインを手に入れるため、食事制限を行ってダイエットをしようという方は多いと思いますが、1年中ダイエットをしているという女性は、女性ホルモンが減少しているかもしれません。ダイエット中の女性が避けがちなコレステロール(脂質)やタンパク質は女性ホルモンをつくる材料となるので、不足すると女性ホルモンが十分に分泌されなくなってしまうのです。


「太りたくない」という気持ちは分かりますが、適度にコレステロールを摂る事は健康のためにも必要な事ですし、タンパク質に関しては不足すると筋肉がつくられなくなるので、かえって太りやすい体質になってしまいます。


毎日の食生活の基本として、偏らずにバランス良く食べる事が大切です。それに加えて、以下のような女性ホルモンを増やす効果のある栄養素を、できるだけ食事から摂るようにしましょう。


<女性ホルモンを増やす栄養素>

大豆イソフラボン

豆腐/納豆/豆乳/油揚げ/味噌など


ビタミンB6

にんにく/牛肉/さんま/まぐろ/レバーなど


ビタミンE

ナッツ類(アーモンド・ヘーゼルナッツ)/うなぎ/あなご/かぼちゃ/モロヘイヤなど


とくに、大豆イソフラボンは体内で女性ホルモンのエストロゲンに似た働きをするので、ムダ毛を抑制するだけでなく、髪や肌を美しくしたり、生理中の不調を和らげるなどたくさんの嬉しい効果があります。大豆食品は良質なタンパク質も摂取できるので、毎日の食卓に積極的に取り入れるようにしましょう。

なお、最近では大豆イソフラボンは、そのままではなく体内にいる酵素がエクオールという成分にする事で、より高い美容効果を得られることも分かっています。エクオールが作れるかどうかは体内での合成能力があるかどうかという個人差もあり、日本人女性の場合は半数がエクオールを体内で作れるといわれています。

エクオールを作れる体質かどうかは、ドラッグストアなどで販売されている専用のチェックセットで判断ができますので、試してみると良いでしょう。エクオールの合成能力は大豆発酵食品をどの程度摂取しているかによっても変わるため、エクオールを合成する体質を手に入れたいのであれば、積極的に納豆などの大豆食品を摂取すると良いでしょう。


良質な睡眠を取る

睡眠不足は、脳の視床下部というホルモンの分泌を調整する機能を低下させます。そうして女性ホルモンの分泌量が減ると、さらに脳の機能が衰えて女性ホルモンが分泌されにくくなるという悪循環に陥ってしまうのです。


さらに、睡眠不足は細胞の生まれ変わりを助ける成長ホルモンや、食欲を抑制するレプチンというホルモンなど、さまざまな種類のホルモンの減少をまねく事が分かっています。


睡眠不足が続くと、ムダ毛が濃くなるだけでなく髪や肌がパサパサになったり、体重が増えてしまった・・という事にもなりかねません。健康的な美しさを保ちたいなら、最低でも6時間以上の睡眠時間は確保するようにしましょう。


体を冷やさない

女性を悩ませる冷えは、卵巣の機能を低下させて、女性ホルモンのバランスを乱してしまいます。それによってムダ毛が濃くなるだけでなく、生理痛がひどくなったり不妊の原因にもなるので、女性に冷えは大敵です。


そもそも、女性は体の熱(体温)をつくる役割をする筋肉量が少ないので、男性と比べて体が冷えやすい傾向にあります。とくに長時間のデスクワークなど体を動かさない生活をしていると、使わない筋肉が衰えて筋肉量がどんどん低下し、血流が悪くなります。


どうしても同じ姿勢が続くような仕事をしている場合は、席を立った時に腕や肩を回したり、軽いストレッチをして血のめぐりを良くする工夫をしましょう。1時間座ったら5分程度たち歩くなど、休憩がてら動く習慣をつけるだけでも代謝は良くなります。

それでも体が冷える場合は、動脈のある首や手首・足首など「首」と名のつく部分を温めると、血液が温まって全身を流れるため、全身を効率よく温める事ができます。


ストレスを上手に解消する

ストレスで脳の視床下部の機能が低下すると、ホルモンのバランスが悪くなります。仕事や家事、育児などで忙しい女性はどうしてもストレスが溜まりがちですが、趣味を見つけたり、毎日の生活の中でちょっとした楽しみを見つける事で上手に解消していきましょう。


例えば、好きな入浴剤を入れてゆっくり負舟につかったり、温かいお茶を飲む、公園を散歩するなど、「温め」と「運動」に関わる趣味を持つと、ストレス解消と同時にホルモンバランスを整える事ができます。


タバコは百害あって一利無し

タバコに含まれるニコチンは卵巣の血流を悪くするため、女性ホルモンの減少と深く関わっています。長期間に及ぶニコチンの摂取は、妊娠・出産・更年期にまで悪影響を及ぼす事が分かっているので、まさに百害あって一利無しです。


タバコでストレス解消をしている女性も多いと思いますが、おそらくそれはニコチン依存症になっています。実際には、ニコチンによってホルモンバランスが乱れると、同時に自律神経も乱れる事になるので精神的にメリットはありません。タバコで解消できるストレスは、タバコを吸いたいというストレスだけといわれる事もあるようなものですので、完全に禁煙をした方がストレスなく過ごす事ができると言えます。


体毛が濃くなるというだけでなく、血流や代謝の低下による肌質や髪質の悪化などにも影響が及びますので、女性としていつまでも健康で美しくいたいなら、禁煙をして他のストレス解消法を見つけるようにしましょう。


3. 抑毛ローションは効果がある?

ここまで、生活習慣を見直して女性ホルモンの分泌を促す事でムダ毛を薄くする方法をご紹介しましたが、それよりももっと早くムダ毛を薄くしたい!という女性に人気なのが抑毛効果のあるローションでの肌ケアです。


抑毛ローションには、主に大豆イソフラボンやパイナップルエキスなどが配合されている事が多く、肌につけるだけで徐々にムダ毛が生えにくくなる効果が期待できるとされています。


確かに、大豆イソフラボンには毛の成長を遅らせる効果があり、パイナップルエキスにも毛のタンパク質を分解する効果があるので、使い続けることでムダ毛の成長を遅らせ、全体的に薄くする効果が期待できるかもしれません。ただし、肌の表面から塗った成分がどの程度体毛の育成に影響するかというとかなり限定的である事は間違いなく、効果が出たとしてもとても穏やかな抑毛効果で、すべての人に効果があるとは言えません。

抑毛ローションで効果があったという人は、どちらかというとそれまできちんとしたスキンケアができていなかったため、ローションによる保湿ケアで肌質が整い、肌がきれいになったというケースが強いでしょう。


仮に抑毛効果を期待するとしても、少なくとも2〜3ヶ月は使い続けてみないと、効果があるかどうかは分からない程度であるため、過度な期待はしない方が良いでしょう。大豆イソフラボンやパイナップルエキスは保湿や美白効果もあるので、お肌のお手入れとして使い続けても問題はありません。


注意点として、パイナップルエキスのタンパク質分解作用によって肌に刺激を感じる場合は、使用を中止するか使用回数を少なくして下さい。また、抑毛ローションによく配合されているパパイン酵素なども同じようにタンパク質分解作用があるので、敏感肌の人はパッチテストを行うなど、注意しながら使用しましょう。


まとめ

ムダ毛を自力で薄くするには、毛の成長を促進させる男性ホルモンよりも、毛の成長を抑制する女性ホルモンを分泌させる必要があります。それには、毎日の生活習慣の改善が必要です。食事や睡眠、ストレスを溜め込まない、体を温めるなどして女性ホルモンをしっかり分泌できる生活に変えていきましょう。

また、肌ケアの面では抑毛ローションなども使い続ける事で毛を細くする効果が期待できます。ただし、非常に穏やかな効果なのですべての人に効果があるとは言えません。毎日の肌のお手入れとしても使えますが、もし肌に刺激を感じる場合は使用を中止するか、回数を少なくするようにして下さいね。


最後に注意点として、今回紹介した方法は、体質的な本来の濃さよりも、一時的に体毛が濃くなってしまっている場合のケア方法です。

ホルモンバランスなどが整い、過剰に体毛が濃くなっているという状況でない場合、それ以上にムダ毛を薄くするためには医療脱毛による永久脱毛が唯一の選択になりますので、クリニックでの脱毛を検討しましょう。

医療脱毛をしっかり受ければ、ムダ毛を確実に薄くしていく事が可能です。

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