施術の解説
小顔整形・輪郭整形に力を入れている当院では、頬骨整形は人気のメニューの一つです。
その中で、頬骨整形に関連するお問合せで多いものに「頬骨の骨切りと頬骨削りはどう違うのですか?」
という質問があるため違いについてまとめたいと思います。
尚、頬骨は「頬骨体部」と「頬骨弓部」で成り立っており、それぞれに骨切りと骨削りが存在するなど複雑な構成でもあるため、「頬骨を目立たなくしたいがどれが自分に適しているかまず相談したい」というお問合せも多く頂きます。
【頬骨の骨削りについて】
①削る部位
・体部 =前面から側面の入り込みまでの張り出し
・弓部 =側面への張り出し
②削る目的
・体部 =頬の前方から斜めへの「突出感」を改善する
・弓部 =頬の側面への「突出感」を改善する
【頬骨の骨切りについて】
①切る部位
・体部+弓部
※骨切りは2か所を切らないと骨を動かすことができないため、骨削りと違って体部単独や弓部単独という切り方は出来ません。体部・弓部の両方の骨を切断して頬骨を内方(内側)に転位させて顔の横幅を縮めます。
②切る目的
頬骨体部+弓部全体の位置を調節することができるため、「顔の横幅を縮めて顔を小さくする」(余白をなくす)際に行います。
以上を纏めますと頬骨整形は以下のように分類されます。
●頬骨骨削り:頬骨の突出感を改善する
●頬骨骨切り:顔の横幅を縮める・小顔にする
頬骨整形においては、今回のご紹介する症例のように全てフルセットで手術を行うケースの他に、頬骨骨切り、もしくは骨削りのみを行うケースなど様々な手法があり、一人ひとりのお顔立ちや仕上がりイメージにあわせて取捨選択しています。患者様の実際のお顔の状態にあわせて最適な施術法をセレクトすることが、頬骨整形を成功させる最大のポイントともいえるでしょう。
さて、ご紹介します症例は、頬骨前面から側面の入り込みまでの強い突出と顔の横幅(側面)の張り出しも目立つ、頬骨体部と頬骨弓部の施術を行った27歳の女性の方です。
今回、小顔にしたいという希望で当院にご相談に来られましたが、実際にお会いして診察を行ったところ、この方の場合はお顔左右の前方から側面にかけて、頬の過剰な突出が見受けられる状態であり、これらを改善するためには、頬骨の体部の削りと弓部の削りを行いつつ、頬骨体部と弓部の2箇所で骨を切断して内転させる骨切り術、「アーチインフラクチャ法」で顔の横幅を縮めます。
術後の写真は3ヶ月目の状態です。
まずは、正面の比較写真を見ますと中顔面において顔の横幅が縮まっていることが分かります。頬骨弓から体部にかけての外側への張り出しが無くなったことで、頬が上から下までストレートなラインに変化しています。
次に、左右斜めの比較写真を見ますと、前方に大きく張り出していた頬(体部)の突出が減って滑らかなカーブとなっているのが分かります。頬骨の骨切り・骨削り術は患者様のお顔の状態によって施術方法がかなり異なり、またそれによって仕上がりのイメージも大きく変わってきます。