みずほクリニック

施術の解説

下瞼の逆さまつ毛で悩まれて当院を受診した27歳の女性です。

先ずは術前横から見た写真で、下瞼のまつ毛が正常な前向きではなく天井を向くように直立して眼球に当たっている様子が分かります。（オレンジの矢印先端部）

次に術前正面から見ると、下瞼のまつ毛のうち両目とも特に内側（鼻側）から中央部分にかけて睫毛が直立して目に当たっている様子が分かります。下瞼の逆さまつ毛は主にこのタイプが多いです。これら直立したまつ毛が痒み、痛み、目やになどのつらい症状を引き起こします。皮膚切開により、まつ毛の方向を上向きから前向きに矯正する手術を行います。

術後の写真は3ヶ月目です。側面から見た写真では、まつ毛の向きが前向きに矯正されていることがハッキリと分かります。（オレンジの矢印先端部）これに伴って、痒み、痛み、目やになどの症状も完全に解消することが出来ました。

最後に、術後正面の写真で分かりますが、皮膚切開を伴う手術においては、しばしば皮膚面に残る傷跡のことを心配する方がいますが、まつ毛の毛根を傷つけることなく、生え際ぎりぎりを狙って切開しかつ縫合法に工夫を加えることで傷跡が全く分からないように仕上げることが出来ます。この写真において切開の傷跡が目立つと感じる方はいないと思います。