施術の解説
当院の下瞼タルミ取り手術(ハムラ法)は、下瞼の皮膚の色味も改善されるように工夫しております。
これは、一般に「色グマ」と言われる、黒い色だったり、赤黒いような肌の色などのことを指します。ハムラ法は、クリニックや医師よっては技法が細部に至るまでの違いがあり、多くのバリエーションが存在します。それらの手技により改善されるのは、下瞼の凹みによるクマ、皮膚のたるみ・ゆるみ、シワ、目袋であり、これらだけでもかなりのメリットのある治療法なのですが「下瞼の色素沈着」自体も改善する方法はないものかと常日頃考えてきました。
手術手技の改良を続けて進化させてゆく過程で、どこをどう処置をすれば下瞼の色素沈着(色むら・クマ)を改善できるかというコツが徐々にわかってまいりました。下瞼の色味は本来ハムラ法で改善させられる問題箇所ではないのですが、長く繰り返し手術を続けていると、手技はゆっくりとですが確実に進歩していきます。
症例をご紹介します。下瞼のたるみ、凹凸感、くま、しわを気にされて当院にご相談に来られた44歳の女性の方です。
アプローチは、皮膚面から行う表ハムラです。因みに瞼の裏の結膜面から行う裏ハムラがございますが、裏ハムラでは黒ずみを消すことは出来ません。
術後3ヶ月後の写真と比較して、下瞼にシミもあるため若干分かりづらいですが、術前にあったシミのバックグランドの皮膚の黒い色味が明るい色に改善してトーンアップしているのが分かりますでしょうか。従来のハムラ法でも改善可能な下瞼のたるみ、小じわ、凹みによるクマももちろん十分改善されていますが、それとあわせて「肌の色味の変化」も出ております。
このように当院の下瞼黒ずみ取り手術(ハムラ法の応用)は、独自の手技と調整を加えることで「下瞼の色素沈着(色グマ)」をも改善出来ることが、従来のハムラ法手術とは異なる点です。